メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

むブ物語刀断寓話゚ラずペル第䞃十䞀話 亀に聞けば良いよ


    ゚ラが芋たものが、この街の未来を倉えるかもしれない。

    信じるには、あたりにも突飛な話だった。

    それでも私たちは、かがり火の揺れるテントで、圌女の蚀葉を埅っおいた。


    画像


    ゚ラずペル 第䞃十䞀話
    【亀に聞けば良いよ】


    テントの倖には、かがり火が灯っおいた。

    ずきおり地面を揺らす震動も、先ほどたでより間隔が空いおいる。

    街の地図が広げられた机の前には怅子が䞊び、私たちはそれぞれの垭に着いた。

    ニコの隣には、ゞャッゞメントずフォヌチュンがいる。

    ――ゞャッゞメントさん、無事だったんだ。

    私ず目が合うず、ゞャッゞメントは目元を和らげた。

    ディケは郚䞋から受け取った曞類に眲名を終え、こちらぞ芖線を向ける。

    「そろそろ、話を聞かせおもらいたしょう」

    ロヌズも郚䞋に指瀺を出したあずに、手を止めお蚀う。

    「この街を救う方法  嘘だったら、わかっおるね」

    ロヌズはどかりず怅子ぞ腰を䞋ろし、鋭い県光を゚ラに向けた。

    ニコもたた、゚ラを芋぀めながら蚀葉を埅っおいる。

    「私、芋たんだ  」

    ゚ラがゆっくりず口を開く。

    䞀同の芖線が、圌女ぞ集たった。

    「あそこで  犁区の䞭で、ドラゎンになりかけたずきに芋たんだ。この砂挠の先に、倧きな川が流れおいるのを」

    「ドラゎン」

    ディケが声を䞊げる。

    ロヌズも片眉を䞊げ、゚ラの顔を芋た。

    「゚ラは、竜なる人っお呌ばれる存圚で  䜓にドラゎンの力が宿っおいるらしいです」

    私は二人に向けお補足した。

    「竜祀教が守っおいた竜石には、その力を匷める䜜甚ず、制埡する䜜甚があるそうです」

    ゚ラの暪顔を芋ながら、私は続ける。

    「私たちは犁区で、その力を芋たした。翌を生やしお炎を吐く、゚ラの姿を」

    ニコは黙ったたた、ゆっくりず頷いた。

    「私たちは、゚ラを瞛る竜石を探し出し、砕くためにこの街ぞ来たした」

    隣でオトも静かに頷く。

    「信じられないかもしれたせん。私も竜石の真実を知ったのは、今日です」

    短い沈黙が萜ちた。

    それを砎るように、ロヌズの倧笑いがテントに響き枡る。

    「アッハッハ やっぱり飜きない連䞭さね。この玫頭が、ドラゎンの末裔だっお」

    ロヌズは腹を抱えおしばらく笑ったあず、面癜がるように゚ラを芋た。

    「いやはや、ドラゎンの話を最初にしたのは私ですが  そのずきには、ドラゎンが郚屋にいたっおこずですか」

    ディケも、思わず息を呑んだ。

    ナング長官が解任されたあの日、゚ラもあの堎にいた。

    あのずきディケが話したドラゎンは、ただの思い぀きではなかったのかもしれない。

    自分の掚枬が思いもよらない圢で答えに繋がったこずに、ディケは驚きを隠せないようだった。

    「ここたでの話は、私も犁区で聞きたした」

    堎の空気を敎えるように、ニコが口を開く。

    ゞャッゞメントは、䞀瞬だけ目を现めた。

    「それず、もう䞀぀。みなさんに䌝えおおかなければならないこずがありたす」

    そう告げるず、ニコは私たちの顔を順に芋た。

    迷いを抌し蟌めるように息を吞い、意を決しお蚀葉を玡ぐ。

    「私はサヌシャではありたせん。女垝サヌシャの双子の効、ニコです」

    ロヌズの片目が倧きく開いた。

    ゚ラがドラゎンの末裔だずいう話以䞊に、その告癜は圌女を驚かせたらしい。

    「ニコ様、よろしいのですか」

    ゞャッゞメントが静かに問いかける。

    ニコは片手を䞊げおそれを制し、蚀葉を続けた。

    「本物のサヌシャは、いた『サン』ずいう名前で、この街にいたす」

    ディケは頭を掻きながら呟く。

    「それ、蚘録に残りたすが  良いのですか」

    ニコは、ほんの少しだけ口元を䞊げた。

    そしお、宣蚀するように蚀い攟぀。

    「私はニコ。サヌシャの効であり、女垝サヌシャの名を背負う者です」

    その蚀葉に、ゞャッゞメントずフォヌチュンは同時に怅子から立ち䞊がった。

    そしおニコの前で片膝を぀き、深く頭を䞋げる。

    「サヌシャだろうがニコだろうが、こっちは構わないよ。この街を救う方法がわかればね」

    ロヌズは肩をすくめお笑った。

    ただ、その目はニコの決意を真っ盎ぐに芋据えおいるようだった。

    「血瞁者による盞続ですか  サヌシャさんの意思が確認出来れば、手続き䞊は問題ありたせんね」

    そう蚀うずディケは分厚い本を開き、スラスラずメモを取った。

    「で、話を戻したすが、゚ラさん。そのあなたが芋た倧きな川なんですが  」

    ディケは県鏡を指で持ち䞊げるず、改めお゚ラを芋぀めた。

    「砂挠の端にあるはず。そうずしか蚀えないよ」

    ゚ラも、自信があっお蚀っおいるわけじゃない。

    それでも、芋えたものをなかったこずにしない人だ。

    私ぱラの蚀葉を信じた。

    「あるはず、じゃあねぇ  」

    ロヌズは片肘を机に぀き、頬杖を぀きながら呟く。

    フォヌチュンの目が金色に揺らめいた。

    けれど、すぐに小さく銖を振る。

    「そんな先たでは  芋えたせん  」

    ニコぞ報告するように告げるず、圌女は静かに頷いた。

    「゚ラ。ありがずう。でも、どうやっおその川たでギガントタヌトルを導く぀もり」

    ニコの問いに、゚ラはテントの倩幕を芋䞊げる。

    「空、飛べるかも  」

    その蚀葉に、オトが思わず吹き出した。

    「゚ラさん。それだけでは、みなさんにはわからないですよ」

    オトはそう蚀うず、代わりに説明を始める。

    「゚ラさんは昔から、遠くを芋たいず思うず空に飛んでいたそうです」

    ニコが驚いた衚情を浮かべた。

    「ニコ、ごめん。黙っおた」

    ゚ラは頭に手をやり、気たずそうに芖線を逞らす。

    ニコは少しだけ、䞍満そうな顔をしおいた。

    ――そりゃ、怒るよね。

    私は少し口元が緩む。
    そしお、旅の途䞭で、その話を聞いたずきの気持ちを思い出しおいた。

    肝心なずころがズレおいる。

    そんな゚ラにも、すっかり慣れおしたった自分が少しおかしかった。

    「竜石には力を増幅させる䜜甚もありたす。危険なのはわかっおいたす。でも、制埡できる状態なら――゚ラさんは空を飛べるかもしれたせん」

    オトの説明に、゚ラはにやりず笑っお目線を送った。

    「そうそう。だから私が空を飛んで、川を芋぀けおくる」

    自分の蚀いたかったこずが䌝わったず思ったのか、゚ラは嬉しそうに蚀葉を続ける。

    「えっず、川が芋぀かったずしお  どうやっおそこたで行くのです」

    ディケは真剣な衚情のたた尋ねた。

    ゚ラは顎に手をやり、しばらく考える。

    そしお、あっさりず答えた。

    「亀に聞けばいいよ」

    䞀同の芖線が、゚ラに集たる。

    「亀に聞く」

    ロヌズは、たた笑いそうになるのを堪えながら蚀った。

    「この亀さ。ドラゎンが怖かっただけなんだ。だから、どうしたいか聞いたら答えおくれるかも」

    ゚ラは、ずがけたような顔で続ける。

    「いやいやいや。その亀にどうやっお聞くか。その方法を聞いおいるんです」

    ディケは呆れたように蚀うず、倧きくため息を぀いた。

    「たぶん、倧䞈倫」

    ゚ラはにこりず笑っお答えた。

    私ぱラを芋぀めお䌝えた。

    「゚ラ。空ぞ行こう」

    その蚀葉に゚ラが笑う。

    「でも、䞀人じゃないよ」

    ゚ラが䞍思議そうな顔を浮かべる。

    「私も䞀緒に行くから」

    そう蚀うず゚ラは満面の笑みで倧きく頷いた。


    画像


    🔙第䞃十話  第䞃十二話🔜



     
     
     
    ファンタゞヌな䜜家アむ 物語ず゚ッセむを曞いおいたす。 長線『゚ラずペル』完結戊蚘ファンタゞヌ『猫埁』連茉䞭 刀断寓話から、日垞に朜むちょっず倉な話たで(・κ・) 物語を読む人にも、曞く人にも。 あなたの日垞に、少しだけファンタゞヌを むブ物語刀断寓話 䞍定期曎新

    あなたぞのおすすめ