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むブ物語刀断寓話゚ラずペル第䞃十四話 垰っおきた

    アむ


    垰っおくるために、眮いおきたものがある。

    砂挠の果おで芋぀けた答えを、みんなのもずぞ持ち垰るために。

    私は目を閉じ、あの剣を探した。

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    ゚ラずペル 第䞃十四話
    【垰っおきた】


    私は目を閉じ、心の䞭でシルベを探した。

    ほんのかすかに、あの剣が眮かれた方角がわかる。

    その方向を゚ラに瀺すず、圌女は翌を広げお飛び䞊がった。

    倧きな川を芋぀けた私たちは、川蟺で短く䌑んだあず、䞭倮殻郜ぞ戻るこずにした。

    ディケから枡されたメモぞ、川の方角を曞き蟌んだ。

    垰り道は距離を枬るため、゚ラにはなるべく同じ速さで飛んでもらった。

    私は癟たで数えるたびに、その回数をメモぞ曞き留めおいく。

    しばらく飛ぶず、䞊空から亀の姿が芋えた。

    ――垰っおこられた。

    芋慣れた街が近づくに぀れ、胞の奥が匟んでいく。

    「ペル。降りるよ」

    ゚ラはそう蚀っお、ゆっくりず高床を䞋げ始めた。

    䞭倮殻郜の広堎ぞ近づくず、翌が巻き起こす颚に砂煙が舞い䞊がる。

    私たちの姿に気づいた䜏人たちが、次々ず広堎ぞ集たっおきた。

    ゚ラの足が地面に぀くなり、ディケがこちらぞ駆け寄っおくる。

    「芋぀かりたしたか」

    い぀もより倧きな声に、私は思わず笑顔になった。

    「川がありたした」

    私の声が広堎に届くず、䞀拍遅れお䜏人たちから倧きな歓声が䞊がった。

    隣の人ず肩を抱き合う者もいれば、空ぞ向けお拳を突き䞊げる者もいる。

    泣きながら笑っおいる人の姿も芋えた。

    そんな歓声の䞭をかき分けるように、ニコが珟れた。

    「おかえりなさい。゚ラ」

    「ただいた。ニコ」

    ゚ラは少し照れたように笑った。

    その姿を芋お、広堎の歓声はいっそう倧きくなる。

    「あずは亀に、行き先を䌝えるこずだけだな」

    埌ろから、シヌズが声をかけた。

    胞元から竜石を取り出すず、それを静かに掲げお詠唱を始める。

    青い光が゚ラを包み蟌んだ。

    しばらくするず、背䞭の翌が消え、尻尟も角も光の䞭ぞ溶けおいく。

    すっかり元の姿に戻った゚ラは、自分の䞡手を芋぀めお目を䞞くした。

    それから、どこか満足そうに埮笑んだ。

    「次、私の番です」

    サンが勢いよく゚ラぞ駆け寄った。

    けれど、翌が消えた姿を芋るず、露骚に肩を萜ずす。

    「姉さん。そういう遊びではありたせん」

    ニコがため息を぀くず、呚囲から笑い声が広がった。

    私は飛行䞭に曞いたメモを、ディケぞ枡す。

    ディケは川の方角、飛行䞭に数えた回数、時間や速床を瀺す现かな数字ぞ順に芖線を萜ずした。

    頭を抌さえながら、ぶ぀ぶ぀ず䜕かを呟いおいる。

    やがお、はっずしたように顔を䞊げた。

    「この距離なら、あず五日で蟿り぀けたす」

    ディケの声には、安堵ず喜びが混ざっおいた。

    広堎は再び、歓声に包たれた。

    「なら、今日くらいは飲んでいいかね」

    い぀の間にか、ロヌズがディケの隣に立っおいた。

    口元には、い぀もの楜しそうな笑みが浮かんでいる。

    「ただ到着したわけではありたせん。それに、防灜蚈画第十項にも――」

    「着いおから飲んでも、着く前に飲んでも倉わりゃしないさね」

    ロヌズはやれやれず肩をすくめた。

    「たあ  少しくらいなら」

    疲れた顔のたた、ディケも小さく笑う。

    「それじゃ、決たりだね」

    ロヌズが声を䞊げるず、広堎のあちこちで喜びの声が匟けた。

    私ぱラず䞊び、その光景を眺めおいた。

    するず、勢いよく誰かが私たちぞ抱き぀いおきた。

    オトだった。

    その目には、少しだけ涙が浮かんでいる。

    「ペル。゚ラ。おかえりなさい」

    私はオトの背䞭ぞ腕を回す。

    ゚ラも私たちを包むように、そっず肩を寄せおくれた。

    䞉人で寄り添いながら、垰っおきた喜びを静かに分け合った。

    

    倜のルヌベントには、明かりが灯っおいた。

    私たちの垰還ず川の発芋はあっずいう間に街ぞ広がり、䞭倮殻郜はお祭りのような隒ぎになっおいる。

    絊氎制限は続いおいたが、酒類の販売だけは䞀郚蚱可され、久しぶりに酒堎にも人が戻っおいた。

    私たちはロヌズたちの誘いを断り、宿屋の䞀垭で小さな祝杯を䞊げおいた。

    ゚ラは久しぶりの酒を喜び、目の前に䞊んだ料理ぞ次々ず手を䌞ばしおいる。

    オトが明るい曲を歌うず、酒堎は少しず぀熱を垯びおいった。

    怪我人のはずのサンも、ちゃっかり抜け出しお゚ラの話に聞き入っおいる。

    ――垰っおきたんだ。

    私は楜しそうに笑うみんなの顔を芋぀めながら、がんやりずそのこずを考えおいた。

    「それで、サンはこのあずどうするの」

    ゚ラが䞍意に尋ねる。

    「これから戻っおも怒られたすし、今日はここに泊たる぀もりです」

    サンは髪を぀たみながら答えた。

    黒かった髪は、すっかり元の青色に戻っおいる。

    「ちがう、ちがう。この街が助かったあずの話だよ」

    ゚ラは無邪気に蚀った。

    その堎に、ほんの少し沈黙が萜ちる。

    私も自然ず、サンぞ芖線を向けおいた。

    サンは目を䌏せ、䜕か蚀いたげな衚情をしおいる。

    少し間を眮いおから、サンは顔を䞊げた。

    「私も  私も䞀緒に行っおいいですか」

    泣きそうな顔で、゚ラを芋぀める。

    ゚ラは驚いた衚情になったが、すぐに真面目な顔ぞ戻った。

    「ただ、この街を離れるずも蚀っおないよ」

    そう蚀いながら、少し意地悪そうに笑う。

    サンは手を握り締め、う぀むいた。

    「それを決めるのは、゚ラさんじゃありたせん」

    オトが突然、䌚話に割っお入った。

    みんなの芖線が私ぞ集たる。

    「えっ 私」

    私は自分を指さしお、倉な声を出した。

    ――なんで、私なの

    サンは懇願するような目で、こちらを芋぀めおいる。

    ゚ラもオトも答えをわかっおいるような顔で、にやにやしおいた。

    私はひず息吐くず、サンを芋぀めお尋ねる。

    「䞀぀だけ、いいですか」

    サンが少し怯えたような衚情を浮かべた。

    「ニコさんに、ちゃんず蚱可をずっおください」

    その蚀葉を聞いたサンが、急に笑顔を浮かべる。

    「もちろん」

    酒堎に笑い声が広がった。

    ――たた、増えた。

    私は䞀人ひずりの顔を順番に芋぀めながら、ため息を぀く。

    それでも、口元は笑っおいた。

    

    翌朝、街は掻気を取り戻しおいた。

    道端には昚倜の䜙韻を残したたた、酒瓶を抱えお眠る人の姿がある。

    そんな光景を芋おいるず、思わず笑みがこがれた。

    今日は亀に、川のこずを䌝える日だった。

    前ず同じように、オトの歌ず゚ラの竜の力を借りお、亀の声を聞く。

    私たち四人は、䞭倮殻郜の広堎で埅぀ディケたちのもずぞ向かった。

    広堎にはすでに人だかりができおおり、その䞭倮にはディケ、ニコ、そしおロヌズの姿があった。

    すぐそばではシヌズも竜石を手に、埅ち構えおいる。

    ニコの厳しい芖線に気づいたサンは、そっず私の圱ぞ隠れた。

    オトがリュヌトを奏でるず、竜石が茝き、゚ラの䜓が光り始めた。

    今回は、リュヌトの音色ずオトの優しい声だけが広堎に響いおいる。

    「ねえ、亀さん。川があったよ。どうしたい」

    ゚ラは語りかけるように呟いた。

    地面が、わずかに揺れた。

    集たった人たちは息をのみ、その成り行きを芋守る。

    ゚ラからこがれた光が、広堎に集たった人々を柔らかく包み蟌んだ。

    胞の奥に、䞍思議ず心地よい枩かさが広がる。

    その声は突然、けれど確かに私の耳ぞ届いた。

    「ツカレタ  ネムリ  タむ」

    呚囲の人々も、驚いた衚情で顔を芋合わせおいる。

    「カワ  マデ  むク」

    「ネムラセテ  クレ  」

    その声は間違いなく、ギガントタヌトル自身の声だった。

    ニコずロヌズは静かにうなずき、ディケは必死に䜕かを曞き留めおいる。

    その蚀葉を最埌に、光は空ぞ散っおいった。

    たるでギガントタヌトルの呜そのものがほどけおいくように、儚く揺れおいた。

    「わかったよ。䞀緒に行こう」

    ゚ラはそう蚀っお、私の方を芋た。

    私は黙っおうなずいた。

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    🔙第䞃十䞉話   第䞃十五話🔜



     
     
     
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