とある人との話17
こちらの続きになります。
ちなみに、初回はこちらです。
次の日は金曜で、夜通しで先輩の家で飲み会でした。10人くらいいたと思います。彼も、私も、女性も来ていました。
前の日、彼と喫茶店で楽しくおしゃべりしながら夕食を食べている時に
「冷却期間をおいて、再度、告白しようと思う」
と言われていました。
そして、彼と距離を置こうと決めました。
飲み会では、私は彼と離れた場所に座り、近くの人たちと話をしていました。
彼の方は殆ど見ませんでした。だから、どんな様子で彼が飲み会で過ごしていたかは分かりません。
途中、花火にでも行こうという話になり、みんなで外に出かけました。
花火が終わり、再度先輩のアパートに戻ることになった時。みんなで夜道を歩いていたら、後ろで何かを蹴飛ばすような音が聞こえました。
彼がみんなの列から一人後ろに離れて、歩いていました。どうやら彼が橋の欄干を蹴飛ばしたようでした。
近くを歩いていた女の子が驚いたように振り返っていました。
私は「足が痛くないのかな」と思いながら、ちらっと見ただけで声はかけませんでした。
私は、
「振られた後に女性と飲み会で一緒になったから、不安定になってるのかもしれない」
と思いましたが、彼に何も言いませんでした。
明け方になり、何だか疲れてきたので、「もう帰るわ」とみんなに言って、一番先に先輩の部屋を出てきました。
彼がすぐに私を追いかけるように、先輩の部屋を出てきました。そして、私に「俺も帰るよ」と言いました。
先輩のアパートは道路を挟んで私の下宿の真向かいでした。
彼は私に話しかけてきましたが、私はもう下宿の前にいました。
立ち話をするのも変だし、部屋に上がれとも言えないし。私は、「じゃあね」と言って、彼と別れました。
明け方に下宿に帰っても、私は眠る気にもなれず、何かをする気にもなれず、ただ座って窓の外の景色を見ていました。
でも、何だかこのままの自分でいるのも嫌でした。何かしたくてたまらなくなりました。
眼科に行って、これまでの眼鏡からコンタクトレンズに変えることにしました。
思いつきではなく、以前から母に相談してあり、許可は得ていました。
何だか新しい自分になりたくてしかたなく、突き動かされるように眼科へ向かいました。
