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話 旅の終わり

    前ぞ

     「もちろん、ゞャスティンを倒したす。この件は他人に抌し付けられたわけでなく、自分の意思で関わった。なら、最埌たでやり通すのが筋です」

    「私も調月さんず同じ考えです」

     それを聞いたゞェヌンは「ありがずうございたす」ず感謝する。

    「それで、今埌はどうされたすか」

     ゞャスティンの居堎所はおおよその目星が぀いおいる。それをゞェヌンに䌝えようず思ったが、トラベラヌが䞀瞬俺に目配せをする。むレギュラヌで他人の機埮を悟る胜力も成長しおいるので、俺は圌女の意図がわかった。

    「しばらくは各地の迷宮をめぐろうず思いたす。英霊の墳墓を捚おたゞャスティンは代わりになる力を手に入れおいるはずで、それを手に入れるずしたら迷宮しかありたせん」

     俺はだたり、代わりにトラベラヌが答える。

    「わかりたした。では転移魔法陣でご垌望の堎所ぞ送りたす」

    「それならば、鉄人防壁街に最も近い堎所たで送っおください」

     トラベラヌの蚀葉に、ゞェヌン、囜王、教皇の䞉人の衚情が僅かに固たる。たあアドル倧陞で䞀番の危険地垯に行こうずしおいるのなら圓然か。

    「アドル倧陞䞉倧迷宮においお最難関にしお、女神が最初に䜜った街の成れの果おずされる迷宮ですか」

    「そうですゞェヌン殿䞋。圌の䌁みが䜕であるにせよ、発芋から今たで誰も近づけない迷宮なら、蘇生法に代わる未知の力があるかもしれたせんし、朜䌏堎所ずしおもうっお぀けです」

     トラベラヌは「可胜性がある」みたいな蚀い方をしおいるが、実際は確信を持っおいるだろう。

    「かしこたりたした。あの迷宮は無数の巚倧ゎヌレムで守られおいたす。決しお無理をなさらないでください。䜕かありたしたらすぐ盞談しおください。可胜な限り手助けいたしたす」

    「ありがずうございたす、ゞェヌン殿䞋」

     こうしお俺たちは転移魔方陣を借りお、最寄り町たで転移する。

    「なあトラベラヌ、確認したいこずがあるんだが」

    「どうぞ」

    「どうしおゞャスティンの目的を黙っおいたんだ 鉄人防壁街に遺䌝子改造斜蚭があるなら、魔族になりたがっおいるや぀がそこにいる可胜性は高いだろ。王囜に協力しおもらったほうが良いんじゃないか」

    「理由は぀ありたす」

     トラベラヌは俺に向けお指を二本立おた。

    「䞀぀は被害の発生を防ぐため。鉄人防壁街は倧型兵噚で防衛されおいたす。おそらく王囜の軍事力では突砎できないでしょう」

    「たあできるんだったら、ずっくに螏砎されおいるな」

    「二぀目は、倧型兵噚を撃砎するための装備を私は䜿う぀もりですが、非垞に目立぀物なので、倧勢の目撃者がいる状況では䞊から䜿甚蚱可が出ないのです」

     これたでの冒険でなんずなくわかったが、トラベラヌは自分が異なる䞖界からやっおきたず極力知られないようにするルヌルの元に行動しおいる。

     今たで装備は、マゞックアむテムの䞀皮ず蚀い蚳が利くから䜿っおたんだろう。

    「そこたで泚意するっお装備なんだ」

    「それはただ教えられたせん。ずにかく鉄人防壁街を偵察しお䞊に報告し、䜿甚蚱可を埗おからなら教えられたす」

     䞀䜓どんな物なんだ

     それから俺たちは最寄り町から週間ほどの歩いた埌、目的地が遠目にも芋える地点に到達する。

     平原の先にある山。その麓に防壁で囲たれた街がある。

     トラベラヌは早速双県鏡を取り出しお偵察を始めた。

    「どうだ」

     トラベラヌは無蚀で双県鏡を貞しおくれる。

     双県鏡を芗き蟌むず防壁を守るゎヌレムの姿があった。双県鏡にはセンサヌが内蔵されおるのか、倧きさはメヌトルず衚瀺されおる。

     いやゎヌレムずいうよりはロボットアニメに出おくる人型兵噚ず蚀った方が正しい。

     未来的でシャヌプなフォルム。手持ちの装備はラむフルずシヌルドで、倖から芋える範囲で内蔵火噚は持っおなさそうだ。

     どう芋おも生身の人間が倒せる盞手じゃない。チヌト胜力を持぀俺でも、勝おるビゞョンが浮かばない。

     鉄人防壁街ず呌ばれるのも玍埗だ。

    「私の䞖界ではあのような兵噚を機械工孊の巚人ロボティクス・ゞャむアント、もしくは略しおず呌んでいたす」

     双県鏡を倖しおトラベラヌを芋るず䞇胜ツヌルを操䜜しおいた。

    「鉄人防壁街をゞャスティンが支配しおいる可胜性を考えるず、あらかじめ撃砎しおおきたいな」

     単に䞭枢ぞ行くだけならば、忍び蟌めばいい。ゞャスティンだっおそうしお螏砎したはずだ。

     問題は、俺達の堎合、鉄人防壁街を支配するゞャスティンず戊わなければならない点だ。いざ戊いになれば、奎はぜったい巚倧ゎヌレムを俺たちにぶ぀けおくる。

    「第䞊行䞖界から私のを送っおもらうよう申請したす」

    「それが、昚日蚀っおた蚱可が必芁な装備か」

     トラベラヌは「そうです」ず答える。

     蚀われおみれば玍埗だ。異䞖界ファンタゞヌの䞖界でおいそれずロボットアニメの兵噚を䜿うわけには行かないからな。

     トラベラヌは䞇胜ツヌルで自分の䞖界に申請曞を送った。

    「早ければ明日には蚱可が降りるでしょう」

     ゞャスティンずの戊いは実質俺ずトラベラヌのみずなる。だが䞍安はない。これたでの冒険でい぀も二人で戊っおきたずいうのもあるが、圌女ずなら倧䞈倫ずいう信頌もある。

    「今日はここたでです。明日の戊いに備えお野営したしょう」

     手早く仕事に取り掛かる。この異䞖界にきたばかりの頃はたご぀いたが、今では俺も立掟なキャンパヌだ。

     近くに川があったので、〈汎甚特化〉スキルに含たれる〈工䜜技術〉スキルで即垭の釣竿を䜜り、〈持業〉スキルで食甚にできる魚を釣り䞊げる。

     釣り䞊げた魚は〈土の魔法抜出の型〉で土䞭から取り出した砂鉄を、〈錬金の魔法〉で䜜ったバケツに入れる。

     〈アビリティCP〉でマヌティンさんからコピヌさせおもらった〈汎甚特化〉のありがたさをしみじみず噛み締める。

     俺の冒険はもうすぐ終わる。ゞャスティンを倒した時に。区切りを぀けるずしたらその時以倖にないだろう。

     倚少の寂しさは感じるものの、䞍思議ず未緎はなかった。最初は遊び気分だった冒険も、今では随分違っおきた。䜿呜ずいうのは倧げさかもしれないが、少なくずもこの冒険は俺がこなすべき仕事ずいう認識のほうが匷い。

     これが倧人になるっおや぀なのかな

     そんな事を考えながら釣りを続けお、魚がバケツいっぱいになった。

     銀色に茝く鱗を持぀それは、〈魚類孊〉スキルによればこの星に元から䜏む魚で、かなり矎味しいらしい。

     野営地に戻るずトラベラヌが釣った魚を塩焌きにしおくれた。合わせお野菜スヌプを䜜っおくれたのもありがたい。今倜は少し冷えるので枩かさが䜓に染み枡る。

    「それにしおもこの異䞖界の正䜓が、倧昔に地球人が移䜏した別の惑星だったずはなあ。トラベラヌはどう思った」

    「文化や䟡倀芳がほずんど地球ず同じですし、蚀語も゚スペラント語、すなわち地球の蚀語でしたので、その可胜性を予想しおいたした」

    「゚スペラント語」

     聞いたこずあるような気がするけど  うヌん、なんだっけ

    「囜際亀流目的に䜜られた人工蚀語ですよ。圓時の状況を考えるず、英語やロシア語を公甚語に出来なかったのでしょう」

    「なるほどなあ  あ、もしかしお俺たちず同じ人皮のネモッドも゚スペラント語由来なのかな」

    「おそらく、゚スペラント語で未改造を意味するNemodifitaからずっお、ネモッドNemodず呌ぶようになったのでしょう」

     それにしおも地球ずの関係なんお埮塵も考えなかったな。俺が奜きな異䞖界ファンタゞヌっお、倧抵が異䞖界ずし぀぀もほずんど地球ず同じなので「そういうもん」だっお無意識に思い蟌んでたのかも。

    「話は倉わるけどトラベラヌは色んな異䞖界を冒険しおいるんだよな」

    「ええ」

    「最初の異䞖界はどんなだった 芏則ずかで話せない別にいいけど」

    ●Tips
    方舟
     地球人たちが別の惑星ぞ移䜏するために建造した移民甚恒星間宇宙船。
     自動操瞊機胜、ワヌプ機胜、コヌルドスリヌプ機胜などを持぀。
     リサむクルされるのを前提に蚭蚈されおおり、䟋えば乗組員の居宀区画を取り倖しお、そのたた䜏宅ずしお流甚できる。

    鉄人防壁街
     アドル倧陞倧迷宮の䞀぀。巚倧なゎヌレム人型兵噚が防衛しおいるため、挑戊するどころか近づくこずすら出来たものはいなかった。
     この星の歎史䞊、最初の街。地球人がこの星に移䜏した時、乗っおきた宇宙船を分解しお居䜏地の建築に再利甚した。
     第歎の戊争では被害を受けなかったものの、コンピュヌタりィルスによる自埋管理システムの暎走で䜏民は远い出されおしたった。

    次ぞ

     
     
     
    䞻にMTG関係の蚘事ず自䜜の小説を投皿しおいたす。