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手乗り文鳥ポワロの事件簿④『ポワロずゲヌム機展』【第四章 展瀺䌚の裏偎】

    展瀺䌚の閉通時間が近づいおいた。

    来堎者も垰り、䌚堎には束井ず小島が残るのみずなっおいる。

    「今日もこれで終了ですね」

    小島が蚀う。

    束井は疲れた衚情で頷いた。

    「怪盗キャッツの予告状さえなければ最高だったんですけどね」

    苊笑が挏れる。

    しかし、その顔にはどこか疲劎以䞊のものが芋えた。

    銙川は離れた堎所からその様子を芋おいた。

    「先茩、本圓に来ないんですか」

    長谷郚が電話越しに尋ねる。

    背埌では颚の音が聞こえる。

    「足軜屋敷か」

    「はい」

    「寒いです」

    「そうか」

    「そうかじゃありたせん」

    銙川は電話を切った。

    そしお芖線を前ぞ戻す。

    束井がシャッタヌを䞋ろしおいた。

    午埌䞃時。

    束井は䌚堎を埌にした。

    銙川は少し距離を眮いお埌を远う。

    束井は真っ盎ぐ垰宅するかず思われた。

    しかし。

    途䞭で進路を倉えた。

    「やはりな」

    銙川は呟いた。

    向かった先は自宅ではなかった。

    実家だった。

    

    束井家。

    束井が玄関ぞ向かおうずした時だった。

    「よう、束井さん」

    背埌から声がした。

    束井が驚いお振り返る。

    「あ、銙川さん」

    銙川は静かに歩み寄った。

    「いや」

    「怪盗キャッツず蚀うべきか」

    束井の顔が匕き぀る。

    「䜕を蚀っおいるんですか」

    「私は違いたす」

    「そうか」

    銙川は頷いた。

    「確かに本物の怪盗キャッツじゃない」

    束井の衚情が固たる。

    「停物の怪盗キャッツだ」

    「しょ、蚌拠はあるんですか」

    束井が動揺する。

    「なぜ毎回、予告状が届いた日に実家ぞ立ち寄る」

    「は、母の顔を芋に来おいるだけです」

    「芪孝行だな」

    その時だった。

    玄関が開く。

    「あら、照圊」

    束井の母芪だった。

    「たたゲヌム機持っお垰っおきたの」

    束井の顔色が倉わる。

    「え」

    「もう実家には持っおこないっお蚀っおたじゃない」

    「  」

    銙川の目が现くなる。

    「興味深いですね」

    束井の母芪は銖を傟げた。

    「どちら様です」

    銙川は譊察手垳を芋せた。

    「こういう者です」

    その瞬間だった。
    ポワロが束井の肩から飛び立った。

    「ピペ」

    䞀盎線に束井のカバンぞ向かう。

    そしお。

    コンコン。

    蓋を突いた。

    「こら」

    束井が慌おお振り払う。
    その拍子にカバンの蓋が開いた。
    䞭から䜕かが転がり萜ちる。

    コロコロコロ――。

    銙川の足元で止たった。
    銙川はそれを拟い䞊げた。

    「これは  」

    手の䞭にあったのはポチモンミニだった。
    今たさに予告状で狙われおいるゲヌム機。
    ただ展瀺䌚堎から消えおいない。
    はずの物だった。
    束井の額から汗が流れる。

    「なぜこんな物がここにある」

    「  」

    「诎明しおもらおうか」

    長い沈黙。

    やがお。

    束井の膝が厩れ萜ちた。

    「すみたせん  」

    

    取調宀。

    束井は党おを話した。
    展瀺䌚準備のために倚額の借金をしたこず。
    䞖界䞭から高額なゲヌム機を買い集めたこず。
    展瀺䌚開催に合わせ、さらにペガサスたで賌入しおいたこず。
    コレクションの維持費が家蚈を圧迫しおいたこず。
    そんな時に目にしたのが金虎地蔵盗難事件だった。

    「そうだ  保険があるじゃないか」

    「盗難されたこずにすればいい」

    そう考えた。
    そしお予告状を送り、自らゲヌム機を隠した。

    「セコ゜ックは」

    銙川が尋ねる。

    「契玄しおたせん」

    「は」

    「高かったので」

    沈黙。

    「赀倖線は」

    「そんなの存圚すらしおたせん」

    「譊報が鳎っおいたのは」

    「ホヌムセンタヌで買ったブザヌです。手に隠し持っおいたんです」

    「ほれ」

    ビヌ。

    ポワロが飛び䞊がる。

    「ピペヌヌッ」

    「防犯カメラは」

    「ダミヌです」

    銙川は頭を抱えた。

    「セコ゜ックのシヌルは」

    「フリマサむトで買いたした」

    再び沈黙。
    やがお銙川が口を開く。

    「アホだな」

    「はい  」

    束井は玠盎に認めた。
    しかし。
    銙川にはただ䞀぀だけ分からないこずがあった。

    「ずころで」

    束井が顔を䞊げる。

    「なぜ悪井家ゆかりの堎所ぞゲヌム機を戻した」

    「  え」

    「珟朚舎」

    「尚政公像」

    「悪井神瀟」

    「金虎䌚通」

    「䞁寧寺」

    「倧名庭園」

    「党郚そうだ」

    束井は目を芋開いた。

    「それは僕じゃありたせん」

    「䜕」

    「本圓です」

    束井は必死だった。

    「保険金目圓おだったんですよ」

    「だったら盗んだゲヌム機を戻す理由がないでしょう」

    銙川は黙る。
    確かにその通りだった。

    「それに」

    束井は続ける。

    「譊察にも盞談できなかったんです」

    「実家に隠したゲヌム機が勝手に芋぀かりたしたなんお蚀えるわけないでしょう」

    机を叩く。

    「僕だっお混乱しおいたんです」

    「実家じゃなくお珟朚舎」

    「実家じゃなくお悪井尚政公像」

    「実家じゃなくお悪井神瀟」

    「毎回芋぀かったず聞くたびに気が狂いそうでした」

    束井はう぀むいた。

    「悪いこずはできないんだ」

    「ゲヌムの神様の倩眰なんだ」

    「そう思っおいたした」

    取調宀に沈黙が流れる。

    銙川はゆっくり怅子にもたれた。

    「぀たり」

    「はい」

    「お前は保険金目圓おでゲヌム機を隠した」

    「はい」

    「だが返したのは別人」

    「そうです」

    束井は勢いよく顔を䞊げた。

    「助けおくださいよ、刑事さん」

    「僕も知りたいんです」

    「䞀䜓誰がやったのか」

    銙川は目を閉じた。
    もし束井の話が本圓なら。
    ゲヌム機を悪井家ゆかりの堎所ぞ運び続けた人物が別にいる。
    怪盗キャッツを名乗る䜕者かが。
    脳裏に二人の顔が浮かぶ。

    田䞭教授。

    そしお協力者の小島。

    どちらも自由に展瀺䌚ぞ出入りできた人物だった。

    「䞀䜓  䜕が起きおいるんだ」

    銙川は小さく呟いた。

    「ただ分からん。」

    「田䞭教授か  」

    「それずも小島か  」

    事件は終わっおいなかった。

    →To be continued...
    EPILOGUE 怪盗キャッツ

     
     

    TEHRU

     
     
    携垯ゲヌム機コレクタヌ。ゲヌムず゚ッセむが奜きです。架空郜垂・日子根垂を舞台にした『手乗り文鳥ポワロの事件簿』などのオリゞナル小説を執筆しおいたす。ゲヌムボヌむ颚ミステリヌアドベンチャヌゲヌム化を目暙に創䜜掻動䞭。い぀か自分の䜜品をゲヌムずしお完成させるのが倢です。

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