
ルノア旅日記第3章第1話「はじまりの部屋」
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今いる部屋は、空っぽだった。
壁があって、
床があって、
布団があって、
窓がひとつ。
それだけだった。
ルノアは、入口に立って
しばらくそのままでいた。
広くはない。
でも、狭くもない。
「ここを私の居場所にするためには……」
誰かに言ったわけじゃない。
ただ、口から出た。
荷物を置いてー
鞄の中身は、
手帳が何冊か。
部屋の真ん中に置いたら、
余白が、たくさん余った。
何もない部屋に、
ルノアと荷物だけがあった。
しばらく、ぐるりと見回した。
手帳が、増えたから
「本棚があるといいかも。
その前に、机がないと!」
記録を書き留め出来ない。
考えたら色々と出てくる。
でも、今は何もない。
まだここは、
「居場所」じゃなくて
「部屋」だからー。
それでも、
「ここから始まる」
という気持ちだけは、
心の底から湧いてきている。
どんな部屋になっていくかなぁ。
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📓 手帳より
この場所を自分の居場所に変えられるかなぁ!?
何もない部屋。
つまり、自分が欲しいものを増やせるってこと!!
自分の好きなものたちに
囲まれた素敵な居場所にしよう。
最初は、机や椅子から作ってみよう!!
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