
AIイラスト、キャラは同じなのにここまで変わる。構図と文字だけで7パターン作ってみた
同じあかり。同じコバン。
キャラクターそのものは、ほとんど変えていません。
それでも、構図と文字を変えただけで、7枚ともまるで別の作品になりました。
AIイラストを作っていて、最近ちょっと気になっていたことがあります。
キャラクター自体は気に入っている。
顔も、髪型も、色も悪くない。
でも、画像によっては、「なんか普通だな」と感じることがある。
そこで今回は、キャラクターそのものを作り直すのではなく、
見せ方だけを大きく変えてみる ことにしました。
使ったのは、いつものふたり。
顔立ちや基本デザインはそのまま。
変えたのは、
構図
文字の大きさ
色
人物の切り取り方
モノクロとカラーの比率
画面の分割方法
です。
結果、同じキャラクターなのに、かなり違う7枚になりました。
キャラを変えなくても、画面の作り方だけでここまで印象は変わる。今回はその7パターンを並べて比べます。

1枚目:全身を見せながら、文字を主役にする

最初の1枚は、あかりをかなり大きく見せつつ、背景に巨大な「AKARI」を置いたもの。
この画像で一番印象に残ったのは、
文字が背景ではなく、画面の骨格になっていること
でした。
普通なら、キャラクターを描いてから空いている場所に文字を入れます。
でもこれは逆です。
先に大きな文字があって、その中にキャラクターが入り込んでいるように見える。
それだけで、普通の立ち絵よりかなり強くなりました。
2枚目:顔を切って、日本語を前に出す

次は、顔をかなり大きく切り取った構図。
そこへ、「知る。発見」
という日本語を、かなり大きく重ねました。
これも面白かったです。
キャラクター紹介なのに、名前より先に言葉が目に入る。
でも不思議と、あかりの印象も弱くならない。
むしろ、
「このキャラは何をする人なんだろう」
という意味まで乗ってくる感じがありました。
3枚目:手前に手を出して、奥行きを作る

3枚目は、かなり強いパース。
あかりの手を画面手前へ大きく出して、顔や身体を奥へ置いています。
これは7枚の中でもかなり動きがあります。
ただ、ここは面白いところで、
同じ構図でも、ポーズ次第で急にダサくなる
ということも感じました。
手を伸ばすだけだと、よくあるポーズに見える。
逆に、身体のひねりや視線、衣装の流れまで噛み合うと、一気に迫力が出る。
AIイラストでは、プロンプトに「ダイナミック」と書くだけでは足りないんだなと思いました。
4枚目:日本語を大胆に壊す

4枚目は、今回かなり好きなタイプです。
「あかり」を説明するのではなく、
「好き」「しらべる」
という言葉そのものを巨大化しました。
文字がキャラクターに重なって、画面の一部になっています。
この画像は、情報量が多いのに、意外と成立していました。
理由はたぶん、色数がある程度絞られているから。
赤、黒、白、シアン。
このあたりを軸にしておくと、文字が大きくても破綻しにくい。
5枚目:白と黒で、同じキャラを二つに分ける

次は、左右でかなり印象を変えました。
左は明るいあかり。
右は黒ベースで、グリッチや色ズレを強めたあかり。
中央には巨大な「AKARI」。
同じ人物なのに、左右で別の人格みたいに見える。
でも、髪型や顔立ちは同じ。
この「同じなのに違って見える」が、今回のテーマに一番合っている画像かもしれません。
6枚目:青い世界に、黄色いバラだけを残す

6枚目は、他の6枚とはかなり方向が違います。
画面全体を青系に寄せて、
黄色いバラだけを強く目立たせました。
文字も控えめ。
構図も、顔の超アップ。
これは派手なタイポグラフィとは逆で、
色のコントラストだけで印象を作る
タイプでした。
同じあかりでも、ここまで静かな画になる。
7枚並べたときに、この1枚があることで幅がかなり出ました。
7枚目:最後は、キャラクターを“影”にする

最後は、人物そのものをかなり暗く落としました。
顔をきれいに見せるのではなく、シルエットに近い状態。
そこへ巨大な「AKARI」と、赤やシアンのズレを重ねています。
これは一番、「キャラクターを描く」から離れた一枚 でした。
でも、不思議と誰なのかは分かる。
髪型。輪郭。色。文字。
それだけでも、キャラクターは成立する。
ここはかなり面白かったです。
7枚並べて分かったこと
今回の7枚を並べてみると、かなりはっきりしました。
キャラクターの印象って、顔や服だけで決まるわけじゃない。
むしろ、
どこまで寄るか
どこを切るか
文字をどこまで大きくするか
白黒にするか
色を絞るか
人物を全部見せるか、見せないか
このあたりで、かなり変わります。
AIイラストを作っていると、
「もっとかわいい服にしよう」
「髪型を変えよう」
「背景を豪華にしよう」
と、キャラクター側をいじりたくなります。
でも今回やってみて、
キャラを変えなくても、画面を変えればいい
という選択肢があることが分かりました。
特に効いたのは「文字」だった
今回、7枚を作っていて一番印象が変わったのは、たぶん文字です。
「AKARI」
「あかり」
「好き」
「しらべる」
「知る」
「発見」
普通なら説明として入れる言葉を、図形みたいに扱う。
大きくする。切る。重ねる。画面からはみ出させる。
そうすると、文字がキャラクターと同じくらい強い存在になります。
これは今後のAIイラストでもかなり使えそうです。
「きれいに見せる」だけじゃなくていい
今回の7枚の中には、人物が全部見えないものもあります。
顔が切れているものもある。
文字が人物にかぶっているものもある。
シルエットになっているものもある。
以前なら、
「せっかく描いたのにもったいない」と思っていたかもしれません。
でも、むしろ見せすぎない方が強いこともある。
完成したキャラクターを、どう壊して見せるか。
そこまで考えると、AIイラストの幅がかなり広がる気がしました。
まとめ
今回試した7枚は、全部同じ「あかり」と「コバン」です。
それでも、
全身寄り。
顔アップ。
強パース。
巨大日本語。
左右分割。
色のコントラスト。
シルエット。
ここまで印象が変わりました。
AIイラストで、「なんか普通だな」と感じたとき。
キャラクターを作り直す前に、 画面の作り方を変えてみる。
それだけでも、かなり変わるかもしれません。
私は今回、それが一番面白かったです。
