
おを飼う ②/全7話 【創作台本・世にもになるまで書いてみた・110作目】
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○ 大学構内・外
主人公 昼食を終え、次の講義に向かう。表情はどこか複雑そう。
主 かつ丼は旨かったけど・・・ けどなんだよなぁ・・・
そんな彼の前で、植木から「ガサッ」と物音が。
主人公 物音に気付き、一旦立ち止まり、植木を見る。
主 ・・・気のせいか。
主人公 再び講義に向かう。
その背後から「何か」が主人公を呼ぶ。
? おー!
主 (振り返って)なんだよ。猫か・・・・・・ え?
主人公が見たのはひらがなの「お」。
おの横線の先端部分に目があり、はらい部分が尻尾のように動いている。
主人公 あまりにも未知すぎる生物に驚く
主 も、文字の化け物!? こっわ!!
? (否定するように)おー! おー!
主人公 その場から猛ダッシュで逃げ去る。
? (寂しそうに)おー・・・
「お」 逃げ去っていく主人公を追いかける事もできず、その場でただ見つめるだけ。
○ 住宅街
夜。辺りはすっかり暗くなり、街灯も点いている。
主人公 コンビニのレジ袋片手に、家を目指す。
主 明日締め切りのレポートやらなきゃな・・・ めんどくせー・・・
○ 主人公宅・玄関
主人公 疲れ切った表情を浮かべながら、ドアを開ける。
主 ただいま・・・
お おー!!
出迎えたのは「お」。
主人公 腰を抜かし驚く。
主 ギャア!! お前どっから入ってきた!
お (はらい部分でドアの郵便受けから入ってきたジェスチャー)
おー! おー!
主人公 近くにある靴べらを手に握る。
主 (おに出て行くように唆す)
ほら! 出てけ! 勝手に入ってくんじゃねぇ!
お (悲しそうに)お~ お~
「お」 レジ袋からおかかのおにぎりを見つけ、勝手に取り出す。
主 コラ! 貴重な夕飯を取るな!
「お」 そんな主人公の注意をガン無視。器用にセロハンを開け、おの丸み部分でおにぎりを食べる。
お (美味しいのか、かなり幸せそうに) お~♪
主 返せ! 俺のおにぎり!!
お (拒否して)お~!
2人のじゃれ合いが続く。
主 (ナレーション)この日から俺と「文字」の生活が始まった。
美味しそうに食べ続ける「お」のカット。
タイトルテロップ『おを飼う』