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秋の空 【颚たかせ文芞郚】

    Vvici工房 Au Vvici

    秋空、晎れわたり、野は金の穂波に満ちたり。
    されど村に幞ひなく、怪しき圱に怯えたり。
    麊は食らはれ、畑は尜く螏みにじられたり。
    「山より犍぀ものなり」ずぞ、口々に語りける。
    「その䞈、塔の劂く、その息、嵐の劂し」
    「䞀倜にお、麊倉を䞉぀空にせり」ずぞ。
    グラッ゜マヌニョ、かの杖を携ぞ来たりお、
    「怪物を蚎ち、村を救はん」ずぞ宣ひぬ。

    さおは腹の虫、はや隒ぎ空を仰ぎで蚀ふやう、
    「勝利の埌には、いかなる銳走が埅぀や」ず。
    山道の朚は玅く、颚は冷たく吹きすさびたり。
    岩陰より響くは、地を揺るがす唞り声、
    「もう」ずぞ聞こえたる。グラッ゜マヌニョ応ぞ
    「『もう』ずな。『もはや』ず降参か『もっず』
    ず挑むか。いづれにもせよ、望むずころぞ」ず、
    杖を掲げ、倩を衝く雄叫びを䞊げたり。

    されど姿は芋えず、枯れ葉のみ音を立おたり。
    「臆したか、山の韍よ。震ふるか」ずぞ
    叫びたれば、圌方より巚きなる圱、
    転び来たりぬ。角は月の劂く、その県、
    炭火の劂きなり。グラッ゜マヌニョ、
    身を翻し、谷ぞず飛び蟌みたり。
    谷底より這ひ䞊がりお、「我は飛びたり、
    倧地の我に近づきたるのみ」ず叫びけり。

    その圱、錻の荒く、凄たじく突き進みたるを、
    グラッ゜マヌニョ杖を捚お、がっきず受けたり。
    「もう」なる声、雷鳎の劂くこだたしけり。
    「ならば、いざ、存分に参れ」ずぞ応ぞたり。
    されど敵の力匷く、幟床も地に転がされぬ。
    角を掎み、枟身の力で抌したれば、倧地に倒れ、
    圱、枯葉を舞ひ䞊げお、぀ひに動かずなりぬ。

    村人ら歓呌の声を䞊げお、畑を揺るがしたり。
    「芋よ、オルランドの再来なり」ずぞ聞こえたり、
    「䞀人にしお癟人力。吊、千人力なり」ずぞ。
    「碑を建お、像を捧げん」ず、長は涙を流しける。
    村人やがお駆け寄りお、亡骞を取り囲みたり。
    ひずりの牧人、これを芋お蚀ふには、
    「あな、これは祭りの牛。今幎の宎がため、
    肥やしたる村䞀の巚牛なり」ずぞ蚀ひにけり。

    長、こずさらに曰く、「牛ずいぞどもかくも、
    荒ぶる牛を、玠手にお䌏せしは叀今に䟋なし。
    真の勇者なり」ず。衆、皆「然り」ず和す。
    埗物の杖は䞲ずなりお牛を貫き、即ち炙せり。
    この䞲、埌に村の聖遺物ずなれりずぞ䌝ふ。
    「さればこそ、我が戊ひは無駄にあらず。肉を、
    銳走を、倧いに食ふべし」ずぞ宣ひたり。
    秋空高く、いよよ空きたりしは腹なりける。

    ※第二歌十二連「この䞲、埌に村の聖遺物ずなれりずぞ䌝ふ」の条。叀き諞写本には芋えず、埌の写しにのみ珟る。䞲の霊隓にあやからんずせし寺の増補にや、はた䞲を売らんずせし商人の付䌚にや、今に詳らかならず。もし埌者ならば、聖遺物の商ひ、叀今倉はらざるこずを知るべし。
    「秋空高く、いよよ空きたりしは腹なりける」の条。ルッカの写しには歀の句は芋えず、「雁の矀れ、南ぞ飛び去りぬ」にお終はる。腹の䞀句、埌人の補ひしにや、はた䜜者みづから雁の句を捚おお改めしにや、今に知る由なし。もし埌者ならば、䜜者は雁の颚雅ず腹の排萜ずの間に、しばし迷ひしならん。これは殊に興深きこずなり。

    『グラッ゜マヌニョ巡瀌蚘』 
    フィレンツェ写本、15䞖玀初頭成立、第2歌7-12連

    第1歌13-16連はこちら 第8歌45-47連はあちら    

    ご芧いただきありがずうございたした。#颚たかせ文芞郚にお、い぀も玠敵なテヌマをくださる i 様にもこの堎を借りおお瀌申し䞊げたす。

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    Vviciりりィキ AIずいう新たな絵筆を甚いた絵画ず意匠、歎史/物語が融合するメディアミックスアヌトを展開。「Vici埁服」ず「Wiki瞬時の集積知」のはざたで矎を巡る思考の断片を蚘録したす。 『フィレンツェの春』むタリアルネサンスが舞台の連茉小説。日曜倜曎新。

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