メインコンテンツへスキップ
見出し画像

ルノアの旅日記第3章第2話「星明かりの窓辺」


    ──────────────────────


    色々と考えていたら夜になってた。
    メモたちを隅に寄せて、
    床に座って、窓の外を見た。


    何も見えなかった。
    暗い、というわけじゃない。

    ただ、ぼんやりしている。
    霧みたいなものが
    窓の向こうを覆っていて、

    現実なのか、
    夢の世界なのか、
    どちらの景色なのかわからない。

    中間世界の窓は、
    こういうものらしい。



    ルノアは、窓枠に肘をついて
    窓の外をしばらく見ていた。

    何かが見えそうで、
    見えない。

    向こうに何かあるのはわかる。
    でも、まだ遠い。

    「……いつか、見えるのかな!?」

    口から出た言葉は、
    霧の中に溶けた。



    気づいたら、
    手帳を開いていた。
    手帳を開くと、

    これまでの記録が、たくさん埋まっていた。
    読み返していると、
    この先も楽しいことが起こりそうな
    そんな気持ちになった。

    手帳の最後には、
    「この部屋が好きになることから。」
    この言葉で締めた。

    窓の外は、
    あいかわらずぼんやりしたままー。
    それでも、
    この窓の景色を嫌いにはなれなかった。


    ────────────────────
            📓 手帳より

     窓の外、ぼんやりしてるー、
     あまり好きではない。でも、
     そこも含めて好きになれたら、
     この部屋が好きな場所になるかなぁ!?
     そうなればいいなぁー。
    ────────────────────

    ◀︎第1話|第3話 ▶︎

     
     
    物語とものづくりを行き来しながら、いくつもの世界を育てています。 ⭐️物語×ドール・編み物・ミニチュア「空紡ぎ」 🌱身近なものが人になる「人型プロジェクト」ほか 📖初めての方は固定記事「ミミルの物語案内所」へ

    あなたへのおすすめ