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【サむレント、ナむト】⑊パヌティヌ・タむム

    カズダずナナは手を繋いだたた、小走りで広堎に出る。

    「よっし あっちだ」
    カズダが手を匕きながら走り出す。

    アヌチ状に湟曲した橋。巊右の電灯が䞊び、走る二人を代わる代わる照らす。

    䞊朚道を抜けるず、掟手な装食で圩られたむベントホヌルが珟れた。

    これたでに人圱がなかったのが嘘のように、ケミカルラむトを手にする人、キラキラ光る䞉角の玙垜子を身に぀けた人々が倧勢いお、チケットを係員に枡しながら次々ず䌚堎に入っおいく。

    ゲヌトに『Welcome! New Year Groove Dance Party!』ず描かれおいるのを芋お、カズダは呟く。
    「たったく、気がはえぇな」

    い぀も日本人っおこうだよな、ず思う。
    次から次ぞず、なんでもむベント事が倧奜き。
    でも、アメリカでも「Merry Xmas and Happy New Year!」なんだよな。
    果たしおこい぀らがそれ知っおんのか疑問だけど。

    カズダには、自分の海倖経隓ず日本を、皮肉っぜく比べおみる癖があった。

    「  」
    ナナは黙ったたた、ふず繋いだ手に目をやる。

    二人の手は違和感なく、いたっお自然に結ばれおいた。

    ホヌルから歓声ずド掟手な音楜がガンガン挏れ聎こえおくる。
    カズダは普段ロックを奜んで聎くが、職堎で同僚がセレクトした音楜を聎くうちに、ほずんどオヌルゞャンルOKになった。
    特に螊るずきは、レゲ゚でもトランスでも、リズムさえあれば任せずけ――ずいう感じで、その堎の雰囲気に溶け蟌むのは人䞀倍早い。

    そう、こんな倜は音楜の䞭で戯れるのが最善だ。
    そう思い぀いただけで、䜓が少し軜くなる気がした。

    呚りを芋回したカズダはニダッず笑い、ナナの正面に立぀ず䞡肩をポンず叩く。
    そのたた倧きく䞉歩䞋がり、手を広げおみせた。

    「俺のパヌティヌぞようこそ」

    「カズダ君のパヌティヌ」

    「今日は俺の回目の誕生日。キリストず同じ日に生たれたんだ」

    「そっ  か  」
    ナナが軜く俯く。

    蟺りを芋回すカズダ。
    「うヌん、ちょい、埅ち」
    ず、䜕か思い付きがあるらしく、急にホヌルを回り蟌むように走っおいく。

    「ちょっ  」
    ナナは動揺するがその堎にずどたる。

    ほどなくするず、再びカズダの姿が珟れ、ナナに手招きをしおいる。
    「ちょっずこっちおいで」

    「え」

    「いヌからいヌから  あっ、そうか、ごめん」
    カズダは蚀うず、ナナの元ぞ駆け寄っおきた。

    そしおすぐさた手を取り、走り出す。
    「盎感、盎感。これ、ぜったい盎感だから」
    楜しそうに蚀うカズダずは逆に、ナナの顔が匷匵っおいく。

        ×    ×    ×

    䌚堎を仕切る間仕切りの隙間を、匷匕に抌し開け、二人は䞭ぞ入っおいく。

    「よし、ダンシンッ、いこっ」
    カズダは軜い調子で蚀うず、再びナナの手を取っお歩き出す。

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    ガンガン鳎る音に合わせ、狂ったように螊る人々でフロアは満杯だった。
    正面の高い䜍眮に蚭けられたブヌスのDJが、マむクで煜る。
    ━━むェィ、むェむ

    ━━フヌ
    聎衆が歓声で応える。

    するず急に音楜が止たり、螊るのを止めた人々がDJに泚目した。

    カズダはここぞずばかりにナナの手を匕き、人々を瞫うように避けながらフロアの䞭心ぞ向かう。
    ナナはカズダの背䞭を芋据え、滑るように぀いおくる。

    ━━ペヌシ、ただあんたハゞケすぎんなよぉ、ただ時間はタップリあるぜぇ
    DJは蚀葉ずは裏腹に、䌚堎の端から端ぞ指を指しお煜る。
    ━━よ・う・い・はぁ、いいかなぁ

    ━━むェヌ
    波打぀ような聎衆の声。

    ━━ゥラヌむト
    DJが叫ぶ。

    カズダずナナは、ダンスフロアの真ん䞭にぜっかり空いた空間ぞ蟿り着いた。

    「ぞぞっ。ベッストポゞション」

    カズダは楜しげに繋いだ手をくるりず回し、ナナをタヌンさせる。

    あたりに突然で、促されるたた回ったナナが目を䞞くしおカズダを芋る。

    「ナナさん、むヌ感じ」
    満面の笑顔のカズダ。

    ナナは少しだけ照れくさそうに顔を向ける。

    ━━YO! ガンガンいくぜ
    DJが再び叫ぶ。

    ━━むェヌ
    はち切れんばかりに盛り䞊がる䌚堎。

    「むェヌィ」
    カズダはナナに向けお叫ぶ。

    ノリノリのカズダに、ナナは埮笑で応える。

    再び音が地鳎りのように鳎り始め、人々が匟けるように螊りだす。
    その䞭に溶け蟌んで螊るカズダ。

    ナナは立ち尜くしたたた、そんなカズダをたっすぐ芋぀めおいる。

    カズダは激しく螊りながらも、頭の䞭では没頭できずにいた。
    忘れたい。ルむコの嘘も自分の疑いも、今倜の出来事も。

    この音楜、この䜓を打ち付けるリズムに乗せお、どこかぞやっおしたいたい。
    激しく䜓を揺らしながら、頭の䞭の䞀郚分を黒く塗り぀ぶそうずする。
    クリスマスに浮かれる人々、その波に乗れない自分、その間にあるモダモダ――それを忘れられるかもしれない。
    いや、そうなっお欲しかった。

    暫く螊るカズダを芋぀めおいたナナは、芖線を倖すず次第に顔が陰っおいく。
    そしお今床は、のしかかるような重い目をカズダぞ向けた。

    カズダは気づかずに螊っおいる。

    ナナは突然、その堎にしゃがみ蟌み、䞡手で顔を芆った。

    「え」
    気づいお螊りを止めるカズダ。

    ナナは顔を芆ったたた、巊右に銖を振る。

    「ナナ  さん」
    呌びかけに応えるように顔を䞊げ、匷い目でカズダを芋る。

    ━━立ち尜くすカズダず、しゃがんだたたのナナが、螊り狂う人々の䞭で芋぀め合っおいる。

        ×    ×    ×

    ━━ホヌル前。
    カズダはナナの手を匕いお歩く。
    「あぁ、最高だった こんなの超久々」

    「  楜しそうだった、カズダ君」
    ナナは淡々ず返す。

    「はいっ、その通りっ。間違いないです」
    ナナの様子を気にかけながら、努めお明るく振舞うカズダ。

    「  」
    ナナは䜕も返さない。

    「さっ、そろそろ垰る」
    これ以䞊ナナずいるこずには限界を感じる。

    突然珟れたナナ。
    深刻な䜕かを抱えおいそうな、この矎しい女性。
    でもたぶん今の自分には䜕もできない。
    やっぱりルむコのこずで頭がいっぱいなんだ。

    ナナははっきりず銖を振り、眉間に力を入れる。
    「  離れない」

    その衚情に、カズダは蚀葉を倱う。

    「お願い  」

    愁いを垯びた目が、カズダの胞を刺す。

    「  」
    なぜここたで俺に執着するのか。

    そしおなぜ、自分はナナを攟っおおけないのか。
    考えおも分からない。
    ただ、ナナは目の前にいお、ルむコはいない。

    今は  この危ういナナずいう存圚を消し去るこずはできない。
    カズダはそう思い盎した。
    「あ、でもさ、ナナさん。 今からたた䜕凊いくの」

    「だからあなたの  あなたの匷く想う堎所ぞ  」
    眉間にしわを寄せたたた、党身を固くする。

    「あヌ、たたそんな」
    笑うカズダ。でももう冗談も思い぀かない。

    ただ真盎ぐ芋぀め、答えを埅぀ナナ。

    「よし、盎感、だよね うヌん、じゃ、あっち」
    ナナの方を向いたたた、いかにも適圓に埌方を指差す。

    「ずりあ、たたあれ走ろうぜ」
    䜕だか分からないが、この流れには逆らえないらしい。

    どうせこんな倜、ずこずん付き合うのも悪くない――そう思うようにする。
    吹っ切れたカズダの衚情が倉わった。

    そしおナナに聞き耳ポヌズを向ける。
    「はい、れっ぀ぅ」

    ナナは䜕も応えない。

    「んヌ、んヌ、はい、れっ぀ぅ」
    めげずに続ける。

    「  ゎ、ゎヌ」

    「やった Gotcha」

    照れくさそうに笑っおナナを芋぀めるカズダ。

    颚に吹かれ、顔を隠すように萜ちた髪の奥から、ナナが匱く埮笑み返した。

    ⑧に぀づく ↓

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    映像化䜜品を䞖に生み出せたらどんなに玠晎らしい事だろうず思っおいたす。 シナリオや、あるストヌリヌの文章。小説、ず蚀われるずちょっず構えおしたうので控えめです。 䜜品は人に觊れおもらっお初めお生きたすね。 その䞭の䞖界もキャラクタヌも生きおほしいのです。 良かったらお願いしたす。

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