
おを飼う ③/全7話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・110作目】
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○ 主人公宅・室内
ワンルームマンションの室内。
「お」 テーブルの上に置かれたAmazonの段ボール箱に座りながら未だ食事中。食べているのはおはぎ・おでん・お茶漬けなど「お」のつく食べ物。飲み物はオレンジジュース。
主人公 財布の中身を気にしている。
主 最悪・・・ 明日から節約しなきゃじゃん・・・
「お」 そんな主人公を気にも留めず、食事を続ける。
お (おはぎのあんこをつけながら・幸せそうに)お~♪
主人公 「お」に近づく。
主 お前いつまでいる気だ?
お (疑問形で)お~?
主 ・・・・・・居座る気だな。
お (その通りと言わんばかりに)お~!
主 (悩んで)ダメだ! 今すぐ出て行け!
文字を飼うってやっぱ変すぎる!
主人公 食事中の「お」を持ち上げ、窓から追い出そうとする。
お (抵抗して)お~! お~!
「お」 大声で喚く。
インターホンのSE。
主 誰だよこんな時に・・・!
主人公 「お」をソファーに投げつけ、イライラしながら玄関に向かう。
「お」 乱暴に投げつけられ、痛がる。
お (泣きそうに)おー・・・
○ 主人公宅・玄関
ドアの前に立っていたのは大家(50代男性)。
大 【主人公の名前】さん! 大声で騒がないでいただけますか!
主 ・・・すみません。
大 ったく・・・
お (部屋の中から)おー!
大家 主人公の部屋から「お」の鳴き声がしたのに気付く。
大 え? 部屋でペット飼ってます?
主 いや、違うんです。これは・・・ その・・・
大 ここペット禁止なの知ってますよね?
ちょっと確認しますよ!
大家 主人公の部屋に入っていく。
主 大家さん! これには訳が・・・!
主人公 大家を止めようとするも、大家はずかずかと部屋に入っていく。
○ 主人公宅・室内
大家 部屋に入ってすぐの場所で立ち止まり、全体を見渡すもペットらしき動物は見当たらない。
段ボール箱のカット 箱の表面に「お」と書かれている。
大 (箱を指さし)何あれ?
主 あー あれですか?
文字上手くなりたいなーと思って、練習してまして・・・
大 段ボール箱に書いてんの?
主 ちょうど紙がなかったもので・・・
(わざとらしく)あはは・・・
大 そう・・・
(不思議そうに)鳴き声聞こえたんだけどな・・・
(主人公に・バツが悪そうに)まぁ、とにかく音には気をつけてくださいね!!
主 はい・・・
大家 ずかずかと部屋から出て行く。
主 (一呼吸ついて)・・・おーい。どこ行ったー
お (やや小声で)おー!
「お」 段ボールから剥がれるようにして、起き上がる。
お (守ってくれてありがとうと感謝)おー! おー!
「お」 嬉しそうに主人公に寄り添う。まるで甘える猫。
主 ・・・仕方ねぇな。1日だけだぞ。明日帰れよ?
お (めちゃくちゃ嬉しそうに)おー! おー! おー!
主人公 「お」に愛着が湧いてきた様子で、優しそうな表情を浮かべる。
主 (ナレーション)1日だけのつもりが2日。2日のつもりが3日。
気付けば俺のペット・・・ いや、「親友」と呼べる存在になっていた。