
休職を言い渡された日。私はようやく“限界”に気づいた【40代キャリア迷子の再出発 #1】
40代で初めて“キャリア迷子”になる感覚を味わいました。
あの日を境に、私はこれまで積み重ねてきた働き方を一度手放すことになります。
【40代キャリア迷子の再出発】では、休職を言い渡された日から、転職活動の迷走、そして再出発に至るまでを、正直に書いていきます。
よければ、ぜひお付き合いください。
#1
心療内科に通うのは、実は初めてではなかった。
20代、30代でも仕事で気持ちがいっぱいになり、何度か受診したことがある。
家から一番近い心療内科へ向かうと、そこにはヨボヨボのおじいさん先生がいた。
初診のとき、正直少し不安だった。「え…こんなヨボヨボで大丈夫?」って。
受付を済ませると、ギャルみたいな若い看護師さんに「状況を聞かせてください」と別室に案内された。
そこで、ぽつぽつと今の職場のことを話した。
入社して数ヶ月なのに、“できて当たり前”を前提に詰められる会議。
毎週、全員の前で指摘され続ける、あの時間。
話し終わると、ギャル系看護師さんは眉をひそめ、はっきりと言った。
「それ、パワハラじゃないですか!」
驚いた。
そうか…これって、パワハラなんだ。
まだ入って数ヶ月なのに、“私が悪いんだ”と思い込んでいた。
そして、診察が始まるまでの間でさえ、待合室で会社スマホでチャットを返信していた。
「この時間がもったいないし、すぐ返さないとまた仕事増えるだけだし…」
やがて、ヨボヨボのおじいさん先生の診察室に呼ばれた。
状況を話すうちに、気づいたら「辞めたい」「転職したい」という本音まで溢れていた。
先生は少しのあいだ考え、そして穏やかに言った。
「うーん……休みましょうか」
私が固まる間もなく、続けた。
「今はね、適応障害で済むんですよ。でもね、これ6ヶ月放っておくと、うつ病になるんですよ。
今から診断書を書きますから。僕は医者だからね、“休んでください”と言うのが仕事なんです。
これを会社に突きつけたってください!まず1ヶ月休みましょう」
そう言って、先生がふわっと笑った。
休職の診断書を会社に突きつけたってください、という言葉があたかも会社が悪者で、私に味方してくれたようで、ちょっと嬉しかった。
ヨボヨボなのに、すごく温かい先生なんだな。
――休職。
その言葉が現実になった瞬間、解放感より先に湧いたのは、
「どうしよう……迷惑かけちゃう」「本当に休んでいいの?」
という罪悪感。
でも、ずっとここ数週間。仕事が気になって眠れない日、
心がズーンと沈むことがあったり、
パソコンの前ではずっと吐き気がしていたこともあって、
「ああ、こうして息切れしてしまうんだな」と少し腑に落ちた気もした。
会社に報告する前に、夫に相談しようか?でもしたところで、どうなる?
私のキャリアだ。
「診断されたんだから…!」と半ば強引に、帰宅して、誰にも相談しないで会社に休職の報告をした。
この日、ようやく気づいた。
ああ、私はもうとっくに限界だったんだ――と。
▶ 第2話:休職1日目。一番辛かったことを思い出して、涙が止まらなかった
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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
40代の休職から転職と、子育て、自分の再構築について日々書いています。
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