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玉手箱①【連載台本・世にもになるまで書いてみた・67作目】

    これまでの話はこちら!

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    〇 小学校・教材室

     放課後。モノで溢れかえった教材室。埃が大量に舞っている。
     主人公は若い男性教員(25歳)。服装はパーカー×黒のチノパン。
     埃に苦しみながらも「何か」を探している。

    主 (咳込んで)・・・たくっ! 自分で探せっての!! 
      若いからって何でも俺に押し付けやがってあのババア・・・!

     主人公 先輩教師への愚痴が止まらない。

    〇 小学校・職員室

     回想シーン。数時間前の昼休み。
     先輩教師(中年女性)が主人公に近寄ってくる。

    先 ねぇ【主人公の名前】くん。
      ちょっと頼みたいことがあるんだけどいいかな?
    主 あ、はい・・・
    先 来月の学芸会でうちら「玉手箱」使うでしょ?
    主 あー そうっすね。
    先 でね、教材室に使えそうな箱があるみたいなんだよね。
      放課後見つけてきてくれない?
    主 (少し不服そうに)わかりました・・・
    先 見つけたら教材室の机に置きっぱでいいから! じゃよろしくね~♪

     先輩教師 (仕事を押し付けて楽になったのか)、嬉しそうにその場から去る。

    〇 小学校・教材室

     回想明け
     主人公 段ボールをどかし続けている。玉手箱は見つかっていない。

    主 あーもう!! 全然ないじゃん!! とっとと帰りたいのに~!

     主人公 腕時計で時刻を確認する。17時を過ぎている。

    主 やばいやばい、今日は18時半までには帰るって決めてんのに・・・!
      今から帰ったらギリギリ・・・間に合わないな。
      もし遅れたりしたら・・・

    〇 主人公の家・玄関

     主人公の妄想
     主人公 妻に謝っている。
     主人公の妻 完全にキレてしまった様子。恰好はアイドルの応援ハッピ。

    妻 ねぇ! 今日一緒に配信見るって約束したじゃん! 
      【アイドルのニックネーム】の誕生祭でしょ!? 
    主 ごめん・・・! 仕事任されちゃって・・・
    妻 もう知らない!

     そう告げるとリビングに戻っていく。
     主人公 手を伸ばし止めようとするも失敗。途方に暮れる。

    〇 小学校・教材室

     妄想明け。
     主人公 血眼になって玉手箱を探す。

    主 (心の声で)とにかく見つけなければ・・・! 玉手箱、玉手箱・・・!
      ・・・・・・ん? あれか!?

     主人公 机の下から黒い箱を見つける。机の下に潜り、箱を取り出す。

    主 (声だけ)絶対そうだ!間違いない!!

     主人公 何とか箱を取り出すことに成功し、手に持っている。
     お道具箱を黒に塗りつぶしただけの手作り感で溢れた箱。
     ふたは赤いひもで結ばれている。

    主 よかった~ あった~ とりあえず見つけましたって報告して・・・

     主人公 箱を揺らす。中身が入っているらしく重みを感じる。
     
    主 念のため中身出しとくか。空にしといた方が使いやすいしな。

     主人公 机の上に箱を置き、ひもをほどく。

    主 (心の声で)よかった~ マジで帰れないかと思った・・・
      後は猛ダッシュで我が家に帰るだけ・・・ え。

     主人公 箱のふたを外す。すると中から大量の煙が。

    主 (心の声で)・・・嘘だろ? 

     室内に煙が立ち込める。しかしほんの数十秒で煙は消える。
     主人公 ふたを持ったまま倒れている。
     主人公の足元だけ映っている。

    主 (心の声で)いてて・・・ 何だよこれ「ホンモノ」だったのかよ・・・
      よっこいしょっと・・・ 腰やっちゃったぽいな・・・ 
      あー最悪。どうやって説明しよ・・・ 「玉手箱開けちゃってさ~」
      こんなの信じるわけ・・・ ・・・あれ?

     主人公 たまたま室内にあった姿見で自分を見る。
     何一つ変わっていない。

    主 あれ? 変わってない・・・?
      ・・・じゃあ何だったんだ?? ま、いいや。帰ろっと。
      なんか今日は疲れたな・・・ 

     主人公 蓋を何事もなかったかのように室内を出る。
     机の上に置かれた玉手箱のアップ。
     タイトルテロップ『玉手箱』


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