メインコンテンツへスキップ
見出し画像

【ギリシア哲学】『エリス学派/エレトリア学派まとめ』

    パイドンからメネデモスへ渡る前の流れ

    〖はじめに〗

    エリス派は、ソクラテスの弟子パイドンに始まる流れです。

    古代の伝承では、この系統は当初エリス派
    と呼ばれ、後にメネデモスの時代から
    エレトリア派と呼ばれるようになったとされます。

    つまりこれは、別々の二学派というより、
    パイドンにはじまる流れが、後にメネデモスのもとで別の名で呼ばれるようになったものとして見るのが自然です。

    この学派について残る情報は多くありません。
    そのため、思想内容を詳しく再構成するより、まずはどのような流れとして伝わっているかを見る方が自然です。

    ① エリス派の出発点

    出発点にいるのはパイドンです。
    パイドンはソクラテスの弟子として知られ、後代にはエリスの学派の始まりに位置づけられました。

    ただし、今回の主題はパイドン個人ではありません。
    大事なのは、彼の名で始まる流れが、次の世代へ受け渡されていたことです。

    画像

    ② 残っている名前

    ディオゲネス・ラエルティオスは、
    パイドンの後継としてプレスタノスの名を挙げています。

    また、後にメネデモスとアスクレピアデスがエリスへ行ったとき、アンキピュロスとモスコスがいたと伝えています。

    この三人については、思想内容や逸話はほとんど残っていません。
    したがって、ここで確認できるのは個人の哲学ではなく、パイドンの流れが一代で終わらなかったという事実です。

    ③ メネデモスへの接続

    エリス派を独立した大きな学派として語るのが難しいのは、史料が限られているからです。
    ただ、その限られた記録からでも、パイドンのあとにプレスタノスが置かれ、さらにアンキピュロスやモスコスの名が伝わっている以上、この流れが一代で消えたわけではなかったことは見えてきます。

    そして、この流れの先に立つのがメネデモスでした。
    彼の時代になると、この系統はエリスではなくエレトリアの名で語られるようになります。

    その意味でエリス派は、独立した体系としてよりも、
    後のエレトリア派へ渡っていく途中の姿として重要です。

    紹介する逸話が少ないので
    アンキピュロス
    モスコス
    プレスタノス
    は哲学者データで紹介します。

    【哲学者データ】
    名前 アンキピュロス
    生没 不明
    出身 不明
    活動 エリス派の周辺
    学派 エリス派
    系統 ソクラテス系
    師匠 パイドン
    弟子 不明
    立場 パイドンの弟子の一人として名前が
       伝わります。  
    思想 不明

    【哲学者データ】
    名前 モスコス
    生没 不明
    出身 不明
    活動 不明
    学派 エリス派
    系統 ソクラテス系
    師匠 パイドン
    弟子 不明
    立場 パイドンの弟子の一人として挙げられ
       ます。  
    思想 不明
    特徴 アンキピュロスと同様、思想よりも
       系譜上の存在感が先に立つ人物です。

    【哲学者データ】
    名前 プレスタノス
    生没 不明
    出身 エリス
    活動 エリス
    学派 エリス派
    系統 ソクラテス系
    師匠 パイドン
    弟子 直接の弟子としては不明ですが、
       系譜上ではこの後に メネデモス と
       アスクレピアデス が続く形で伝えられ  
       ます。  
    立場 伝承では、パイドンの後継者として
       扱われます。   
       その後の世代で、学派がエレトリア派  
       へ移っていく流れになります。  
    思想 不明

    【次の記事】

    【前回記事】

    【哲学者まとめ】

    この記事が参加している募集

     
     

    ニコ

     
     
    やぁやぁ、ニコです( •ω•ฅ) 1日1記事朝7時ごろ更新。 哲学神話歴史の基礎から1日1記事 ゆーーーくり楽しんで 勉強していきましょう📚 映画アニメの元ネタたくさんあって楽しいよ!

    あなたへのおすすめ