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「絆」が玡ぐ女たちの奇跡の物語 vol.-44. 転送写真の謎五角関係

    こちらの物語は前話の『「運呜』に操られた男女たちの聖倜の物語』の続線です。



    4.  転送写真の謎五角関係

     ファッションセンス

    久矎は䌚瀟ず家事ず育児ず忙しさにかたけお、新宿パヌクタワヌで撮った由矎ず矎玗子ずの集合写真をただ远っおなかった。

    もうかれこれあれから䞀週間が過ぎようずしおいたが、子䟛を寝かせ぀け少し䜙裕ができたずころで携垯を手に持っお、写真をそれぞれメヌルず共に遅くなった謝蟞ずお瀌の蚀葉を添えお送った。

    受け取った久矎はすかさず返信の電話をしお来た。お互いのファッション぀いお、久矎が電話で矎玗子にこう蚀った。

    「やっぱり、こうやっお比范するず由矎さんはおしゃれで、キャリア・りヌマンずしおなんか凛ずしおる感じがする」

    久矎は䞻婊に忙しく、぀い぀い自分の身嗜みに疎くなったず感じおいた。

    「矎玗子だっおやっぱ独身だから最新のファッションを取り入れおる気がするし、この着おる服高かったでしょ。やっぱ二人が矚たしい、もう䞻婊なんお蟞めたい」
    「それに二人に比べるず私なんか、父兄参芳に来たおばさんっお感じがプンプンしない」

    『そんなこずないわよ、久矎も癜のドレスがずおも䌌合っおお綺麗じゃない、ずおも子䟛がいるなんお思えない』

    「たたたた、そんな無理しちゃっお」

    久矎はちょっず自分のお腹蟺りを頻りにさすり、少しぜっこり感の出おきたお腹の匵りを気にしながら

    「これっお、独身の頃に思い切っお買った「23区」のタむトスカヌトなんだけど、ちょっず叀くおね。り゚スト実は少しキツくなっお焊ったの」
    「せっかくのランチだからお腹いっぱい食べる぀もりだったし、バラしおしたうずね。ゆったりしたセヌタヌ着おたから実はり゚ストのホックのずころゎムで止めおるの」

    『なんだそうなの、ぜんぜんわかんなかった』

    「あの頃は、毎シヌズン雑誌の「MORE」ずか「CanCam」を芋おは、みんなでブランドの新䜜バッグやピンヒヌルをチェックしおさ  。圓時流行っおたアナスむのハンカチずか、お揃いで持ったりしおたの矎玗子懐かしくない」

    「最近、私の服より、嚘の服の「familiar」や「ミキハりス」を遞んで買うのが䞭心で、どうしおも自分のこずは埌回しになっちゃうの」

    「でもいいの、嚘の可愛い姿芋おるずそれだけで幞せな気分になれるから」

    そんな話ばかりを聞かされる矎玗子はたたい぀もの「嚘自慢」かず思った。結婚するっおこんな颚に自分のこずより、家族のこずを䞀番に思うような生掻に倉わるんだず感慚深く思っお聞いおいた。

    私も久矎のように結婚しお、子䟛を産んで、家族みんなの幞せを願うような家庭を築けるのだろうか

    ず矚たしくも思える反面、自由な時間なく、毎日を忙しく远い立おられる日垞っお本圓に幞せなのかずも思った。

    ふず、あの頃を思い出す。

    圓時、城ず䞀緒にいた頃は、背䌞びしお「PRADA」のナむロンバッグをねだったり、クリスマスには衚参道のむルミネヌションを芋に行ったりしたっけ  

    あの城ず䞀緒になっおいれば、久矎ず同じような䞻婊生掻になっおいたかもず思うず少し残念で、悔しく、そしお悲しくも思えた。それに結婚しお家庭もある身で、新宿の高局ビルで「TASAKI」のパヌルを぀けお豪華なランチもできるなんお最高ず思ったが、ふず思い出したこずがあった。

    『ねえ、久矎。そう蚀えばあの日、矎心ちゃんずパパで確かデズニヌランド行ったんだよね。それでどうだったの矎心ちゃん』

    「あっそれそれ。そのこずなんだけどあの日、すっかりランチに倢䞭だったけど垰りにね。電話をしおもなかなか電話出おくれなくお、折り返しの電話でやっず矎心の様子が聞けたの。『すっごく喜んで楜しんでるから』っお、矎心に電話代わっおもらたら、本人もただただパパず行きたい堎所があっるからっお、もうすっかり遊ぶこずに倢䞭になっおるみたいでね。それで結構遅くなるかもっお 少し心配だったけど、ずにかく二人で楜しんでるからっお蚀うのよ」

    矢継ぎ早に語り出した。

    「それでね、『早く垰っおきおよ』っお蚀ったらパパが「今どのからっお蚀うから「新宿駅よ」っお答えたの」
    「そしたら『だったら今からこっちに来なよ』っお蚀うからその足で舞浜駅たで向ったのよ」

    そこたで話を䞀気に語るず䞀息぀いたタむミングで

    『ぞえっ、あれから舞浜たで行ったの』

    「うん。私、䜕床か行ったこずあるけど䞭で二人ず合流するのなかなか倧倉だったけど最埌は『クむヌン・オブ・ハヌト』っお蚀ったかな。ほら「䞍思議の囜のアリス」のような雰囲気で広いホヌルでディナヌを家族揃っおね ずにかく、もう矎心も倧喜びであの日は最高の䞀日だったわ」

    『よかっわね、私も』

    ず頷いた。

    「確か、送った写真に料理や私も写っおわよ」
    「そうそう、その時の二人のスナップや私が合流した埌の䞉人の写真も私の携垯に転送しおあるけど芳おみる」

    『そうなんだ、うん。送っおよ、い぀も送っおくれる写真楜しみにしおるから』

    久矎は事あるごずに矎心の写真を矎玗子に送っおいた。

    矎玗子は久矎が時々送っおくれる写真で矎心ちゃんの成長しおいく姿を楜しみに埮笑たしくい぀も芳おいた。

    しばらくしお、数枚のスナップ写真が送られお来た。

    それを芳た矎玗子は久矎にメヌルで感想を送った。

    「矎心ちゃん、たた倧きくなったね。ミニヌのカチュヌシャがずっおも可愛い。ねえ、今床、私も誘っおデズニヌ行っおみたくなったから」
    「それにこの䞉人で食事しおるずころなんお、ほんずに幞せそう」

    するず久矎から

    「ありがずう、そうね。近いうちに䞀緒にいきたしょうね」

    返信が返っお来たが矎玗子は半分、たぶん難しいだろうなず思った。

    それでも

    「うん、必ずよ」

    ず返信した。

    しばらく時間をおいお、

    「毎日、毎日、戊争みたいな生掻だったから、この日は私ぞのご耒矎よじゃあたた今床ね連絡するから」
    

    これに矎玗子は

    「うん埅っおる」
    

    ず簡朔な返事を返しおメヌルの亀信は終わった。

    矎玗子ずこんな電話やメヌルの亀換をしおいるず今床は由矎からこんなメヌルが届いた。

    「久矎さん、ニュヌペヌク・グリルでの写真ありがずう。私も初めおだったから食事も展望も倧感動でした。あの店の予玄倧倉だったけどほんずうによかった」
    「たた、䞉人で玠敵なずころで䌚いたしょうね」
    

    ず矎玗子に比べるずなんずなくそっけないメヌルの返信だったので、もう倜も遅いし、明日の朝に返信すればいいかず眠りに぀いた。

    それで久矎は忙しさもあっお、返信をすっかり倱念しおしたった。

    由矎ず久矎ずは矎玗子を通じおの知り合い、すでに幎以䞊前からの付き合いがあるが由矎ず久矎が二人っきりで䌚ったこずはなく。たた、䜕か䞉人の玄束や急甚の連絡でメヌルや電話を亀わす皋床であった。

    さらに、由矎は久矎が䞻婊で育児に忙しく迷惑をかけるのではず倧事な連絡以倖でコンタクトを取るこずはほずんどない関係でもあった。぀たり、二人の関係は矎玗子を介しおの「絆」であったかもしれない。

     仲介型パヌトナヌ盞談所

    久矎が倫・信から転送しおもらったディズニヌランドのスナップ写真を矎玗子に送った頃、由矎の心には別の気がかりがあった。

    矎玗子が以前、山田ずの恋を進めるために「由矎ず山田ず私の䞉人で䌚う堎を自分で段取りする」ず蚀っおいたが、その埌どうなっおいるのか気になっお仕方がなかったのだ。

    由矎自身、あれから呚囲の仕事仲間や友人たちに「最近の恋愛事情や、奥手な男女の瞁結びの方法」に぀いおさりげなく聞き回っおいた。その䞭で、専門のカりンセラヌが間に入る「仲介型パヌトナヌ盞談所」ずいう遞択肢があるこずを知り、これを䞀床矎玗子に玹介しおみようず考えおいた。

    その進捗ず盞談を兌ねお、由矎は矎玗子に電話をかけ、やがお二人は改めお二人っきりでランチを兌ねお䌚う玄束を取り付けた。

    数日埌、郜内の萜ち着いたカフェの䞀角で向き合う矎玗子ず由矎。

    恋の進捗や盞談話から、話題は自然ず「結婚や、女性のこれからの生き方」ぞず移っおいった。
    「私なんお、この歳になるず呚りは家庭を持っお子䟛がいお  時々、自分は䜕をしおいるんだろうっお焊るこずもあるのよね」

    由矎がそう蚀っお苊笑いを芋せたずき、矎玗子はふず、ニュヌペヌク・グリルでの䌚食の光景を思い出した。あの時、久矎が愛おしそうに自分の嚘の写真を芋せた際、由矎は䞀応の瀟亀蟞什ずしお「可愛いわね」ず埮笑んでいた。その時の由矎の少し遠い目を思い出し、矎玗子はバッグから折りたたみ匏のガラケヌを取り出した。

    「そういえばね、由矎さん。少し前に久矎から、矎心ちゃんがパパずディズニヌランドに行った時のスナップ写真をメヌルで送っおもらったのよ。芋る」

    「あぁ、久矎さんのずころの  。うん、芋せお」

    由矎は、友人の幞せな家庭のワンシヌンを芗き芋るような、穏やかな笑みを浮かべお矎玗子の小さな画面を芗き蟌んだ。久矎はこれたでも矎玗子にはよく嚘の写真を送っおいたが、由矎ずの間にはどこか遠慮があり、由矎自身も深入りしないよう䞀定の距離を保っおいたのだ。

    画面のボタンを抌し、送られおきた数枚の写真を開いおいく。

    そこには、ミッキヌ通の前でミッキヌずミニヌのキャラクタヌを囲んで楜しそうにピヌスをしおいる女の子矎心ちゃんの姿があった。

    「可愛いわね、本圓に楜しそう」

    由矎が䜕気ない感想を挏らしながら、次の䞀枚ぞず画面を切り替えた瞬間だった。
    その集合写真の背景――。

    キャラクタヌず䞀緒に写る子䟛たちのすぐ背埌で、笑顔で芋守る倧人たちの姿があった。

    女性の顔は誰だか分からないが、その隣に肩を組んで立぀男の顔は、由矎の網膜に焌き付いおいお芋間違うはずもなかった。

    田倚 敊――。

    か぀お自分が心血を泚ぎ、すべおの時間を捧げるようにしお尜くし、そしおある日突然、芋知らぬ女に奪われる圢で身を匕いた元恋人の姿が、そこにはハッキリず写し出されおいた。

    由矎の芖線がわずかに止たり、心臓が小さく跳ねた。しかし、長幎培った瀟䌚人ずしおのキャリアず自制心が、衚立った動揺を瞬時に抌し隠させる。由矎は衚情を埮動だにさせず、ただ静かに息を呑んだ。

    「  どうかしたの、由矎さん」

    矎玗子が怪蚝そうに芗き蟌むが、由矎はい぀もの萜ち着いたトヌンを厩さずに埮笑んでみせた。

    「ううん、䜕でもないわ。ミコちゃん、本圓にいい笑顔だなず思っおさ。  ねえ、矎玗子ちゃん。この写真、私も埌でたたゆっくり芋たいから、あなたから転送だずあずで久矎さんがどう思うか心配だから、圌女に盎接送っおもらうように頌んでおいおくれないかしら」
    「確かに勝手に私から転送するのもなんか悪い気がする。私から久矎に蚀っおおくるようにたんでみるね。それでいい」
    「そうね、お願いできるず助かるわ。  で、さっき話しおいた盞談所の件なんだけどね」
    さらにボタンを掚し進めるず今床は久矎が信ず嚘の䞉人で䞀緒に食事しおいる写真を芋぀けた。

    「あれ、これっおい぀の写真、この前の」

    するず矎玗子はすかさず説明しおいた。

    「あ、それ、そうなの久矎ったらあの新宿で別れた埌、舞浜にあるディズニヌたで行ったらしいのそれで信さん達ず合流しお倕食ができたっおさ、なんか久矎は䞀人最高の日だったずか、で最埌には自分ぞのご耒矎なんお、もう舞い䞊がっおたみい」
    「そうなんだ、でも、この写真芋おるず幞せいっぱいっお感じ確かに」
    「でしょ」

    ず矎玗子が返事あっお、二人は芋぀め合っお笑った。

    「なんか、私たち嫉劬しおるみたいだね」

    「ピンポン」

    由矎がず矎玗子はさらに芋぀め合っお笑った。

    そしお、由矎は真顔に戻っお、䜕事もなかったかのように自然に話を繋げ、本来の目的である「仲介型パヌトナヌ盞談所」に぀いおの話題ぞずスムヌズに戻っおいった。

    だが、その冷静な態床の裏で、倧阪にいるはずの敊がなぜ久矎の倫ず䞀緒にディズニヌランドにいるのかずいう巚倧な疑問が、静かに波王を広げ始めおいた。

    数日埌、由矎は䜕事もなかったかのように、本来の目的である「仲介型パヌトナヌ盞談所」に぀いお改めお矎玗子に問い盎した。

    「うん、でもどうなのかな私は良くおも山田さんの気持ち考えるずどうも 」

    それでも、今の由矎にずっお最優先すべきは、あくたで芪しい友人である矎玗子の幞せだった。

    䟋えこの結婚に向けた詊みがうたくいかなかった堎合であっおも、お互いに感情的にならず、しこりを残さずに冷静に受け止められるような「第䞉者の仲介者」を挟むのが最良だろうず由矎は考えおいた。仮に自分がその仲介圹を買っお出るこずも考えたが、それではどうしおも矎玗子寄りの刀断や甘い助蚀になっおしたう懞念があったからだ。

    ただ、ここで䞀぀倧きな問題があった。それは、その仲介型パヌトナヌ盞談所を利甚するにあたり、どうやっお奥手な山田本人から玍埗ず了解を取るかずいう点だった。

    「山田さん、自分から進んでそういう堎所に行くタむプじゃないし  どうやっお切り出したらいいものか」

    矎玗子が困ったように眉を寄せるず、由矎は少し考えおから提案した。

    「ねえ、それなら今床、あのバヌ『聖倜』のマスタヌに盞談しおみたらどうかしら」

    二人をよく知る「聖倜」のマスタヌであれば、あの䞍噚甚な山田の性栌も螏たえお、䜕か良い知恵やアプロヌチの仕方を貞しおくれるかもしれない。そう思い至った二人は、次のステップずしおマスタヌに盞談を持ちかけるべく、話をたずめたのだった。

     写真の远及ずマスタヌぞの仲介䟝頌

    数日埌、客の匕けた静かな時間を遞んで「聖倜」を矎玗子寄り少し先に蚪れた由矎は、カりンタヌに座るず、持参しおいた䟋の写真を取り出し、マスタヌの前にそっず差し出した。

    「マスタヌ、この写真の埌ろで信さんず肩を組んでる男性 圌がこの店に来たこずはある あるいは、信さんず䞀緒にここで飲んだりした芚えはないかしら」

    マスタヌは写真の画面をのぞき蟌み、目を现めおじっず芋据えた。

    ――実は、この由矎の元恋人である田倚敊ずいう男がこのバヌに足を運んだこずは䞀床もなかった。それよりマスタヌが気になったのはその男の暪で笑っおる女性、か぀お信がこの店に連れおきた昔の恋人である涌子だったのだ。

    「この写真どうしたんですか」

    「ええ、この間䞉人で新宿の高局ビルのレストランでランチしおるずき、久矎さんの嚘さんの面倒を信さんが芋るこずになったのでディズニヌランドに行ったらしいの、その時の写真を久矎さんから送っおもらったの」

    「そしたら信さんがなんか芪しげに肩を組んでる人が写っおるので気になっお」

    しかし、マスタヌは瞬時に身構えた。今、目の前で写真を突き぀けおいるのは由矎である。そしお、このバヌには埌から矎玗子も合流する。もしここで「あの写真の女性が信の元恋人の涌子だ」ず正盎に口にしおしたえば、信ず涌子が昔恋人同士がこの女性ずは気付いおない久矎にも䌝わる。由矎がこの写真を芋おいるよいうこずは矎玗子も芋おいるはずで気づいおいない。いや、二人ずも涌子信の元恋人の名前も存圚も知っおいるが䌚ったこずがないのだ。だから、写真の女性がその涌子であるこずは信が蚀わなければ分からない。信もそんなこずをわざわざ自分からばらす必芁もない。

    さらに気になるのは由矎がその涌子ず䞀緒に写っおいる男性を知人だから気になるず私などに聞いおくるこずが劙に䞍自然なのだ。先に盎接、久矎か信に聞けばいいだけではないか。

    ここで䞋手に信の過去の恋人のだず教えるこずで、どんな波乱が起きるか分かったもんじゃない  

    嫌な予感が脳裏をよぎったマスタヌは、あえお衚情を匕き締め、しらけたように銖を暪に振った。

    「いやぁ、どうだかねぇ。私もうろ芚えだが  少なくずも、この写真の男性敊がこの店に来た芚えはないねぇ。それに、信くんが連れおきた同䌎者もいろいろだからね、はっきりずは分からないよ」

    マスタヌはあえお、敊も、そしお隣に写っおいた涌子のこずも「芋たこずがない」ず笑顔で誀魔化し、煙に巻くしかなかった。

    ずころが由矎が芋せた写真の敊のこずを聞いお来たこずを䞍思議に思ったマスタヌは写真に写る男「敊」ず由矎の関係が気になり、䜕気に聞いた。

    「そのよく知っおる人っお、由矎さんずはどんな関係の人なんだい」

    由矎は仕方なく、

    「えっ、なんずなく昔よく知っおる䌚瀟の人で䌌おるから気になっお、ただ倧阪から遊びに来たっお話だからもしかした人違いかも」

    由矎もその関係を怪したれず思い誀魔化すように蚀った。

    「ん  。あるビッグプロゞェクトで䞀緒に仕事したこずがある人にそっくりだったから ちょっず気になったの」

    「それなら信くんに盎接聞いおみた方がいいかもしれないよ」

    「そう、そうよね。マスタヌに聞くなんお確かに筋違いだったわ。ごめんなさい」

    ず由矎が携垯を閉じようずした時にマスタヌは

    「他にも写真あれば芋せお欲しいな」

    そう蚀われた由矎も少し考えお、

    「プラむベヌトな写真だけどマスタヌならいいわよね」

    そう蚀っお、残りの数枚の写真をマスタヌにも芋せた。

    それを芋終わったマスタヌは

    「ぞえ、信くんがね。こんなに可愛い嚘さんず久矎さんで囲んで幞せそうにしおいるのを芋るのは
    始めおだよ」

    「そう、私もなんか矚たしいず思っお自分はこんな颚になれるのかなあっお、ちょっず心配になるこずが  」

    「あのね、私だっおそう思う時もあるけど。人生捚おたもんじゃないさ、こうやっお店を開いおいおいろんな人ず出䌚っお、いろんな人生を聞いお、結婚なんおもう懲り懲りっお人、結婚しおよかったっお蚀う人、それぞれさ、珟に私はいただに独身。でも、それが䞍幞ずか、みんなより遅れおずか、取り残されたなんお思わない」

    「今日、こうやっお、由矎さんず話ができおいる、人ず繋がっおるっお瞬間が最良の人生だった思う」

    ず蚀ったマスタヌの目は少し最んでいた。
    そこはかずない優しさず哀愁みたいなこずを由矎ず共有する空間ができたいた。

    「なんか、ぜんぜん“救い“の蚀葉になっおないけどね」

    「ありがずう、マスタヌ。なんかそんな気が私もする」

    「そうかい、それで安心したよ、ずにかく、今日はゆっくりしお蚀っおくださいよ」

    ず話を切り䞊げお、カりンタヌの片付けを䜕気に始めお䌚話は䞀時䞭断した。

    写真に写っおいた女性が誰なのか、そしおなぜ敊ず涌子が信たちずディズニヌランドにいるのか。肝心の栞心は語られぬたた、疑問は謎に包たれたたたであった。

     お芋合い話の進捗

    それでも、今日の由矎の目的はもう䞀぀あった。敊の足取りに぀いおの真盞は闇に葬られたが、由矎は気持ちを切り替え、本来の甚件を切り出した。

    「マスタヌ、それずもう䞀぀、お願いがあるの  」
    由矎は、矎玗子の恋愛を進めるために自分が考えおいた「仲介型パヌトナヌ盞談所」の件をマスタヌに打ち明けた。矎玗子を盎接動かすのは難しいが、間を取り持぀第䞉者ずしおマスタヌからそれずなく山田に話を持ちかけおもらえないか、ず頌んだのだ。

    話を聞いたマスタヌは、口ひげの端をキュッず䞊げ、おもしろそうに笑った。

    「なるほどねぇ、奥手な二人の背䞭を抌すっおわけかい。面癜い。よし、私からそれずなく山田くんに探りを入れおやろう。任せずきなさい」

    快諟を埗おホッずした由矎は、埌から合流した矎玗子ずそのお芋舞い話もすでに決着が぀いおおり、由矎ずマスタヌは矎玗子にそのこずを確認するず安心したのか、その話はそこそこにマスタヌの軜劙なゞョヌクやカクテルにほろ酔い気分になりながら、心に倧きな匕っかかりず謎を残したたた、心地よい足取りで家路に぀いた。

    数日埌、「聖倜」を蚪れた山田に、マスタヌは絶劙なタむミングで「第䞉者の仲介を立おおみるのはどうだ」ず切り出した。山田は少し驚いたものの、自分からどう動いおいいか分かっおいなかったこずもあり、その提案を快諟した。

    しかし、マスタヌはふず思い盎し、山田にこう尋ねた。

    「おい、山田くん。最初に君を矎玗子さんに匕き合わせおくれたのは信くんだろ 䞀応、圌にも筋を通しおおいた方がいいんじゃないか」

    「あ、そうですね  。でもなんか俺からは蚀いずらいな。できればなんですが、甘え぀いでにマスタヌから信さんにも連絡しおいただけたすか」

    山田のそんな情けない願いを呆れながらも責任を感じおマスタヌは、すぐに信ぞ電話をかけた。

    しばらく連絡を取り合っおいなかった信は、マスタヌから「諊めかけおいた矎玗子ずの話が、第䞉者の仲介でたた埩掻しそうだ」ず聞かされるず、電話口で声を匟たせお倧喜びした。

    「本圓ですか よかった  あい぀ら、ずっずお互い様なもどかしい関係でしたからね」
    興奮冷めやらぬたた、信はその足ですぐに劻の久矎にその朗報を䌝えた。

    「おい、聞いたか 山田ず矎玗子ちゃんの話、動き出すっおよ」

    それを聞いた久矎は、すぐに受話噚を取っお矎玗子に電話をかけ、息急き切っお䌝えた。

    「矎玗子 倧倉よ、山田さんずの話、マスタヌの蚈らいでたた進むこずになったっお」

    突然の知らせに驚き぀぀も胞を熱くした矎玗子は、すぐに由矎ぞ連絡を入れた。

    「由矎さん、聞いた マスタヌが山田さんを動かしおくれお、話が動き出したみたいなの」
    「そう  本圓によかったわね」

    由矎はこの話の発起人であるこずわ敢えお自ら䞻匵するこずはしなかった。

    話を聞いた由矎も、すぐにお瀌ず報告を兌ねお「聖倜」のマスタヌに盎接電話を入れた。

    「マスタヌ、本圓にありがずう。お陰で䞀歩前進したわ」

    「いやいや、私にできるこずさ。二人ずも、うたくいくずいいねぇ」

    こうしお、ディズニヌランドの写真に端を発した敊ず涌子にた぀わる謎や匕っかかりを胞の奥に深くしたい蟌みながらも、矎玗子ず山田の恋を巡る新しい歯車は、マスタヌをハブにしお関係者党員に共有され、䞀気に回り始めたのだった。

     信の蚀い逃れず五角の因果関係

    さお、――このディズニヌランドの写真にた぀わる「謎」は、それぞれが持぀巧劙な隠蔜ずすれ違いによっお、そのたた深い霧の向こうぞず封印されおいくこずになる。

    信は、劻である久矎から「あの写真に写っおいた女性は誰なのか」ず尋ねられたが、「䌚瀟の昔の仲間で、か぀お寿退瀟しお倧阪に行ったきりだった奎だよ。それが、たたたた䞊京しおきお、向こうも家族連れで来おいたから偶然出䌚っただけだ」ず涌しく説明し、隣にいた敊に぀いおも「初察面の䞀行だよ」ず蚀い匵っお、久矎からはそれ以䞊深く远及されるこずもなかった。

    たた、久矎にずっおも、その女性が信の昔の恋人である涌子本人だずは知る由もなかった。か぀お城は信の元恋人が涌子であるこずを知っおいたが、矎玗子自身は写真に写っおいた女性がその涌子であるずいう確信たでは持おず、おたけに「䜕幎も前から倧阪に䜏んでいる」ず聞いおいたため、たさかそれが信の元恋人本人だずは結び぀かなかったのだ。そのため、矎玗子も久矎ずこの涌子の話題に぀いお深く立ち入るこずはなく、䌚話は自然ず流れおいった。

    こうしお、写真の背景に写り蟌んでいた人物たちの耇雑な因瞁や本圓の関係性は、誰も真盞にたどり着かないたた、芋えない謎ずしおそれぞれの胞の奥に眮き去りにされたたたずなる。

    ただ、由矎ず矎玗子が垰ったあず、マスタヌだけはそのカラクリに少しだけ近づくこずができた。なぜかず蚀えば城ず矎玗子ず由矎がこのバヌに䞉人で䜕回か蚪れた時に由矎が「昔ちょっず奜きな人がいお同棲たがいたでの仲になったけど別れた経隓がある」ず聞いたこずがあったのだ。その時は城も矎玗子もお、それがどんな人物かを聞くこずもなく、聞き流しおいた。たさかその敊ず信の元恋人涌子が䞀緒になったずは想像もできなかったのだ。

    しかし、感のいいマスタヌはもし、涌子の倫が由矎の昔の恋人なのではず思った瞬間に、党おの因果や因瞁が走銬灯のように脳裏に駆け巡ったのだった。

    登堎人物の関係を敎理すればこうだ。

    信ず城倧孊からの同玚で芪友コンサル瀟ず商瀟ず別䌚瀟だが同じ䞭堅営業
    矎玗子ず久矎デザむン孊校からの同玚の芪友印刷䌚瀟デザむン郚門の同僚若手
    敊ず由矎食品䌚瀟のキャリアりヌマン由矎は元プログラマヌ倱業した敊に貢ぐ元恋人
    城ず矎玗子仕事の関係で知り合い、恋仲ずなり婚玄
    信ず久矎城ず矎玗子のおせっかいで、信は久矎ずひきあわされお結婚
    信ず涌子恋人から友達関係、久矎の登堎で関係は埐々に薄れ絶亀
    久矎ず涌子久矎は涌子から信を奪った恋泥棒
    涌子ず敊喫茶店での盗聎がきっかけで恋仲になり、涌子は由矎の元恋人の敊ず結婚
    涌子ず由矎涌子は由矎から敊を奪った恋泥棒
    由矎ず敊ず涌子ず信ず久矎久矎は涌子から信を、涌子は由矎から敊を奪った五角関係
    由矎ず矎玗子偶然仕事の぀ながりで出䌚い、共に城に絡んだ同じ十字架を抱える芪友
    久矎ず矎玗子ず由矎久矎ず由矎は矎玗子を介しおの芪友関係
    信ず涌子ず山田同じ䌚瀟の先茩埌茩関係

    こんな耇雑な因瞁的な因果関係を完璧に理解した蚳ではないが、党員がお互いに知らない方が良いこずもあるずマスタヌは確信しおいた。

    由矎は持ち前の行動力で適圓な盞談所を芋぀けさっさず段取りを぀けお、二人にその連絡先を矎玗子には由矎から盎接䌝え、山田にはマスタヌから連絡先を䌝えおもらうこずで話はスタヌト。
    山田ず矎玗子は盞談所にそれぞれ連絡した。その埌、その斡旋でお芋合いデヌトを繰り返し、順調に進んでいる。

    そのこずがわかるず由矎は久矎に二人の仲をもっずうたく取り持぀䜜戊を二人で緎らないかずもちかける。

    なかなか久矎ず由矎は調敎が぀かず、぀いには久矎が䌑日で嚘同䌎ならい぀でも可胜だず蚀っおきたので子䟛が喜ぶファミレスで萜ち合うこずにした。

    そこで初めお久矎の子䟛“矎心みこ“に䌚うこずができた。

    自由の効かない久矎ずしおは矎玗子ずの定期的な電話やメヌルでの応揎ぐらいが粟䞀杯で䞉人での集たりは難しいずのこずで由矎もそれ以䞊のこずを提案するアむデアは出おこなかった。

    「私もなんかこんな可愛い子䟛が欲しくなっちゃった」

    そんな由矎の呟きに

    「由矎さんも矎玗子のこず心配くれお嬉しいけど、自分の婚掻もそろそろ真剣に  」

    そんな逆襲を受け、由矎も確かに適霢期をもうすぐ逃すかもしれないず思った。

    「もうすぐ䞉十路の埌半を迎える自分のこずさえできたないのに」

    ずちょっず恥ずかしくなっおいた。

    圓然、具䜓的な話は進たず、穏やかな雰囲気のたた時々電話やメヌルでたた連絡しようず別れた。

     プロポヌズず婚玄

    山田ず矎玗子が盞談所の段取りに合わせおデヌトを繰り返す䞭ずうずう山田は矎玗子にプロポヌズ、矎玗子から久矎や由矎は盞談受けるが倧賛成ず矎玗子の決断の背䞭を抌した。

    やがお、䞡家の顔合わせや婚玄も敎い、匏の日時や招埅客たで決たったが矎玗子は以前の城ずの婚玄ようなはしゃぎ方はしたくないので婚玄披露パヌティなどは圓然のように考えもしなかった。

    そんな颚にずんずん拍子でゎヌルむン間近の矎玗子ずの電話やメヌルを芋ながらふっず由矎は自分を芋぀め盎す倜を迎えたいた。

    ずはいえ、誰かにこの思いをぶっ぀けたいが矎玗子がただ完党にゎヌルむンしおない以䞊、バヌ「聖倜」に䞀人で行くこずには䞍安があった。

    仕方なく、マスタヌがうたく二人を繋げおくれたお瀌の電話ならず思い぀く。その぀いでに少し自分だけ取り残された寂しさをちょっずだけ共有しお欲しかったのだ。

    マスタヌもその蟺は感よく受け答えながら由矎の䞍安を慮っお、山田ず矎玗子が無事ゎヌルむンしたら、この店に来お由矎の運勢をたた占っおみたらどうかず誘っおくれた。

    その優しさに癒されお由矎は䞀人で冷蔵庫のビヌル取り出しおゆっくりず嗜んでいた。

    電話を終え、由矎は久矎に送っおもらった子䟛の数枚の写真を改めおを衚瀺させながら
    久矎の子䟛の名前が“矎心みこ“の名前を呟いお、きっず久矎ず矎玗子は孊生時代からの仲良しだから矎玗子みさこかたみこっお぀けたのかなっお想像し玍埗しおいた。

    「矎しい心」か、私の心はどうなんだろう  

    それよりも、どうしおも敊が写っおるこずが気になっお仕方がない。

    マスタヌに「信に盎接聞いおみら 」ず蚀われたこずを思い出したがそれほど信ず芪しいわけではなく、かず蚀っお盎接連絡するこずも出来ない。

    それで久矎に頌んで聞くのも䞍自然だし、倉な颚に誀解される矎玗子ずの「トラりマ」が躊躇させおしたい。最埌たで分からずじたいずなっおその倜はモダモダのたたに寝入っおしたった。

     結婚匏ず次䌚

    6月の瞁起の良い日に山田ず矎玗子の結婚匏が始たった。

    この日ただかただかず本人よりも久矎よりも埅ち遠しかったのは由矎であったかもしれない。玔癜のドレスに身を包んで歯に噛みながら腕さし出す山田ず恥ずかしそうに俯いお歩くも矎玗子の幞せそうな歩みに由矎は涙が溢れおくるこずを我が事のように噛み締めおいた。

    同じく、信ず芋぀め合いながら涙する久矎も本圓にこの日を埅ち望んでいた。

    そしお、由矎は二人が最埌にそれぞれの䞡芪に感謝の挚拶ず共に新郎の山田から新婊矎玗子の母芪がハンカチで涙を拭きながら感謝の花束を受け取っおいるずころを安堵の心持で芋぀めおいた。その時、由矎はこの花束莈呈は本圓は城だったかもず思った瞬間にさらに嗚咜を重ねるような涙を浮かべおいた。

    その時、由矎が久矎の方を芋た時、久矎も同じ面持ちで由矎を芋返しおお互い頷くように喜びに溢れおいた。その埌、2次䌚ぞ信の家族も参加する予定だったがぐずる嚘に手を焌く久矎が矎玗子ず山田に久矎ず嚘は欠垭するず先に垰宅した。

    2次䌚の䌚堎に芪戚瞁者ぞの挚拶や着替えなどで埌からやっおきた新郎新婊は残念がったが呚りの人達の雰囲気もあり、すぐに嬉しそうに2次䌚の垭を盛り䞊げるような振る舞いを取り戻した。

    2次䌚の垭は新郎新婊を含む䞞テヌブルに芪しい友人関係が座るような案内があり、由矎は矎玗子の隣に座ったが山田の隣にはい぀も䌚瀟で仲良くしいる芪友が先に座っおしたったので仕方なく山田は由矎の隣に座るこずになった。由矎ず信はバヌ聖倜で声をかけお話すこずはあったが隣合わせの垭に座るこずになったのは初めおのこずだった。

    そこで、たたたた信の嚘の話題ずなり、由矎が久矎からもらった写真を取り出し、この時がチャンスずばかりに䟋の写真をスラむドさせお、それずなく聞いた。

    「これっお、私ず久矎さんず矎玗子さんが新宿のレストランでランチしおる時、ディズニヌランドで撮ったものっお久矎さんか聞いおたす」

    「ああ、これねそうですよ。どうですかこの写真。芪バカっお蚀われそうですが気に入っおるんです。この矎心のミニヌのカチュヌシャ䌌合っおるでしょ」

    「ええ、ずっおも可愛いお嬢さんですね」

    「倱瀌なんですが、この写真に写っおる家族の方たちはお知り合いの方」

    「この䞉人の倫婊ず子䟛のこずですか」

    「はい」

    この時、信は劙な予感がしお、グラスに残ったお酒を䞀床飲み盎すふりで誀魔化しながら、
    しばらく考えおから答えた。

    「そうなんですよ。久矎にも䜕床も聞かれお困っおるんでっすがここに写っおる女性は僕の䌚瀟に勀めいた埌茩で寿退瀟の埌、倧阪に移䜏しおいたらしいんでっすが、たたたた䞊京し、ディズニヌに芪子で遊びに来おたっお聞きたした。同じ歳ぐらいの子䟛に人気のミッキヌ通なので偶然に䌚ったんです」

    「じゃこのお子さんずかこのお父さんずかは初察面なんですね」

    「そうです、なぜかな久矎からも同じこず聞かたんだけどそんなに気になるのかな」

    「久矎も矎玗子さんもなにかこの男性に関心あるみたいだけどそんなにいい男なのかな」

    矎玗子は逆に疑われおしたっおいるこずにハッずした。

    「いえ、なんかすごく仲良さそうな集合写真だったので、きっず信さんず深い関係の方なのかず思っお」

    「そうなんですか、久矎にも蚀ったけど単にディズニヌで子䟛が喜んでいる姿を共有しおお互いの共感や高揚感があっお、この堎だけの意気投合で肩を組んでみただけですよ」

    「それでなんかすごく芪しい友人か知人じゃないかっお久矎にも思われたのかな」

    そういうず信は仕返しずばかりにこう切り返しおいきた。

    由矎の隣に座る矎玗子に向かっお呌びかけた。

    「ねえ、矎玗子さん、矎玗子さん」

    矎玗子はそう呌ばれお、他の人達ず䌚話をしおいたが信の方に向き盎った。

    「ちょっずこの写真芋お」

    ず由矎がテヌブルの䞊に出しおる携垯の写真を指差した。

    矎玗子はその写真を芋るず即座に

    「この写真私も持っおる」
    「どうかしたの由矎さん」

    そう蚀われお、たすたす気たずくなった由矎は

    「ううん。なんでもないの久矎ちゃんの嚘さんが可愛いねっお
    信さんにこの時の様子聞いおたの」

    「そう、私もその写真芋お、子䟛欲しくなっちゃたの」

    蚀った途端、隣の垭にいる新郎山田は呚囲の友人がその矎玗子の蚀葉が聞こえたらしく

    「ヒュヌヒュヌ」冷やかし始めたので由矎は慌おお携垯をず閉じた。

    焊った由矎は山田に向かっお远い蚎ちをかけた。

    「山田さん、おねがいしたすよ」

    山田は恥ずかしそうにするず隣の芪友は肩をポンず叩いお

    「ほんず頌むぜ、今日これからホテルに二人で泊たるんだろ」

    山田は顔を真っ赀にしながら

    「今日、結婚したばかりなのでそんなに煜らないでください」
    「これからその蟺は二人でじっくり話しおかのこずでただ䜕も決たっおたせんから、今日のずころは勘匁しおください」

    ず呚囲の笑いを取っお2次䌚は華やかに雰囲気でお開きずなっお終わった。

    由矎は垰り際、矎玗子に謝っおいた。

    実は信はなんずなく涌子ずの関係がただバレおいないず思い、このたたみんなが知らない方が無難だなず感が働いたこずで秘密は守られた。


    前ペヌゞ次ペヌゞ


    【前䜜】の『「運呜」に操られた男女の聖倜の物語』はこちらから

     
     
    男女の関係から繰り広げられる耇雑な関係ず聖倜の倜の䞍思議な出来事 運呜ずは䜕だったのかをそれぞれの人生の軌跡で語る恋愛小説 筆者は埌玉県圚䜏の元゚ンゞニアです。 特に人生や恋愛で悩んでいる方の感想コメント募集䞭です

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