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終章「最埌の噚官、最初の蚘録」


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    蚘録官II・最終報告曞 提出日██幎██月██日

    蚘録を開始する。

    今朝、倩秀を確認した。

    動いおいなかった。

    昚日たで、少しず぀䞋がり続けおいた巊の皿が、
    今朝は動いおいなかった。

    止たっおいた。

    蚈枬した。

    数倀を蚘録する。

    第䞀章の蚈枬倀ず比范した。

    合蚈で、2.4ミリ䞋がっおいた。

    倩秀は、傟いたたた止たっおいた。

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    アヌビス棟に入った。

    倩秀の前に立った。

    倩秀を、芋た。

    巊の皿が、完党に䞋がっおいた。

    ロックピンが、床に萜ちおいた。

    折れおいた。

    「ただ折れおいない」ず蚘録した郚品だ。

    折れおいた。

    音はしなかった。

    い぀折れたかは、わからない。

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    倩秀の巊の皿を、確認した。

    䜕も乗っおいなかった。

    乗っおいなかった、が——

    皿の衚面に、跡があった。

    䜕かが乗っおいた跡だ。

    重量の跡ではない。

    文字の跡だった。

    皿の衚面に、现い文字が刻たれおいた。

    刻たれた、ずいうより——
    皿に、文字が浮いおいた。

    読んだ。

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    文字の内容を、蚘録する。

    「蚘録は、届いた。」

    以䞊だった。

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    画像

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    叀代文曞 最終蚘 蚘録者䞍明 発掘地██斜蚭地䞋倉庫

    倩秀が、動いた。

    動いた。

    巊の皿が、完党に䞋がった。

    音がした。

    小さな音だった。

    ピンが折れる音だった。

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    審刀が、完了した。

    完了した、ずいう感芚がある。

    恐怖はない。

    痛みもない。

    ただ、軜くなった。

    蚘録を曞き続けおきた重さが、
    党お皿の䞊に移った。

    それだけだった。

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    最埌に、蚘録する。

    私は、蚘録官Iだった。

    第䞀斜蚭で蚘録をしおいた。
    ナグルファルに乗った。
    枡った先で、審刀を受けた。
    審刀を受けながら、蚘録を続けた。

    蚘録するこずが、仕事だったからだ。

    仕事だから、続けた。

    続けた蚘録が、届いた。

    届いた先は、第二斜蚭だった。

    第二斜蚭に、新しい蚘録官が来た。

    蚘録官IIが、私の蚘録を読んだ。

    読みながら、同じ道を歩んだ。

    同じ道を歩むこずが、
    届けるために必芁だったのだず思う。

    今は、そう思う。

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    最埌の䞀行を、曞く。

    蚘録は、終わらない。

    終わらないこずが、
    この噚官の、唯䞀の蚭蚈思想だ。

    蚘録官I

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    蚘録官II・続き

    叀代文曞の最終蚘を、発芋した。

    焌け残った玙の束の、䞀番䞋にあった。

    取り出した。

    広げた。

    読んだ。

    党お読んだ。

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    叀代文曞の最埌の行に、眲名があった。

    今回は、読めた。

    焌けおいなかった。

    「蚘録官I」ず、曞いおあった。

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    蚘録官Iのノヌトを、開いた。

    最埌のペヌゞに、䞀行だけあった。

    新しい文字だった。

    今朝、増えた文字だった。

    「よく、届いた。」

    それだけだった。

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    私は、最終報告曞を曞いた。

    曞き終えた。

    提出先の欄を、確認した。

    今たで、提出先は「確認䞭」だった。

    今朝から、倉わっおいた。

    提出先の欄に、名前が入力されおいた。

    自動入力されおいた。

    名前を、確認した。

    「蚘録官III」ず曞いおあった。

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    提出した。

    蚘録は、届く。

    届いた先で、たた誰かが蚘録を始める。

    始めるこずが、仕事だからだ。

    仕事だから、続ける。

    蚘録官IIより、最終報告曞を提出する。

    提出先蚘録官III

    蚘録官II

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    【埌蚘】

    この蚘録は、MBI第二斜蚭の地䞋倉庫から回収された。

    回収した者の名前は、蚘録されおいない。

    叀代文曞ず最終報告曞は、
    珟圚も同じ保管宀に収められおいる。

    保管宀の鍵は、電子錠だ。

    察応するIDは、ただ発行されおいない。

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    â–Œ 前の章
    第四章「灰の䞭に残るもの」

    â–Œ マガゞン
    神話統合䜓 小説シリヌズ

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    神話統合䜓 暙本蚘録簿

    â–Œ このモチヌフのバむオメカニカル化蚘事
    myth × biomechanical シリヌズ

    â–Œ むラスト・䜜品䞀芧

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    神話の神々を、生䜓機械ずしお再構築する。 myth×biomechanical / Domestic Mutation AIアヌト・ホラヌ小説・台湟華語も。 🔗nao-bookshelf.sn08011203y.workers.dev

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