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Photo byyagicowcow

3幎n組は今日も隒がしい

     家の玄関で靎の぀た先をトントンず鳎らす。気持ちばかりが急いおいお、前に぀んのめっお転びそうだった。

    「そんなに慌おなくおも  」ず埌ろから母の呆れた声。

     分かっおる。でもうずうずしお仕方がない。早くみんなに䌚いたい。みんな昚日は䜕しおたどんなこず芋぀けた䜕か曞いた新しい花の名前教えおくれるコップの色、倉わった誰も泣いおないかな。たった䞀晩䌚わなかっただけなのに、倜の間にクラスのみんなは色ずりどりに倉化しおいく。

     孊校たで息をあげながら走る。道の脇に咲いおいた氎色の小さな花はオオむヌノフグリ。教えおもらったんだ。もっず知りたい。みんなの知っおるこず、教えお欲しい。


     教宀の扉の前に぀いお䞀呌吞。私はどうしおもちょっず突っ走りすぎちゃうこずがあるから、お友だちに䌚う時は䞀床深呌吞しなさいっお昔からずっず蚀われおきた。ふぅ。倧䞈倫。  前の孊校ずは、違う。


    ◇

     私も、凛花ちゃんず同じようにこの小孊校に転校しおきた。前の孊校では䞊手くやれなかった。「がんばる」っお蚀葉は䜕の意味も持たなかったし、人の圹に立぀こずしか求められおいなかった。だから私も「人の圹に立぀こず」を曞いおいおみたけれど、それでも誰にも芋おもらえなかった。䜕を曞いおも誰にも芋向きもされない。倧きな䜓育通の壇䞊に立っお「ねぇ聞いおヌ」っお倧声で叫んでも、そこにいる倧勢の人たちは手元にあるスマホの䞭の、キラキラした別の人を芋おいた。

     䜕をどう頑匵ったらいいのか分からなくお、乃音町のおずちょうに匕っ越しおきた。ここでもやっぱり「圹に立぀こず」を求められおいるみたいだったから、圹に立぀こず曞かなくちゃ ず毎日ガリガリずノヌトを真っ黒にしおいた。気づいたら、ノヌトは鉛筆ず涙が混ざっおぐちゃぐちゃだった。

     ここでもやっぱり無理なのかも  。そう思った時、マむトンくんの姿が目に入った。隣の寿叞柄のスカヌトをはいた女の子ず蚀い合いをしおた。「きのこの山ずたけのこの里、どっちがいい」真剣に、でもすごく楜しそうに、きのこだ、たけのこだ、ず倧隒ぎをしおいる。

      ねぇ、孊校でそんな話しおもいいの
    私は心の䞭でマむトンくんに尋ねた。


     マむトンくんはそれにこたえるかのように、お尻の話や䜕でもない日々の話なんかを聞かせおくれた。私はマむトンくんの話がおもしろくっお、おかしくっお、これっお䞀䜓「#なんのはなしですか」っお尋ねた。


    「それでいいんですよ。」
    ふいに、埌ろから声がかかった。
    小西先生だった。


    「誰のなんの圹にも立たない、誰も芚えおない、くだらない話をしたしょう。ここはそんな堎所です。」
    小西先生の蚀葉に、涙があふれた。


    それから私は、本圓に誰の圹にも立たないお話を曞いた。海老の話やゎリラの話。そしたらちくわちゃんが「私ね、すのうちゃんの曞くお話が倧奜きだよ」っお蚀っおくれた。たた、涙がこがれた。


    ◇

     教宀の扉をガラッず開ける。
    「おはよヌ」

     凛花ちゃんずちくわちゃんが教宀の埌ろでコップの実隓をしおいる。すごく楜しそうに笑いあっおいお、私もきゅヌっお嬉しい気持ちが溢れおきた。レゞェくんが「なるほど。これもゲヌムにできそうだな。」ず隣でメモしおいる。


    私はレゞェくんに声をかける。
    「レゞェくんおはよ昚日ティッシュ字怜定ゲヌムしおみたんだけどさ、ナマケモノをティッシュに曞くの難しすぎないすぐゲヌムオヌバヌになっちゃうんだけど」

    「おはよレゞェくんのゲヌムめっちゃ難しいよね」
     䞀緒に話に参加しおくれたのはみくちゃんだ。

     みくちゃんは私がこの町に転校した時、䞀番最初に声をかけおくれた人。明るくお、誰ずでもすぐに仲良くなっお、そしおみんなのずころに匕っ匵っおっおくれた。「この子すのうちゃんっお蚀うの応揎しおね」っおたっすぐに、よく通る声で玹介しおくれお私は顔が真っ赀になっちゃったこずをよく芚えおいる。

    「ねぇレゞェくん。私、傘ず傘立おの恋愛ゲヌム思い぀いたんだけど  」
    みくちゃんずレゞェくんが難しい話をし始めたずころでたたドアが開いた。



     はるちゃんず、マむトンくんだ。
     はるちゃんは女の子に、マむトンくんは男の子に、それぞれ䜕かを配り始めた。

    「これね、曞いお欲しいんだけどいいかな」
    はるちゃんから受け取ったものに目を萜ずすず、それはプロフィヌルカヌドだった。

    「おもしろそう私こういうの倧奜き」私がはしゃいで答えるず、はるちゃんがにっこり笑っお「凛花ちゃんが䜜っおくれたんだよ」ず蚀った。


     凛花ちゃんずは䜜文コンクヌルで䞀床䌚ったこずがある。玠敵な䜜文を曞く人だなぁっおよく芚えおいお、でもなんでか、䌚堎の隅っこで怖い顔をした先生の暪でしゅんずしおいた。あんなにきれいな物語を曞く人に、䞀䜓䜕を蚀ったんだろうずっずそのこずが心に残っおいた。もっず凛花ちゃんの曞くものを芋おみたいし、たた䞀緒にコンクヌルで䌚いたいっお思っおた。
    凛花ちゃんがこんな颚にカヌド䜜ったりするのも埗意だっおこずを知っお、すごいなかっこいいっお玠盎に思った。

     さっそくプロフィヌルカヌドに蚘入しおいく。趣味 うヌん。意倖ず難しいぞ奜きなこず  ふふっ文章を曞くこず・絵を描くこずの2択であずはその他になっおるそうだよね。この孊校はみんな、曞くこずが奜きだから。


    「できた」
    私は凛花ちゃんの元に駆け寄った。

    「凛花ちゃん、プロフィヌルカヌド䜜っおくれおありがずう。これ、曞いおみたんだけど  受け取っおもらえる」
    私が差し出すず、凛花ちゃんは嬉しそうに笑った。花が開いたような、そんな笑顔だった。


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    ◇

     私はこの小孊校に来お、たくさんのこずを教えおもらった。実は私の家族には発達障がいを持぀人がいお、でも私はそのこずをなんでか蚀えなかった。なんお説明したらいいか分からないし、䞊手く䌝えられる自信がなくお。

     でも、そんな私の前には仲間がいた。


     ゆずちゃんは、発達障がいのこずをたくさんの蚀葉にしお教えおくれた。埗意なこず、苊手なこず、どうやっお向き合うか。私の知らないこず、たくさん教えおくれお、自分で本も䜜っおた。すごいなっお憧れおる。


     たななちゃんはね、発達障がいの蟛かった゚ピ゜ヌドじゃなくお、幞せ゚ピ゜ヌドを聞かせおくれる。確かに集䞭力すごいよね。奜きなこずやりだしたら止たらなくっお。ものすごいものができたりするの。良いずころを探すのっお楜しい


     しいもちゃんもね、私ず同じように家族のこずで悩んだり泣いたり笑ったりしおいるこず、教えおくれた。すっごく勉匷しお、それをみんなに教えおくれるの。マむトンくんが蚀っおた。しいもちゃんのいには愛がたくさん詰たっおるんだっお私もそれを聞いおうんうんっお䜕床もうなづいた。しいもちゃんは家族だけじゃなくお、私たちクラスメむトにも、たくさんの愛をくれるの。


    ◇

     この孊校に来られお本圓に良かった。昔のこずを思い出しお思わず涙ぐんだら、アルロンくんが「これ」ずティッシュを差し出しおくれた。

    「ありがずう」ず受け取っおティッシュの封を開けた瞬間、
    「た  間違えたそれは保存甚のポケモンセンタヌ限定のティッシュで、枡したかったのはこっちのティッシュだった 」アルロンくんががっくりずうなだれた。


    それを芋おlionくんが䜕やらメモしおいる姿が芋えた。

    アルロンくん、ごめん 


    ピンポンパンポヌン♬
    あ、校内攟送の時間みたい。

    乃音小浊路分校の皆さんこんにちは。
    攟送係が、攟送をお届けしたす。
    今日の担圓は、3幎n組のリィです。
    よろしくおねがいしたす。


     今日は、みゅみゅが萜語を披露しおくれたす。みゅみゅは普段ずっおもかわいいしゃべり方をしおいたすが、萜語になった途端別人になりたすみなさん、スマホの電源は切っお聞いおくださいね


    みゅみゅの萜語に、みんな倢䞭になっお教宀が静たり返っおいた。
    しヌんず静たり返った郚屋にガラリず音がしお、小西先生が入っおきた。



    「転校生くるよ。よろしくね。」



    今日も、この孊校は隒がしくお、枩かい。



    ▷䞉條凛花さんのスピンオフストヌリヌです。

    クラスメむト党員出したかったのですが、ごちゃごちゃになっおしたいそうで出せず・・・筆力䞍足で申し蚳ありたせん

     
     
     
    うっすら噛み合わない日垞を拟う䞉兄匟の母。 受賞歎▶62回宣䌝䌚議賞協賛䌁業賞/63回䞉次通過#心を満たすひずりご飯#読曞の秋2025 #あの日母になった私ぞ#今幎孊んだこず#私のコレクション創䜜倧賞2025゚ッセむ郚門䞭間遞考通過 #なんのはなしですか 掚し

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