とある人との話16
こちらの続きになります。
翌週も、彼は以前より元気そうに見えました。
平日のとある日、研究室で話していたら
「ゲーセンに行きたい」
というので一緒に行きました。
私はゲームをしないので、彼がゲーセンでゲームをしてるのを横で私が見てるだけです。
彼は私と喋ったりゲームの説明をしながら、楽しそうにプレイしていました。
私も、そんなのでも一緒にいたかったのと、楽しそうにしている彼をそのままにしてあげたかった。
ゲーセンの後に、「飯でも食いに行かないか」と言われました。
その日はいつものようなラーメンではなく、洋食も充実したちょっとおしゃれな喫茶店でした。
おしゃべりしながら楽しく夕食を食べていました。食事もおいしかったし、とても楽しい日でした。
彼から、食後に改まって
「冷却期間を置いてもう一度告白してみようと思う」
と言われるまでは。
「そっか。やっぱり忘れられないんだね」
と聞くと、彼は
「うん」
と言いました。
女性は、彼のことを男性として見る気はまったくないと私にも言ってました。
しかし、いざ告白されたら、即答するのも悪いと思い、返事を2日引き伸ばしていました。
「返事が遅くなればなるほど、迷ってるのかもと期待させることになるから、振るつもりなら早い方がいいよ」
と、告白されたあとに私に相談してきた女性に言いましたが、その通りのことを彼は口にしていました。
どれだけ一緒にいても、楽しくても、こうやって現実を突きつけられる。
私は一緒にいるだけの、何でも話せる甘え先でしかないんだろうな。
彼が選びたいのは女性であって、私は意識されていない。
だから、こうして気軽に誘ったり楽しい時間を過ごせるんだ。
と、再度突きつけられた思いになりました。
その日はそれ以上、冷却期間のことも、再度の告白の話もしませんでした。
私は彼と距離を置くことに決めました。
