
【ギリシア哲学】『デモクリトス派デモクリトス』
【はじめに】
世界は分けられるのか。
アナクサゴラスは言いました。
すべては混ざっている。
どんな小さな部分にも
すべての性質が含まれる。
では疑問が生まれます。
どうして物は離れたり
結びついたりするのか。
どうして世界は動くのか。
この問題に対して
決定的な答えを出した人物がいます。
それが――
デモクリトスです。
彼は言いました。
「ない(空虚)もある」
※空虚=何もない空間
この一言によって
• 空間
• 運動
• 分離
• 変化
すべてが説明可能になりました。

① 世界は「粒」と「空間」でできている
デモクリトスは考えました。
世界は二つから成る。
• 分けられない粒(原子)
• 何もない空間(空虚)
です。
原子は永遠で不変です。
• 生まれない
• 消えない
• 変わらない
しかし原子は
空虚の中を動きます。
ぶつかる。
離れる。
組み合わさる。
そして物が生まれます。
物とは
原子の並び方です。
同じアルファベットでも
並びが違うと単語が変わるように、
原子の配置で
物の違いが生まれます。

③ 分割はどこかで止まる
アナクサゴラスは考えました。
どんな小さな部分にも
すべてが含まれる。
つまり
分割は無限に続く。
しかしデモクリトスは違います。
分割はどこかで止まる。
それが原子です。
原子とは
これ以上分けられない存在。
彼は
無限分割を終わらせた哲学者でした。

④ 性質は配置から生まれる
デモクリトスにとって
性質は物質そのものではありません。
違いを生むのは
• 形
• 配列
• 位置
• 向き
です。
甘さ
苦さ
色
匂い
これらは
原子配置の結果です。
物の違い=構造の違い
と考えました。
⸻
⑤ 世界は自然法則で動く
デモクリトスの世界には
• ヌース(知性)
• 神
• 愛と争い
は存在しません。
世界はただ
原子が
空虚の中で
運動する
だけです。
原因はすべて
衝突と運動。
ここに
世界は自然法則で動く
という発想が生まれました。
⸻
⑥ 人間も原子でできている
人間も例外ではありません。
体
心
感覚
すべて原子の運動です。
魂さえも
細かい原子の流れ
と考えられました。
人間も自然の一部です。

⑦ それでも快活に生きよ
世界は目的を持ちません。
ただ原子が動くだけ。
しかしデモクリトスは
虚無主義には進みません。
彼は言いました。
『快活に生きよ』
意味は世界ではなく
生き方にある。
彼は
「笑う哲学者」
と呼ばれました。
⸻
⑧ 次の哲学へ
デモクリトスの原子論は
レウキッポスに始まり
デモクリトスにより体系化され
エピクロスへ受け継がれ、
近代科学の原子論へ
つながります。
彼は
存在を守る哲学
(アナクサゴラス)
から
存在を動かす哲学
への転換点でした。
