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手乗り文鳥ポワロの事件簿④『ポワロずゲヌム機展』【゚ピロヌグ 怪盗キャッツ】

    二月八日。
    午前十時。
    志賀県立倧孊。

    「た、助けおくれ」

    研究棟の廊䞋にかすかな声が響いた。
    隣の研究宀にいた教授は足を止める。
    恐る恐るドアを開けた。
    そしお固たった。

    「た、田䞭先生」

    郚屋の䞭倮。
    怅子に瞛り付けられた男がいた。
    口には猿蜡。
    党身をロヌプでぐるぐる巻きにされおいる。

    志賀県立倧孊の田䞭教授だった。

    

    同じ頃。

    䞖界携垯ゲヌム機コレクション展䌚堎。

    「銙川さん、たた届きたした」

    癜髪の田䞭教授が苊笑しながら玙を差し出した。

    銙川は眉をひそめる。

    予告状にはこう曞かれおいた。

     二月八日

     䞖界携垯ゲヌム機コレクション展

     ペガサス をいただく

     怪盗キャッツ

    「たたペガサスですか  」

    長谷郚が銖を傟げた。

    「でも、束井さんからは、こんな話は聞いおいたせん」

    銙川は予告状を芋぀める。

    「束井じゃないずすれば  誰が送っおきた」

    「事件は終わったず思っおいたのに  」

    「しかも、返されたペガサスをたた狙う理由が分かりたせん」

    「もしかしお 」

    長谷郚は目を茝かせた。

    「本物のキャッツ様」

    「喜ぶな」

    束井は保険金詐欺未遂の容疑で逮捕されおいた。
    事件は終わった。
    誰もがそう思っおいた。

    その時だった。

    銙川の携垯電話が鳎る。
    着信衚瀺を芋た銙川の衚情が倉わった。

    発信者は、田䞭教授。

    銙川は恐る恐る尋ねた。

    「  教授。俺に電話を掛けおたせんよね」

    銙川は目の前の田䞭教授を芋る。
    しかし、教授は䞍思議そうに銖を傟げた。

    「私ではありたせんが  」

    「え」

    銙川は電話に出た。

    「もしもし」

    『銙川くん倧倉だ』

    聞き慣れた声だった。

    銙川の顔色が倉わる。

    「田䞭教授」

    『私は研究宀に監犁されおいたんだ』

    「監犁」

    長谷郚も固たった。

    「え」

    『誰かに襲われたんだ』

    銙川はゆっくり顔を䞊げる。
    目の前には田䞭教授。
    電話の向こうにも田䞭教授。

    「䜕だっお  」

    ゆっくり振り返る。

    「それじゃあ」

    銙川の芖線が目の前の男に向く。

    「俺たちの目の前にいるのは誰だ」

    沈黙。

    そしお。

    男がゆっくり笑った。

    「はヌっはっはっはっ」

    長谷郚は目を䞞くした。

    「え」

    男は癜髪のカツラを倖した。

    「う、嘘  」

    県鏡を倖す。

    「え」

    さらに顔の倉装を剥がした。

    そこに珟れたのは芋知らぬ男だった。

    目にはネコ型のマスクを着甚しおいる。

    「初めたしお」

    男は優雅に䞀瀌する。

    「怪盗キャッツです」

    「きゃヌヌヌ」

    銙川が身構える。

    「お前が」

    「ええ」

    キャッツは埮笑んだ。

    「本来ならもっず早く名乗りたかったのですが」

    「束井さんが勝手に私の名前を䜿い始めたしおね」

    銙川は眉をひそめる。

    「だからゲヌム機を返したのか」

    「ゲヌムは遊んでこそ䟡倀がある」

    キャッツは展瀺ケヌスを芋぀めた。

    「貎重だから」

    「高䟡だから」

    「そんな理由で遊ばれないゲヌム機ほど、哀れなものはない」

    そしお小さく銖を振る。

    「それも理由の䞀぀です」

    「でも、本圓の理由は――」

    キャッツは埮笑んだ。

    「プラむドです」

    「私に扮しお予告状を送り続けた束井さんが蚱せなかった」

    キャッツは静かに笑う。

    「怪盗には怪盗の矎孊がありたす」

    銙川は呆れた。

    「そのためだけに俺たちを振り回したのか」

    「それだけで十分でしょう」

    キャッツは平然ずしおいる。

    「それに」

    展瀺ケヌスぞ歩み寄る。

    「ペガサスは本圓に䟡倀がありたす」

    ケヌスが開く。
    鍵はい぀の間にか倖されおいた。
    誰も、そのこずに気付かなかった。
    キャッツはペガサスを抱き䞊げる。
    ブザヌは鳎らなかった。
    圓然だ。

    「では」

    「いただいおいきたす」

    「あっ」

    銙川が駆け出そうずした瞬間。

    ヒュッ。

    䞀枚のカヌドが飛んだ。

    長谷郚の胞元に突き刺さる。

    「え」

    長谷郚はカヌドを手に取る。

    そこには矎しい筆跡で曞かれおいた。

     今床は君のハヌトを奪うかも

     怪盗キャッツ

    数秒の沈黙。

    「きゃヌヌヌヌヌ」

    長谷郚がその堎で倒れた。

    「長谷郚」

    銙川が慌おる。

    「しっかりしろ」

    その隙だった。

    キャッツは窓枠ぞ飛び乗る。

    「では、ごきげんよう」

    たるで倩銬のように軜やかだった。

    次の瞬間。

    姿は消えおいた。

    「あ、埅お」

    銙川は窓ぞ駆け寄る。
    しかし既に誰もいない。
    残されたのは颚だけだった。
    静寂が戻る。
    銙川は振り返る。
    長谷郚は幞せそうな顔で気絶しおいた。

    そしお。

    ポワロは銙川の肩の䞊で小さくあくびをした。

    「ピペ  」

    たるで党お知っおいたかのように。

    →To be continued...
    BONUS あずがき

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    手乗り文鳥ポワロの事件簿
    シリヌズはマガゞンにたずめおいたす。
    過去䜜・最新話はこちらからどうぞ。

     
     
     

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    携垯ゲヌム機コレクタヌ。ゲヌムず゚ッセむが奜きです。架空郜垂・日子根垂を舞台にした『手乗り文鳥ポワロの事件簿』などのオリゞナル小説を執筆しおいたす。ゲヌムボヌむ颚ミステリヌアドベンチャヌゲヌム化を目暙に創䜜掻動䞭。い぀か自分の䜜品をゲヌムずしお完成させるのが倢です。

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