
玉手箱⑤(終)【連載台本・世にもになるまで書いてみた・67作目】
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〇 小学校・体育倉庫
その数時間後。
主人公 ふらつきながら「何か」を探している。
主 (心の声で)くっそ! どこにもない!!
それに疲れすぎてもう眠い・・・
ジジイになったらこの時間に眠くなるって言うけど!!
とにかく早く見つけなきゃ・・・!
主人公 眠気に耐えながら、捜索を続ける。
〇 小学校・校長室(回想)
先ほどの場面の続き。
校長 主人公に背を向けたまま「若返る方法」を教える。
校 この学校には「逆玉手箱」というものがあってね。
その煙を浴びると元に戻れるかもしれないな。
主 「逆玉手箱」・・・?
校 ああ。白い箱で青いひもが結んであるんだ。
確か体育倉庫にあったはずなんだけど・・・
主 それがあれば私は元通りに・・・
校 だけど去年大掃除しちゃったからなぁ・・・
もしかしたらもう処分しちゃったかも・・・
その時は僕が使ってるサプリあげるからさ・・・
〇 小学校・体育倉庫
回想明け。
主人公 必死になって「逆玉手箱」を探す。
主 (心の声で)無い・・・無い・・・無い~~~!!
どこだ白い箱!青いひも!
まずいこのままだと仙人コースまっしぐらだ・・・
頼む出てきてくれ!!
体育倉庫に一人の女性教師(30代半ば)がやってくる。
女 うわっ!びっくりした!【主人公の名字】先生・・・?
ここで何してるんですか?
主 あの!! ここにあった「逆玉手箱」知りませんか!?
女 はぁ・・・? 何ですかそれ・・・
主 白い箱に青いひもが結んである箱で・・・ あれが無いと私・・・
女 あー 何か見覚えあります。たぶんここじゃなくて外の物置ですよ。
主 ほ、ほんと!?
女 はい。この前使ったとき見たんで。
主 (女性教師の手を強く握り)ありがとう! よかった。
これで若返れる!!
主人公 猛ダッシュで物置へと向かう。
女 ・・・私より年下だろ。
女性教師 主人公を呆れた目で見つめる。
〇 小学校・グラウンド・物置
主人公 感動して目が赤くなっている。
主 あ、あった・・・!
主人公の視線の先には「逆玉手箱」。
主 これで俺は25歳に戻れる・・・!
主人公 「逆玉手箱」を開ける。映像はスローモーションに。
中から大量の白い煙が。
とても嬉しそうな表情を浮かべている。
〇 主人公の家・リビング
テロップ「20日後・・・」
夕方17時。
主人公の妻 タブレットでドラマ鑑賞中。
主人公は声だけ。
妻 (時計を見て)あ。もうこんな時間。ねぇ。今日何食べたい?
主 (即答で)ハンバーグ!
妻 え、今から? もっと楽なやつ・・・
主 やだやだやだ! ハンバーグがいい!
妻 ・・・わかった! その代わりちょっと遅くなるけどいい?
主 えー 早く早くー
妻 ・・・! じゃあ手伝ってよ!
主 えー だって忙しいしー
妻 忙しいって、ゲームしてるだけじゃん! ったく・・・
妻 渋々キッチンに向かう。
主人公の全体像が映る。
ソファーで横になり、スナック菓子を食べながらゲーム中。
テーブルには小学生向けの漫画雑誌。
服装も半袖×短パン。
妻 (心の声で)・・・最近なーんか子供っぽいんだよなぁ。
何かあったのかなぁ・・?
そんな妻の心配もつゆ知らず、主人公はゲームに夢中。