
Canva活用術③|授業スライド・掲示物をAIでデザインする
※本記事は2026年8月時点で確認できた情報をもとに作成しています。CanvaのAI機能・仕様・利用条件は変更される場合がありますので、実際の操作前にCanva公式サイトで最新情報をご確認ください。
この記事はこんな先生におすすめ
Canva for Educationの基本操作には慣れてきて、デザインの見栄えをもう一段良くしたい先生
授業スライド用のイラストを探すのに毎回時間がかかっている先生
「同じ資料を掲示物にも使い回したいけど、作り直すのが面倒」と感じている先生
この記事で分かること
Magic Media(マジック生成)でオリジナルイラストを作る方法
Magic Switch(マジックスイッチ)で資料の形式を変換する方法
複数のイラストのテイストをそろえる「スタイルマッチ」の使い方
AI生成物を学校で使うときの注意点

はじめに
授業スライドに合うイラストがなかなか見つからない、行事のイメージ画像を探すのに時間がかかる——そんな経験はありませんか。
Canvaには、文章で指示するだけでイラストを生成したり、作った資料を別の形式に変換したりできるAI機能が備わっています。今回は、その中でも特に「授業スライド・掲示物づくり」に役立つ3つの機能を紹介します。
1.Magic Media(マジック生成)で授業用イラストを作る
Magic Mediaとは
Magic Mediaは、文章(プロンプト)を入力するだけで、その内容に合ったイラストや画像をAIが生成してくれる機能です。「プロンプト」とは、AIに対して「こういうものを作ってほしい」と伝える指示文のことです。難しい専門用語を使う必要はなく、「宇宙をテーマにした、優しい雰囲気の教室のイラスト」のように、日本語で具体的に伝えるだけで生成できます。
基本の使い方
Canvaのエディタ画面で「素材」タブを開き、「Magic Media」を選ぶ
作りたいイラストの内容を、文章で入力する(例:「雨の日の傘をさした子どものイラスト、水彩画風」)
イラストのスタイル(水彩画風、フラットイラスト風など)を選ぶ
生成されたいくつかの候補から、気に入ったものを選んでデザインに挿入する
学校現場での活用イメージ
クラスや学年オリジナルの学習キャラクターを作る
運動会・遠足など行事のイメージイラストを、テーマカラーに合わせて作る
教科書にはない、単元に合わせたオリジナルの説明用イラストを作る
正直に伝えたいこと:生成されたイラストは、狙い通りの構図や表情にならないこともあります。何度か文章を変えて再生成したり、生成後にCanva上で細部を調整したりする一手間が必要になる場合がある、という点は正直にお伝えしておきます。
利用できる回数について
Magic Mediaの画像生成には、プランごとに利用できる回数の目安があります。

Canvaでは、AI機能(Magic Media・スタイルマッチなど)の利用回数が、月ごとに割り当てられる「AI利用枠」という仕組みで管理されています。この枠は1つの機能専用ではなく、複数のAI機能をまたいで共有される点がポイントです。
無料版では月20回程度、Canva for Education(教育版)を含むPro相当のプランでは月200回程度が目安とされています(※これはAI機能の中でも比較的多くの枠を使うタイプの機能の場合の目安で、機能や使い方によって実際の消費量は変わります)。
ただし、教育版については学校・自治体の管理者側で追加の利用制限をかけられる仕組みがあり、実際に使える回数は学校によって異なることがあります。具体的な回数は変更される可能性があるため、Canva公式ヘルプで最新の目安をご確認ください。上限が気になる場合は、ICT担当の先生に確認してみましょう。
2.Magic Switch(マジックスイッチ)で資料の形式を変換する
Magic Switchとは
Magic Switchは、作成したデザインを、別の形式やサイズに自動で変換してくれる機能です。プレゼン資料を文書に変換したり、デザインのサイズを変更したり、翻訳やブランド(配色・ロゴなど)の適用まで、複数の変換をワンクリックで行えます。
授業スライド→掲示物への変換イメージ

作成した授業スライドを開く
「Magic Switch」を選び、変換したい形式(縦長のポスターサイズなど)を選ぶ
AIが自動でレイアウトを調整した案を提示するので、内容を確認して仕上げる
時短の価値:スライドを1枚作れば、それをもとに廊下掲示用のポスターや配布用プリントにも展開できます。「1回作れば、複数の用途に使い回せる」というのがMagic Switchの大きな利点です。
つまずきやすいポイント:形式を変えると文字量やレイアウトのバランスが崩れることがあります。変換後は必ず内容と見た目を確認し、必要に応じて手直ししましょう。
3.スタイルマッチでイラストのテイストをそろえる
課題:複数のイラストを組み合わせるとテイストがバラバラになる
Magic Mediaで生成したイラストや、Canva内の素材を組み合わせると、水彩画風とフラットイラスト風が混ざってしまうなど、テイストが揃わずにちぐはぐな印象になることがあります。
解決:スタイルマッチで雰囲気を合わせる
Canvaには「スタイルマッチ(Style Match)」という機能があり、基準にしたいイラストのスタイルを、別の素材にコピーするようにして適用できます。なお、スタイルマッチはCanva公式サイトのPro向けページで紹介されている機能のため、Pro相当のプラン(教育版含む)向けの機能である可能性が高いです。無料版での提供状況は情報源によって記載が分かれるため、気になる方は公式サイトでご確認ください。
「こういう雰囲気にしたい」という基準となるイラストを選ぶ
メニューの「スタイル」から、スタイルマッチを選ぶ
テイストを変更したい別のイラストをクリックする
基準にしたイラストの雰囲気に近づいた状態で反映される

学校現場での活用イメージ
複数のイラスト素材を組み合わせた授業スライドで、雰囲気を統一する
学級通信やお便りに使うイラストのテイストを、号ごとに揃える
つまずきやすいポイント:一度で狙い通りの雰囲気にならない場合は、元に戻してから再度スタイルマッチを試すと、違う仕上がりになることがあります。何度か試して、しっくりくるものを選びましょう。
4.AI生成物を使う際の留意点
実在の人物に似せた生成をしない:特定の人物を連想させるようなイラスト・画像の生成は避けましょう
著作権・肖像権への配慮:AI生成物であっても、既存のキャラクターやブランドを模倣するような内容は避けるのが安全です
学校の情報管理方針を確認する:AI機能の利用可否や、生成物の保存・共有範囲について、学校のルールに沿って利用しましょう。判断に迷う場合は、情報担当の先生に確認することをおすすめします
AI利用枠は機能をまたいで共有される場合がある:CanvaのAI機能は、Magic Media・Magic Switch・スタイルマッチなど複数の機能で利用枠(クレジット)を共有する仕組みになっているとされています。「Magic Mediaはあまり使っていないのに上限に達した」ということが起こり得るため、複数のAI機能を組み合わせて使う際は、この点も念頭に置いておきましょう
まとめ
Magic Mediaを使えば、文章を入力するだけでオリジナルのイラストを作れます(利用回数はプランや学校の設定によって異なります)
Magic Switchを使えば、1つの資料を複数の形式・用途に展開できます
スタイルマッチを使えば、複数のイラストのテイストを統一できます
AI生成物を使う際は、著作権・肖像権や学校の情報管理方針への配慮を忘れずに
次回は、職員室・校務でのCanva活用法を紹介します。
📌記事情報
公開日:2026年8月26日
最終確認日:2026年8月
シリーズ名:Canva活用術シリーズ(全5回)
対象読者:小学校・中学校・高校教員、ICT支援員
※本記事は執筆時点で確認できた情報をもとに作成しています。CanvaのAI機能・仕様・料金プランは変更される場合があります。実際に操作を行う前に、必ずCanva公式サイトで最新情報をご確認ください。
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