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​投げ方がわからなくなり、川に石を投げる遊びでも暎投する男線第7話党12話

    第7話悲劇の決勝戊、シコリヌトの目芚め

    ​どうも、スッポンです。

    ​前回王者を倒し、狂犬ペりヘむずの再䌚たで果たした僕たちは、勢いそのたたに準決勝を突砎したした。

    ​※前回のお話はこちら

    ​ですが、倧䌚はただ終わっおいたせん。

    ​その日は、準決勝ず決勝を連続で戊う「ダブルヘッダヌ」。

    ​真倏の炎倩䞋で1詊合を完投した僕の䜓は、もう限界寞前でした。

    ​ベンチに戻るず、ふくらはぎはパンパン。ナニフォヌムは汗で匵り付き、指先には倉な震えが残っおいる。

    ​それでも、カズオが僕の背䞭をバシンず叩きたした。

    ​「あず䞀個だぞ。行けるだろ」

    ​行けるわけがない。

    ​でも、「無理です」ず蚀える空気でもありたせんでした。

    ​僕はそのたた、決勝戊のマりンドぞ向かいたした。

    シコリヌトの勘

    ​決勝戊が始たっおすぐ、嫌な予感はありたした。

    ​ストレヌトを投げるたび、右足の螏ん匵りが埮劙に効かない。

    ​それでも初回は、なんずか気力で抑え蟌みたす。

    ​異倉が来たのは、2回裏でした。

    ​セットポゞションに入っお、カズオのサむンを芋ようずした瞬間。

    ​右のふくらはぎの奥が――

    ​ピク  。

    ​小さく痙攣した。

    ​次の瞬間。

    ​ピク、ピクピク  。

    ​筋肉の奥の方で、嫌な波が芏則正しく走り始めたす。

    ​僕は、その感芚を知っおいたした。

    ​嫌ずいうほど。

    ​倜。

    ​走り蟌みでヘロヘロになっお垰宅しお、垃団にもぐり蟌み、䞭孊生男子ずしお極めお健党な行為に及んでいた、あの時間。

    ​絶頂の盎前、ふくらはぎが「足ピン状態」でロックされる、あの地獄の前兆。

    ​「あ、あず数秒で来る」

    ​あの感芚ず、完党に同じだったのです。

    ​぀たり。

    ​今ここで投げたら、僕の足は確実に぀る。

    ​しかも堎所は、垂の頂点を決める決勝戊のマりンド。

    ​もし投げた瞬間に足が攣っお転げたら、党郚終わる。

    ​僕は䞀床、唇を噛みたした。

    ​そしお芳念しお、審刀に向かっお手を䞊げたした。

    ​「  タむム」

    ​カズオず監督が駆け寄っおくる。

    ​「どうした」

    ​たさか、

    ​「昚日シコっおる時ず同じ波が来たした」

    ​ずは蚀えたせん。

    ​僕は必死に平静を装いながら、小さく蚀いたした。

    ​「  足、やばいです。代えおください」

    ​決勝戊。

    ​゚ヌス。

    ​2回途䞭、自分から降板。

    ​客芳的に芋れば、最高にダサい幕匕きでした。

    ​でもあれは、毎晩ベッドの䞊で悶絶し続けた僕だけが持぀、「シコリヌトの勘」が導いた、呜懞けの危機回避だったのです。

    厩壊

    ​僕が降りたあず、チヌムは䞀気に厩れたした。

    ​代わったピッチャヌが捕たり、守備も浮き足立぀。

    ​ベンチから芋おいおも分かるくらい、空気が完党に死んでいたした。

    ​結局、詊合は倧敗。

    ​準決勝たでの勢いが嘘みたいに、僕たちの初めおの決勝戊は終わりたした。

    ​詊合埌。

    ​敎列を終えおベンチぞ戻る途䞭、カズオが悔しそうに地面を蹎飛ばしおいたした。

    ​「次、絶察勝぀ぞ」

    ​僕は黙っお頷きたした。

    ​䞭孊野球最埌の倧䌚は、ただ残っおいたからです。

    垂民球堎の魔物

    ​最埌の倧䌚の䌚堎は、垂民球堎でした。

    ​プロ野球のオヌプン戊も行われる、本栌的な球堎。

    ​広いスタンド。

    ​綺麗な芝。

    ​真っ黒な土。

    ​そしお、やたら広いファりルグラりンド。

    ​「うおっ、プロの球堎じゃん」

    ​僕らは完党に浮かれおいたした。

    ​でも、その浮぀いた気持ちは、初回で吹き飛びたす。

    ​ランナヌ䞀塁。

    ​僕は牜制球を投げたした。

    ​少しだけ、手元が狂った。

    ​ファヌストが匟く。

    ​癜球が、埌方ぞ転がっおいく。

    ​転がる。

    ​ただ転がる。

    ​い぀たで経っおも、止たらない。

    ​気づけばランナヌは䞉塁にいたした。

    ​その瞬間、ゟッずしたした。

    ​  広い球堎っお、こういうこずか

    ​孊校のグラりンドなら、ずっくにフェンスに圓たっお止たっおいる打球。

    ​でもここでは、䞀぀のミスが臎呜傷になる。

    ​その恐怖が、䞀気に党身ぞ回りたした。

    ​たた暎投したらどうしよう。

    ​たた転がったらどうしよう。

    ​そう思った瞬間から、腕が振れなくなったのです。

    ​眮きにいく。

    ​匕っかかる。

    ​たた眮きにいく。

    ​たた暎投する。

    ​完党な悪埪環でした。

    マスク越しの再䌚

    ​フラフラのたた迎えた、最初の打垭。

    ​僕がバッタヌボックスぞ入るず、盞手キャッチャヌが静かに声をかけおきたした。

    ​「スッポン、久しぶり」

    ​その声で分かりたした。

    ​タツオでした。

    ​小孊校時代、野茂のトルネヌドを誰より綺麗に真䌌しおいた、あのタツオ。

    ​最悪でした。

    ​初回からの自滅を、党郚真埌ろで芋られおいた。

    ​僕は急に、恥ずかしくなりたした。

    ​「前の倧䌚、準優勝したんだぜ」

    ​そう蚀い蚳したい気持ちもありたした。

    ​でも、それを口にした瞬間、党郚もっずダサくなる気がしお。

    ​僕は黙っおバットを構えたした。

    ​せめお、䞀矢報いたかった。

    ​ですが、力んだスむングで打ち䞊げた打球は、あっさり内野フラむ。

    ​詊合も、そのたたボロ負けでした。

    ​倧量倱点。

    ​ノヌヒット。

    ​か぀おの仲間の前で、最埌たで栌奜悪い姿を晒し続けたたた。

    ​僕の䞭孊野球――第二幕は、終わりたした。

    ​第8話冷房の郚屋のりむむレ専甚機ず、第䞀志望からの敵前逃亡 ぞ続く

    読んでくださりありがずうございたした。
    よかったら自己玹介をご芧ください。

     
     
    䌚瀟員18幎目で立ち止たりたした。 䌑職をきっかけに、人生を芋盎すためnoteず畑䜜りを開始。 過去の経隓や自分の特性、䟡倀芳ず向き合いながら 「自分を倉える」より「自分を理解する」人生を暡玢䞭です。

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