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境界の内側<43>ほしかったものは

    <42>最後のピース <44>たべなさい <1>はじまりの声

    神戸の全作業が終わり、ホテルに戻ってきた。
    もう17時過ぎ。

    髪の毛を洗う余裕はなかった。

    せめて、できるところはなるべく整えておこうと、鏡を見ながら忙しなく動き回る。

    ホワイトリリーを胸元に2プッシュ。
    細身のセーターを脱ぎ、白のストライプが入った黒のブラウスに着替える。

    広い襟ぐりを飾るフリルが、デコルテを綺麗に見せてくれる、とっておきの一枚。

    ちょっと散歩をしそうなので、暖かいウールのパンツで行く。
    髪の毛もブラシをかけて少しだけアイロンを通す。

    ピアスはいつもの一粒ダイヤ。

    ⸻何かあっても邪魔しないはず。

    17:50 約束の時間ぴったりに彼から着信。

    あぁ、もうそんな時間。

    「下、ついたよ」

    「ごめんなさいお待たせして。すぐ行きます」

    部屋を見渡して、デュベに手を置く。

    指が沈んで、ゆっくり戻る。
    ジャガード織の規則正しい格子が柔らかく揺れながら光を放った。

    整えられたベッドは、静かに待っているようだ。

    頭の中で一瞬、彼の身体の感覚が蘇る。

    ⸻待ってて。

    部屋を出てエレベータに乗り込む。

    エントランスを抜けて周りを見渡す。
    ハザードランプをつけている車の運転席にいた彼が一瞬、私を捉えた。

    ドキッとして目を伏せてしまう。
    同時に蘇る、初夏の苫小牧。

    小走りで駆け寄り、助手席のドアノブに手をかけた。

    「お待たせしました」
    「おぅ。おつかれ」

    一瞬一瞬を噛み締めるように車に乗り込む。

    私、今、彼と一緒の空間にいる…

    「ねぇ、どこ行くの?聞いてないんだけど」

    普段通りの優しい声。

    でも、もう少し、聞き方も優しくして欲しい……

    「ビーナスブリッジっていうところです。今、ナビ入れちゃいますね」

    「ふぅん…」

    借りた車が同じ車種だったから、ナビ入力には迷わなかった。

    「え?全然近いじゃん」

    「他にも何箇所かあったんですけど、近い方が都会の夜景も近く見られるし…」

    「なるほどね。じゃ、行きますよー」

    彼は、すでに自分のスマホにも、目的地を入力していた。

    夕方の混雑の中、ゆっくりと車が動き出した。

    彼と2人きりで車に乗るのは、去年の6月以来だから…。
    指折り数えてみる。

    …9ヶ月ぶり。

    チラリと運転席の彼を見る。
    見るたびに見惚れる。
    でも、薬指の結界もあの時と同じだった。

    …今日は忘れたい。

    都会の雑踏から住宅街を抜け、山方面に向かって右折をすると世界が変わりはじめた。
    トンネルを抜けると、左右の大木がどんどんと覆い被さってくる。
    車も少なくなって、彼はスピードを緩めることもなく坂に向かっていく。
    彼は何やら呟きながら、登り坂のヘアピンカーブでアクセルをさらに踏み込みながらハンドルを切った。

    …仕事の時の安全運転と違う…

    カーブ手前のハンドルの切り方やアクセルワークが、運転を楽しんでいるようで私を高揚させた。

    彼の横顔とアクセルワークに浮かれていたら、あっという間に駐車場についてしまった。

    しかも、思ったより明るかった。

    薄暮の時間を狙ったのに…

    「へー、こんな近くになんか良さそう」
    「夜景には時間がありますね。ちょっと歩きますか?」

    車を降りて、駐車場横の階段を登る。

    登り切ると、視界が急に開けた。その先に、神戸の街と、街に溶け合う海。

    街と海が近いからか、海からビルが立ち上がってるような、不思議な眺め。

    綺麗…
    しばらく立ち止まって眺めた。

    横にいる彼。事前調査の時にOさんと夜の六甲山に行った事を話してくれた。

    「おっさん2人で行くとこじゃなかったよ」

    笑いながら話す彼。

    なんだろう。この違和感…
    そういえば、あのふにゃって笑顔じゃない。
    少し距離もある。

    彼さん、内心どう思ってるのかな。

    しばらく神戸の海を眺めながら逡巡する。

    …まだ、明るい。言えない…

    同僚の距離のまま、仕事の話をした。
    山さんにいろいろ聞いたこと、それでも、お互いもう少しうまくやりたいことなど。

    「大人ですねぇ」

    「うまくやりたいだけです。毎回、モヤモヤしてたから」

    向こうから恋人らしきカップルが歩いてきた。
    その2人に押し出されるように何となく歩き始める私たち。

    「ここ降りてみましょう」

    「おぅ。この先何かあるの?」

    「知りません」

    二人で螺旋になって下に下りる歩道を進むと、目の前は緩やかな下りが続く森の小道があった。

    「ちょっといってみましょう」

    さっきまで歩いていたアスファルトの歩道と違い、土と木々に囲まれた狭い道は、二人だけの世界に誘われそうな空間。
    しかし、そこでも、仕事関係の話が続く。

    「そういえば、さっき見せてもらった資格、いつ勉強してたんですか?」

    「去年の夏頃かな。夏休み中の学校を回る案件と重なって、毎晩夜中まで次の日の計画立てて、その上、試験勉強もあって大変だったよ。」

    「そのハガキっていつ届いたんですか?」

    「先週かな?2次試験が年末にあって、まー、結果出るまで長かったー」

    「でも、現場で役に立つ資格よね。管理職なら、今更じゃないの?」

    「そう。今更なんだけど、部下にプレッシャーかける意味はあるし、これで試験受けるの最後と思って」

    「……あのね、彼さん、私もね、この前試験受けたんですよ」

    「え?そうなの?受かったの?」

    「受かってなきゃ、言えませんて。プロジェクトアーキテクタアドバンスドって資格です」

    「また、私さんの横文字…」

    「PAAって、ずっとやってきた私の仕事そのものなんですよね。でも、試験に出るのって、綺麗事とか、大原則がほとんどで、現場ではそれやらないよねってのも多くて。ずっとやってきた仕事なのに1度目落ちたんですよ」

    「そう!そうなんだよ。俺のも問題解いてる時に、『それができれば苦労しないよ』って思いながら解いてた。資格試験ってそんなもんだよね」

    ……お互い、別々の場所、別々の時間で、簡単ではない試験を頑張ってた、という事実。

    偶然でも、嬉しくなった。

    でも、私のことは、やっぱり褒めてもらえなかった。

    …褒めたら失礼って思われてたのかな…

    さっきより海に近い公園に着いた。

    眺めは良かったけど、暗くなり始めていたので、戻ることにした。

    戻りは登り坂。なかなか大変だった。
    彼は、どんどん進んで、「うわ、キツ」って言い始めた。

    「ちょっと待ってよ。早すぎます。ゆっくり歩いてください」

    彼は、私を待ってはくれなかった。

    仕事ではもう少し気を遣ってくれたはず……

    ようやく、また、螺旋の橋に戻ってきた。あたりは暗くなってきたが、人が増えているのがわかった。

    何組かカップルがそれぞれの世界に浸っている。
    まるで、見るな、と言わんばかりに。

    夜の帳が下りてきた。

    眼下に見えていたビル群の明かりは鮮やかに浮かび上がり、エメラルド色だった遠くの海は黒く姿を消していた。
    橋の途中、2人で並び、無言でしばらく眺める。

    仕事の話もだいぶ尽きた。

    夜景は綺麗。

    お互いの表情を確認するには近づかないといけないくらいの暗さ。

    ちょっと勇気が出た。

    「あのね、彼さん」

    「ん?何?」

    「実はね、2つ言いたいことがありまして」

    「ほぅ。なんですか?」

    …うん。

    「実はね、4月から、札幌の仕事をやることになりまして」

    一瞬の静寂。

    お互いの目が合った。
    驚いた顔の彼。

    「えっ?転勤すんの?」

    「そうですね。本当は4月に引っ越すはずだったんですけど、いろいろあって。でも近いうちには行くと思います」

    「えー。それは大変。引越しするんだよね。え?1人で?家族どうするの?旦那さんは?」

    矢継ぎ早に質問してくる彼。

    私は2つめの言いたいことを頭の片隅に浮かべながら、彼の質問に答えた。

    「単身赴任です。憧れの一人暮らし」

    「あらまー。1人でいっちゃうんだ。そうなったら、旦那さんと別々になるじゃん。大丈夫なの?」

    「……夫は、別に許可取る必要なんてないし、行きます、だけです…」

    旦那さん、の言葉につい、彼の前で本音が止まらなくなってしまう。

    「…札幌に行けって会社命令ですけど、私にとっては、とてもラッキーなんです。わかりやすくいえば、合法的に別居できるチャンスだと思ってるの。ふふふ」

    驚きの表情のままの彼。

    「いやー…合法的に。って…なるほどねー」

    「………」

    「なかなか言いますね。私さん」

    内心ドキッとした。
    少しだけ話をずらす。

    「彼さん、札幌に出張する時は遊びにきてくださいね。って、札幌の仕事ってあるんですか?」

    「札幌も仕事あるよ。多分、年に2、3回は毎年行ってると思う」

    そうか。札幌にも来るんだ…。

    …良かった。

    今度は彼が聞き返してきた。

    「えーじゃぁ、しばらく東京で札幌の仕事?」

    「そうですね。実際にはもう札幌の仕事は始まってるんです。でも、ここも今月終わりますしね」

    「そうそう、ここのお客さんもようやくだよね。最初に俺が入ってから2年以上やってたもん。私さんが担当するはるか前から。いやー、まじ長かったー。やっと終わる」

    終わる…

    終わるの。だから…

    緊張が高まってきた。

    「そうですね。
    終わっちゃいますね…。
    嬉しいけど、ちょっとね… 」

    スゥ…

    「あのね…
    彼さん」

    「うん?」

    「今まで、本当に感謝してます」

    「……うん…?」

    「……」

    急に無言になった私の顔を、
    彼が横から覗き込む。

    たまらず、少し視線を外した。

    「ずっとずっと、心の支えでした」

    …やっと、言えた。

    「え……ええ?支えって、ええっと…」

    わかってないの?
    わかってるんじゃないの、実は。

    もう一度。スゥ……

    「好きだったんです。ずっと前から」

    彼は黙って、すぐには答えなかった。
    私から視線を外し、考え込んでるような表情。

    「ええと……そうなの?」

    「そうですよ」

    「……」

    「なんなら一目惚れでした」

    ⸻言えた。
    本当の私の気持ち。
    ほっとしたのか、笑みが溢れた。

    彼は逆に困った表情で、

    「ちょっとまって。それは嘘でしょ」

    と言いながら神戸の夜景を見やった。

    迷う事なく、私は続けた。

    「嘘じゃないです」

    「あ、そう…」

    彼を見る。
    次の言葉を探しているかのよう。

    夜景に目を向けて黙ったままの彼。

    お互い無言の時間が続く。

    顎に手をやり、少し戸惑っているような、彼の横顔。

    じっとみつめる。
    何と答えようとしてるの?

    ⸻その表情で
    だんだんとわかり始めてきた。

    彼が小さく息を吐いて私に向き直った。

    「……ごめんなさい。私、所帯持ちだから…」

    ⸻あぁ。
    やっぱり。

    何を言おうか、まとまらないまま、思わず声を出した。

    「知ってます。わかってます」

    「……」

    「悩んでたんです。
    …ずっと、苦しかったの。前から、ずうっと」

    俯いたままで、彼の顔が見えないまま、言いたい事がまとまらないまま、溢れてくる。

    「彼さん。
    あのね、私、人にちゃんと告白したの、生まれて初めてなんです。」

    「……」

    「昔、言えなくて後悔して…」

    「……」

    「でも、言ったら、迷惑だって………
    わかってるのに…ごめんなさい」

    自分でも何言ってるのか、伝わってるのかわからなくなり、それ以上言えなくなってしまった。

    私は硬直して俯いたままになってしまった。

    目を合わせられない、そんな私に、彼は少しだけ体を寄せた。

    「そっか…」

    その一言で、思わず顔をあげた。

    真っ直ぐ私を見ている彼。

    「…ごめん。実は、気づいてた。」

    困ったような、参ったな、といった表情だった。

    ⸻やっぱり。
    そうよね。

    でも、いつから?
    博多のあの夜、私を抱きしめてくれた時から?その前から?

    聞きたいけど、言葉が出ない。

    彼が、優しい声で、静かに続けた。

    「私さんのことは、可愛いと思ってるよ。」

    ⸻可愛い。

    どうして、また、その言葉。

    所帯持ちだから。
    でも、可愛い。

    どうして、可愛い、なの?
    …私の欲しい言葉はそれじゃない。

    わからなくて、また彼の顔が見えない。

    しばらくして、彼が聞いてきた。

    「でさ、私さん、どうしたいの?俺とどうなりたいの?」

    それは、考えても、答えがでなかったこと…

    だから、今、思ったことを、そのまま口に出そう。

    「私にもわからないんです。
    伝えたかったんです。とにかく。

    …でも、正直、そういう関係になることも考えてはいました。
    夫ともね、疎遠ですしね。」

    少し自嘲気味に笑う私。

    「疎遠ねぇ…。
    うちもしばらく疎遠ですなぁ…まぁ、しょうがないんじゃない?」

    6歳下の奥さまと、か。

    胸にいくつか刺さりながら、今の想いをなんとか伝えようとありったけの言葉の引き出しを探る。

    心のどこからか、言葉が聞こえてきた。

    「今、考えてるのはね、彼さんとくっつきたい、です。」

    それは、一番、私の中でしっくりくる言葉だった。

    でも、彼にはよくわかってもらえなかったようだ。

    彼が聞いてきた。

    「くっつきたい?くっつきたい、って、それ、どういうこと?」

    「んーん、たとえば、ハグしてもらいたいです」

    さらに訝しげな表情を見せる彼。

    「えぇ?よくわからないんだけど。
    くっつく、と、ハグ、って違うと思うけどなー」

    「違いますか?」

    「違うよ」

    「わかりません」

    本当にわからない…

    ⸻くっついて、みようかな。

    「あの…腕、組んでいいですか?」

    「あぁ、いいよ。どうぞ」

    優しく右腕を差し出してくれた。

    また、軽い返事。

    …でも、ずっと夢にみていた、彼の腕。

    彼の右腕に自分の左腕をそっと絡ませる。
    思ったとおりの、がっちりした筋肉質の腕。
    たまらず両腕で抱きしめて、頬をすりよせる。

    こんなに近いのに、
    届かない。

    彼の腕に自分の顔ごと埋めた。
    衣服の上から、彼の腕を、
    自分の頬で感じ取る。

    愛したいのに、
    届かない。
    …遠すぎる。

    気がつけば、体が震えて、涙が溢れてきた。
    嗚咽が漏れる。
    腕に捕まったまま、崩れそうになる。

    その時、倒れ込んでしまいそうになった私を、彼が丸ごと引き上げ、抱きしめてくれた。

    彼の腕にしがみついて、彼の胸に、全身を預けながら、嗚咽が止まらない。

    「……なんで、
    なんで、あの時、
    可愛いっていってくれたんですか?
    ねぇ、
    なんで、抱きしめてくれたんですか?
    …ひどいです…

    どうしようもないくらいあなたのことが好きになっちゃったの。
    ねぇ、ひどいですよ。どうしてくれるんですか。」

    言いながら泣き続ける。

    彼はさらに力を込めて私を抱きしめた。
    逃げられないほどに。
    そして、
    離れられないほどに。

    「ずるいよ……」

    上擦った声が、頭の上から聞こえた。
    彼が私の髪の毛を撫でる。

    あぁ……

    どうして、今なの?
    今じゃない。今じゃないのに、
    抱きしめてもらって、
    髪の毛を撫でてもらって、

    こんなふうに触れられたら、戻れないのに。

    なんで、ずるいの?
    ずるいのは、あなたの方よ。

    どうして、
    こんな時に、一番欲しかったことが起こるのか。
    欲しかったものは、欲しい時にもらえなかった。

    「彼さん、ずるいのは、あなたの方です。」

    なんて言ってるのかわからないほど泣きながら、叫んだ。

    「もう、可愛い、なんて、奥様と、お嬢さん以外の人に言わないでください。悲しい人が増えちゃいます」

    彼は黙ったまま、私の髪を撫で続けた。
    コート越しなのに体温が届くほど、きつく抱きしめたまま。

    もう、このまま、全部壊れてしまえばいいのに…
    と、思った。

    でも、結局、私は、彼の体に腕を回すことはできなかった。

    ここから先に、どうしてもいけなかった。

    彼が、連れて行ってくれなければ意味がなかった。

    ただ、彼の腕にしがみついたまま、泣き続けた。

    どれくらいの時間がたっただろうか。泣き止んで心が落ち着いてきた。
    彼はずっと黙って、私を包みこんでくれていた。

    「ごめんなさい。困らせてしまって…」
    と言いながら、彼にしがみついたまま離れない。離れられない。

    わかってる。
    それでも、包まれると、
    安心してしまう。
    幸せだと、思ってしまう。

    でも…ちゃんと立たなければ。

    そうしてやっと、寄りかかっていた体重を戻すと、彼は、優しい目を向けて、私を抱きしめていた腕を解いた。
    私は、彼を見上げながらようやく彼の目を見る事ができた。

    言いたい事がまだ残ってたのを思い出した。

    『可愛い』って私を惑わせたお返しよ……

    「彼さんね。本当に一目惚れだったんです。
    今でも世界一カッコいい、って思ってます」

    「おうぅ?それはちょっと嘘だろ??」

    ちょっと笑いながら言った。ちょっと照れてる?

    そうか。いつものふにゃっとした笑顔は、あれは仕事モードだったんだ。

    彼の本当の笑顔は、男らしくてカッコ良かった。

    時間は20時をすぎていた。
    彼は、ほんの一瞬だけ夜景へ目をやり、肩から力が抜けるように、小さく息を吐いた。
    その後、まるで何事もなかったように笑って私を見た。

    「ご飯、食べにいこうよ。
    一緒に美味しいもの食べよう。」

    ⸻ずるい。あなたも。

    彼から誘ってくれた…
    あぁ、どうしてここまできても、優しいの?

    さっき、振られたばかりなのに。
    それなのに…

    嬉しくなる。

    まだ一緒にいられる。
    一緒にいたい。まだ、続けられる。

    「そうですね。美味しいとこ、ありますかね?」

    泣いて目が腫れていないか心配しながら、私は彼の隣を歩いて車に戻った。

     
     
    創作大賞2026 恋愛小説部門 応募作品 全51話『境界の内側』 技術職として働き続け、母として子育ても一段落し、 少しだけ人生を自分に戻そうとした時の突然の出会い。 いまさら、どうしてこうなるんだろう。 経験した感情をもとに書き上げた恋愛小説。

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