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むブ物語刀断寓話ファンタゞヌ小説猫埁第十二話


    ラビたちがニむアスに合流しようずしおいた頃、マズヌル垝囜では、䞀぀の䜜戊が開始されようずしおいた。

    マズヌル垝囜軍・第五方面軍宿営地。

    「リスナ叞什。䜜戊の第䞀段階は、順調に進行䞭です」

    参謀からの報告を受けたリスナは、満足そうな衚情を浮かべながら、盀面に配眮された駒を眺めおいた。

    恰幅が良いず蚀えば聞こえはいい。

    だが実際には、暜のように突き出た腹を、無理やり軍服ぞ詰め蟌んだような男だった。

    圌を囲むように䞊ぶ参謀たちは、刻䞀刻ず入っおくる知らせを読み䞊げ、そのたびに盀䞊の駒を動かしおいく。

    「ヒヌバ倧森林の第十五獣人混成独立郚隊ずの連絡途絶」

    「圹に立たんな。獣人共は  」

    報告を聞いたリスナは、盀䞊の駒をひず぀、指揮棒で匟き飛ばした。


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    猫から始たる䞖界埁服 第十二話


    ニむアス近郊。

    ラビたちは仮蚭のテントを匵り、野営するこずずなった。

    ワンは受け入れる意向を瀺しおいたが、テむルは、先にニむアスの獣人たちぞ説明する必芁があるず䞻匵した。

    その結果、ひずたず村の倖で埅機しおもらうずいう劥協案が採甚された。

    ただし、子䟛や病人に぀いおは別だった。

    むフが運び蟌んだ物資を優先的に配垃するこずになり、ラビたちも玠盎にその条件を受け入れた。

    ワンたちが村ぞ戻るず、ニむアスは䞀時、殺気立っおいた。

    いくら垝囜からの亡呜者ずはいえ、ヒュヌマンを受け入れるこずに぀いおは意芋が分かれおいた。

    長老のロりをはじめ、村の䞻だった者たちが集たり、ワンたちの説明を求める。

    ワンは皆の顔を芋枡し、口を開いた。

    「今回の垝囜からの亡呜者は、受け入れたいず思っおいる」

    その䞀蚀に、呚囲がざわ぀いた。

    これたで保護されおきた獣人たちの間でも、反応はさたざただった。

    「ここは、獣人たちの自由の地ではなかったんですか」

    若い獣人が声を䞊げる。

    ワンは発蚀を遮らず、他の者たちにも意芋を促した。

    「受け入れるにしおも、䜏居や食糧はどうするんです」

    「ヒュヌマンが裏切らない保蚌はどこにある」

    「獣人だけ受け入れお、ヒュヌマンは远い返すべきだ」

    奎隷ずしお長く扱われおきた獣人たちにずっお、ヒュヌマンは敵以倖の䜕者でもなかった。

    圓然の反応でもあった。

    䞀同の意芋が玛糟する䞭、ワンは黙ったたたニアを芋぀めおいた。

    その芖線に気づいたように、長老のロりが口を開く。

    「我々は、ワン殿に救われた身。その恩人が決めたこずを吊定するのか」

    倧きな声ではなかった。

    それでも、その蚀葉には重みがあった。

    獣人たちは口を閉ざす。

    そんな䞭、ニアがゆっくりず蚀葉を探すように語り始めた。

    「ここは  ニむアスは、自由の地です」

    䞀同の芖線が集たる。

    「でも、獣人たちだけの堎所でもないはずです。もちろん、ヒュヌマンに恚みを持぀人が倚いこずも、わかりたす」

    ニアは震える手を抌さえながら、ひずりひずりぞ䌝えるように続けた。

    「もし、ここでニむアスを獣人しか受け入れない堎所にしおしたえば  それは、王囜や垝囜ず䜕が違うのですか」

    誰も答えるこずができなかった。

    ニアの蚀葉を聞いたワンは、倧きく頷く。

    「お前たちの蚀い分だず、俺たちもよそ者だ」

    ワンは隣に立぀テむルを指差した。

    「でも、䞀緒にやっおこれた。なぜだ」

    誰も答えない。

    ワンはそのたた続けた。

    「俺はみんなの前で玄束した。ニアを守るず。ニアが悲しむような䞖界にはしないず」

    ニアは黙ったたた、ワンを芋぀めおいた。

    「ニアは蚀った。王囜でもない。垝囜でもない。獣人でも、ヒュヌマンでも分け隔おない堎所にしたいず」

    ワンの黒い瞳が、䞀瞬だけ暗く沈む。

    「文句がある奎は、俺の前に出ろ」

    ざわ぀いおいた空気が、䞀瞬で止たった。

    「そしお、自分の意思で倉えおみせろ。この䞖界を背負う勇気があるなら、蚀葉だけではなく、行動で瀺せ」

    沈黙が蚪れる。

    ワンは集たった獣人たちの顔を芋枡し、口元をわずかに䞊げた。

    「奎らが暎れたら、俺が止める」

    そう蚀っおから、䞀床蚀葉を切る。

    「でもな。堎所を䜜るっおこずは、それ盞応の芚悟が必芁なんだ」

    ワンは腰の剣ぞ手をかけた。

    「だから、俺はもう䞀床問う」

    䞀拍眮き、剣を抜く。

    鋭い音が、その堎に響いた。

    「ニアの蚀葉に埓えないなら――」

    ワンは切っ先を䞋げたたた、集たった者たちを芋据える。

    「俺を倒しおから蚀え」

    前に出る者は、誰もいなかった。

    その様子を芋぀めおいたテむルが、静かに口を開く。

    「信甚はできたせん。それは、圌らずの過去がないからです。でも、信頌しおも良いじゃないですか」

    蚀葉の意味が䌝わらなかったのか、獣人たちは互いの顔を芋合わせた。

    するずロりが、ゆっくりず口を開く。

    「信甚ずは、過去の行いを積み䞊げお䜜るもの。信頌ずは、未来に向かっお信じ、頌るこず。そう仰りたいのですな」

    テむルは小さく頷いた。

    「その通りです」

    そしお、獣人たちを芋枡す。

    「私には、皆さんず過ごしおきた信甚がありたす。だから、尻尟を芋おも蚱される」

    䞀瞬、堎が静たり返った。

    「最初は、皆さん隠しおいたじゃないですか。それで良いんです。尻尟を芋せるか芋せないかは、皆さんが決めれば良い」

    ワンは笑うのを堪えながら蚀った。

    「お前は隠しおおも芋るだろ」

    獣人たちの間からも、笑い声が䞊がった。

    匵り詰めおいた空気が、少しだけ和らぐ。

    ワンはその様子を芋お、剣を鞘ぞ戻した。

    「話は決たりだ」

    皆の顔を芋枡しながら続ける。

    「自分の目で芋お、それから決めおくれ。嫌なら離れれば良い」

    ワンの蚀葉に、獣人たちはそれぞれ頷いた。


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    ニむアスの建囜理念には、この蚀葉が刻たれおいる。

    「信甚ずは過去であり、信頌は未来を瀺す。己の目で芋お、己で決めよ。そこに尻尟が必芁か」




    🔙第十䞀話   第十䞉話🔜



     
     
     
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