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「いつかまたね」と言える日まで ~DAY1~

    ベランダでいつもふたり
    風を受けながら仰いだ空を
    今日はひとりきりで
    キミを探すために見つめていたら
     
    突然
    玄関の方から大きな音が聞こえた
     
    振り返ってみると
    二度と会えないはずのキミが
    空を駆けていったはずのキミが
    そこにいたんだ
     
    キミは特別な子だから
    ありえない奇跡さえ
    いとも簡単に起こしてしまえるよね
     
    そう何ひとつ疑いもせず
    処分し損ねたドッグフードの
    賞味期限を確認しながら
    かかりつけの獣医さんに
    キミが戻ってきたことを
    報告しに行こうと
    首輪とリードを手に持って
    なめらかな被毛に覆われた
    あたたかなキミの頬に触れた
     
    その瞬間
    見慣れた真っ白い天井が
    目の前に広がっていた
     
    またキミのいない一日が始まった




    「いつかまたね」と言える日まで 全5編をまとめたものです↓




    stand.fmさんで詩の朗読をはじめました
    よろしければ遊びにいらしてくださいね


     
     
     
    ◆わたしの声 いのちの言葉◆ いのちのその源に触れた瞬間、人は不思議と懐かしさを感じる気がする。だって、わたしたちはそこから生まれ、そこへ還ってゆくのだからーー。そんな想いをベースにのんびりゆったり言葉を紡いでいます。 ◆stand.fmさんで詩の朗読をしています。

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