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彼女は「ハイスタを聴いてみたい」と言った

    全く眠れないし、ハイスタのライブの余韻が冷めやらぬ、冷めやらぬすぎる、という感じなので、アルバム「MAKING THE ROAD」をアタマからケツまで聴き返してみた。やっぱ良いアルバムだなぁ、と改めて思った。

    個人的に、「MAKING THE ROAD」はちょっと思い出深いアルバム。
    25年前、高校一年生の時、同じクラスに好きな女の子がいた。何とかして仲良くなれないかなぁ、と思っていたけれど、当時は、仲間内でそういうことを相談するようなノリは無くて、なす術もなく日々を過ごしていた。そのうちに、同じクラスのちょっとチャラい感じの男子と、その女の子が付き合い始めてしまった。マジかよ、と思った。やっぱり女の子ってああいうチャラい感じの男が好きなのか、と。で、俺はその女の子のことを良く思わなくなってしまい、他の学校の女の子と付き合い始めた。

    ちなみに、そのチャラい感じの男子は、俺が好きだった女の子と付き合いながら、同じクラスの彼女の友達に手を出したことがバレてクラスの女子全員から総スカンを食らうことになる。かわいそうだけれど、自業自得。

    更にちなみに、俺が付き合い始めた他の学校の女の子とは、二ヶ月くらいで別れてしまった。残念ながら。

    高校三年生になり、受験だ何だとクラスがピリピリしている中、ひょんなことから、俺はその好きだった女の子と仲良くなった。確か、自習室かどこかでたまたまふたりきりになり、話したことがきっかけだったと思う。

    それ以来、自習室で会えばちょくちょく話すようになり、学校の帰りにふたりで山の上のデカい公園(田舎だったもんで)まで散歩したこともある。
    彼女は木のテーブルに突っ伏し、目を閉じた。疲れていたらしく、彼女はそのまま眠ってしまった。風が彼女の髪を揺らし、夕焼けが白い頬を照らしていた。俺は隣に座って、しばらく彼女の寝顔を見つめていた。どれくらい彼女の寝顔を見つめていただろう、俺が思わず「眠り姫だ」と呟くと、彼女は目を閉じたまま微かに笑って、「姫じゃないよ」と言った。

    ある日、その彼女が「ハイスタを聴いてみたい」と言った。俺は、彼女が俺の好きな音楽に興味を持ってくれたことが嬉しくて、「MAKING THE ROAD」のCDを貸した。オススメはこの曲とこの曲だよとか、他のアルバムも聴きたかったら貸すよとか、そんなことを言いながら。

    数日後、彼女がCDを返してくれたので、どうだったか訊くと、彼女は苦笑し、「なんか・・・ビレバンで流れてそうな曲だね」と言った。気に入らなかったようだった。それ以来、彼女にCDを貸してほしいと頼まれることはなかった。

    高校を卒業してからも、何度か彼女とふたりで会った。後になって、彼女がハイスタを聴きたがったのは、彼女が当時好きだった他校の男子の影響だったと知った。また、彼女は高校卒業後、だいぶ年上の男性と付き合い始め、更にその男性が既婚者だということが分かり、俺は彼女とだんだん疎遠になっていった。

    今でも、「MAKING THE ROAD」を聴くと彼女のことを思い出す。今どこで何をしているのだろう。幸せに暮らしていると良いね。


    以前書いたハイスタの記事↓

     
     
    スケボーとB'zとタトゥーとグラビアと原付バイクが好きなしがない41歳。妻子あり。

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