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TRUNK #053 同じ「スバル」でも、答えは違った ポルシェ地方ディーラー、資本の出自を辿る

    同じ「スバル」でも、答えは違った

    ポルシェ地方ディーラー、資本の出自を辿る

    都市部は競争、地方は1県1社

    東京や大阪、名古屋のような大都市では、ポルシェの正規ディーラーは複数の法人が拠点を分け合い、単独採算で競争する。EBI GROUPが3法人体制で青山・目黒・高輪をそれぞれ新車と中古車のペアで運営しているのが、その典型だ。(この連載は、そもそもポルシェのディーラー資本構造への違和感から始まっている)

    だが地方に目を向けると、事情は一変する。基本は1県1社。SKY GROUPが神奈川県と新潟県で唯一の正規ディーラーを務めているのが、その分かりやすい実例だ。全国のポルシェ新車販売拠点は52拠点、都市部の密度の高さとは対照的に、地方では各県に一つの窓口があるだけ、という構図になっている。

    埼玉:地場資本が、単独採算に舵を切った

    埼玉のポルシェ拠点は、埼玉スバルが運営していた。埼玉スバルはメーカー系列ではない地場の独立資本で、埼玉県内で唯一のスバルディーラーとして75年以上の歴史を持つ会社だ。

    2019年1月、そのポルシェ事業が分社された。ALETTA株式会社(FALCON GROUP)として独立し、川越・浦和の2拠点を引き継いだ。地場の総合ディーラーが、ポルシェという一部門だけを切り出して、単独で採算を取る体制に切り替えた格好だ。

    東京:メーカー系列が、非中核事業を手放した

    一方、かつて東京・浜田山でポルシェセンターを運営していた東京スバルは、埼玉スバルとは資本の出自がまったく違う。東京スバルは株式会社SUBARUの完全子会社だ。

    2018年10月、東京スバルはポルシェ事業をコーンズ子会社の株式会社C.P.S.へ譲渡し、撤退した。埼玉が「分社して自立させる」道を選んだのに対し、東京は「本業に集中するため手放す」道を選んでいる。同じ「スバル」を名乗りながら、地場資本かメーカー系列かで、たどった結末はまったく別の種類のものだった。

    千葉:違う出自の2社が、隣り合っている

    千葉には、埼玉や東京とは異なる形で2つの資本が並んでいる。ポルシェセンター千葉はヤナセプレストオートが運営し、こちらはヤナセ系列だ。もう一方のポルシェセンター柏の葉(旧・柏)は、株式会社ファミリーという地場の大型ディーラーが運営している。ファミリーは千葉県内に25店舗、20のサービス工場を展開する会社で、2026年5月には店舗を柏の葉へ移転オープンさせたばかりだ。

    同じ県内に、老舗系列(ヤナセ)と地場資本(ファミリー)という、生まれの違う2つの会社がそれぞれポルシェを扱っている。埼玉や東京のような「1つの資本の中での分岐」ではなく、最初から別々の血筋がそれぞれ独立して同じブランドを背負っている構図だ。

    社名の類似性より、資本の出自を見る

    埼玉スバルと東京スバル、どちらも「〜スバル」という名前を持ちながら、その中身はまったく違った。地場資本かメーカー系列か、その一点だけで、ポルシェ事業をめぐる判断はまるで別のものになっていた。

    trunkというのは、名前の響きだけでは判断できない。同じ名前を名乗っていても、資本の生まれが違えば、下す決断もまるで違う。(同じ地場資本か系列かという分かれ道は、東京マツダのBMW売却でも見た通りだ)都市部の競争構造も、地方の1県1社体制も、その奥には必ず「誰の資本か」という問いが横たわっている。看板の向こうにいる資本の出自を辿ってはじめて、その拠点が今どんな判断をしうるのかが見えてくる。

    あなたがよく行く店の看板の裏に、どんな資本の血筋が流れているか、考えたことはあるだろうか。

    過去回をテーマ別にまとめたマガジン「TRUNK SPINE」、はじめました。第1弾は「顔」、第2弾は「誰がこの車の後ろにいるのか」――この記事も収録された、ディーラー資本構造をめぐる12本です。

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    #TRUNK #ポルシェ #ディーラー #資本構造 #スバル

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    TRUNK

     
     
    TRUNKです。車の"裏側"が好き。資本構造に気づくと調べてしまう性分です。 Car capital structures fascinate me. Started this with AI. For car lovers, a bit of fun reading.

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