
猛烈激しい猫目覚まし。猫賛歌。
猫は、自分の目が覚めているとき、
飼い主が眠っていることは、どうやら許せないらしい。
今日は、せっかくの休みの日。
寒いし、起きたところで急ぐ用事もない。
布団にくるまって、もう少しだけ、ぬくぬくしていたい。
そう、思うのに。
──けれど、猫は、それを許さない。
目が覚めたら瞬間から、
「きゅっ」「きゅるるううぅうっ」と激しい声が響く。
切ないような、必死なような、
それでいてどこか甘い、訴える声。
目を瞑って、寝たふりをしていると、
猫はますます本気を出す。
布団の隣の見晴らし台に、ちょこんとしゃがみこみ、
外には見向きもせず私を見下ろして、
「きゅぅっ」「きゅううーーっっ」と鳴き続ける。
あかん。
寝られへん。
いつだって、猫には叶わない。
布団の中から上体だけ起こすと、
猫は嬉しそうに「ぷきゅるっ」と言いながら、
私の枕を飛び越えて、
こっちこっち、というように
ぼふぼふの体を揺らしながら、
居間へとトトトッと小走りに向かう。
そうしてご飯を上げた後でも、
猫の訴えは、やむことがない。
二階を開け放ち、
猫が外を見て回れるように用意はしているのに、
すっかり目が冴えてしまったのか、
猫は階段を上ることもなく、
私の布団まわりで、うろうろ、きゅるきゅる。
「もうちょっと寝やしてな」
「おやすみね」
何度、声をかけたことか。
そんなこと知ったことではないと、
猫は変わらず
「きゅるっ」「きゅうぅっ」。
ほんとは、もう少し寝ていたい。
布団で微睡む、柔らかな時間が恋しいけれど、
猫が来てからは、
遥かに縁遠くなってしまった。
困った子。
困っちゃう。
でも。
一緒にいたいと、甘えた声で
わがままを言ってくれるのが嬉しくて。
起きて、とせがみ、必死にうろうろする姿が、
なんだかとっても愛しくて。
大好きばかりが、増していく。
わがままいっぱいの、困ったちゃん。
わがまま言ってくれて、ありがとう。
甘えてくれて、ありがとね。
今日も、明日も、明後日も、
ずっとずっと、
のびのび猫が猫らしく、いられますように。
猫、愛してるよ。