
担任を孤独にさせる要因は“学校”にある【学校は変えられるか ♯1】
担任は、教室の中ではひとりだ。
子供が30人いても、
授業を回し、保護者対応をし、
トラブルの最前線に立つのは担任。
しかし――
孤独を実感するのは、教室の中ではない。
実は、
職員室に戻ったとき
孤独を感じるのだ。
これまでに
孤独を感じるが故に
担任が一人で抱え込んでしまうケースを
私は何人も見てきた。
その中には、
結果的に病休に入られたケースもあった。
なぜ、担任が孤独感を感じてしまうのか。
私はその要因は
“学校”にあると考えている。
どんな学校だと
担任は孤独を感じやすいのか。
今回は、担任を孤独にさせる学校の共通点を整理し、まとめてみた。
担任を孤独にさせる学校の共通点5選
①「何かあったら言って」が機能していない
「困ったら言ってね」
「何かあれば相談して」
よく聞かれる言葉だ。
しかし、
“何か”が起きているときには、
担任はもう限界に近い。
普段から
周囲の教職員が
小さな違和感を感じ取れて
「大丈夫?」
と声を掛けている。
そんな空気がない学校では、
担任は静かに抱え込む。
孤独は、
“空気”から始まる。
② 矢印が担任にしか向かない
子供同士のトラブル
保護者からの高圧的な態度
学級の荒れ
そのとき、最初に向く矢印が
「担任は何をしていたのか」
になっていないだろうか。
もちろん
担任の責任はあると思う。
しかし、
学校は“チーム”のはずだ。
矢印が一方向に向く学校では、
当然ながら
担任は防御モードに入る。
防御が始まると、
担任からの相談は、間違いなく止まる。
③ 管理職と担任の距離が遠い
物理的な距離ではなく、心理的な距離だ。
失敗が許されない空気
管理職からの正論
成功事例だけが評価される文化
こうなると担任は
「管理職が思う正解を出さなければならない」
という思考になってしまう。
若手であればあるほど、この思考に陥りやすい。
本来は
教師の仕事に“正解”などない。
担任は、日々試行錯誤しながら
自分たちの取り組みを正解にしようともがいているのだ。
現場のもがきを
管理職が感じ取ってくれているのか。
担任が管理職との距離感を感じれば感じるほど、
間違いなく、担任は孤独になっていく。
④ 仕事の線引きが曖昧すぎる
担任は、担任業務以外にも仕事がある。
所謂、校務分掌だ。
実は、
担当する分掌によって
仕事量や忙しさが全く違う。
もちろん、
肩書きや役職に合わせて、仕事の種類や責任の重さは変わってくる。
実際、
私は主幹教諭かつ教務主任なので
学校全体に関わる仕事を担いながら、担任業務も遂行している。
しかし、
教諭や主任教諭においては
人によって、任されている仕事に偏りがあるように感じる。
優秀な教員であればあるほど、仕事が多く任されている傾向にある。
“どこまでが自分の仕事か”
これが曖昧な学校ほど、
担任は消耗する。
そして消耗は、孤立を生む。
助けを求める前に、体力が尽きるからだ。
⑤ 当たり前に夜遅くまで働いている
夜遅くまで残っている担任
休日も出勤している担任
しかも、
それが「熱心」と評価されるような学校は、
とても危険だと思う。
時代にも合っていない。
むしろ
そこまでしないと仕事が終わらない現状
そこに問題意識をもつ必要がある。
手伝える仕事であるなら
みんなで力を貸して、さっさと終わらせればいい。
そういう助け合いが、当たり前にある学校では
担任が孤独に感じることはないはずだ。
孤独は、個人の弱さではない
担任が孤独になるのは、
性格の問題ではない。
力量の問題でもない。
学校の構造の問題だ。
職員室の空気の問題だ。
教育界の文化の問題だ。
最後に
担任を孤独にしないためには、
小さな違和感を共有し合える会話
「助けて」と言える管理職の器の広さ
「やりますよ」と手を差し伸べる思いやり
これだけで変わる。
担任を強くするのではなく、
担任を孤立させない学校にすることが大切なのだと思う。
担任を守れる学校にしたい。
そして、
担任を守れる立場になりたいと思っている。
皆さんの学校はどうだろうか。
ぜひ、感想などコメントしていただけたら嬉しい。

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