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太宰治の文章と揺られてきた。津軽鉄道の「太宰列車」がホスピタリティあふれる観光列車だった話/秋田・青森旅#9

    続いた

    この記事は続きである。
    前回は、弘前駅から大鰐駅までの弘南鉄道大鰐線に乗車して、終点の大鰐温泉駅の近くの鰐come(わにかむ)で温泉を嗜んだ。

    津軽鉄道「太宰列車」に乗車

    津軽鉄道とは

    津軽鉄道とは、青森県の五所川原市を走る私鉄だ。
    JR五所川原駅とほぼ同じ場所にある津軽五所川原駅から北上し、津軽中里駅までの約20kmを40〜50分で走る短めの路線である。

    冬季には客車に設置されたダルマストーブをつけて暖を取「ストーブ列車」が走っており、これが大人気。
    私もストーブ列車に憧れはあるのだが、冬の北東北は天候が不安定な気がしてまだ行けていない(翌日仕事って考えるとどうしてもね・・・)

    ストーブ列車にはいつか絶対に乗車するとして、今回は、夏の津軽鉄道を乗り潰すことにする。

    津軽五所川原駅に到着

    宿泊地の弘前駅からはリゾートしらかみに乗車した。
    リゾートしらかみは全席指定席(乗車券にプラス840円必要)の特急列車で、五所川原駅まで40分くらいしか乗車しないのでもったいない気がしたが、他にちょうどいい時間帯の電車がなくて・・・背に腹は変えられない!

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    私が乗車した「橅」の車両
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    中はこんな感じ。きれい!
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    こんな共用スペースもある
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    五所川原まではこんな景色
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    五所川原駅に到着。
    あれが津軽鉄道じゃね!?

    JRから津軽鉄道の乗り換え時間が5分くらいしかなかったので少し心配していたが、JR五所川原駅のホームに降り立つと、向こうのホームに津軽鉄道が待機しているのが見えた。
    よしよし、あそこに行けばいいのね。

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    跨線橋はお好き?

    ホームから跨線橋に上がったところでロッカーを発見(場所は事前に調べておいた)
    素早くスーツケースを突っ込んで津軽鉄道のホームに降り立つ。

    津軽鉄道のホームでは数名の駅員さんが出迎えてくださった。
    ホーム上に券売機等が見当たらず、切符はどうすればいいか聞いたら、車内で支払えるとのこと。よかった。
    (※たぶん、切符を購入できるのは駅舎だったんだと思う。今回は乗り換え時間が短かったので一旦外に出ずにホームに来てしまった)

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    乗りま〜す!

    「太宰列車」を楽しむ

    全然調べていなかったのだが、「太宰列車」に乗ることができた。
    太宰列車とは、津軽出身の文豪・太宰治に関するテーマで車内が装飾され、時間帯によってはアテンダントさんが太宰作品の朗読をしてくれるという列車だ(なんと、追加料金なし、普通に乗車券のみで乗れる!)
    2009年から毎年走っているらしいが、2026年の運行は、太宰の誕生日に因んで、6月19日から9月30日の期間。
    なお、アテンダントさんが同乗して作品朗読とかしてくれるのは一日一往復だけのようなので、体験したい方はご自身でスケジュールを調べてね。

    乗ってびっくり、車内がすごい飾られている。

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    太宰列車の車内。
    これは・・・?
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    Z・・・?
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    「DAZAI」か!!
    ※ちゃんと写ってないけど
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    太宰作品からフレーズが引用された短冊

    何も調べずに乗ってしまったので、
      な、なんの飾りなんだ!???
    とびっくりしていたが、アテンダントさんが全部説明してくださった。

    太宰列車は毎年テーマを決めて運行しているらしいのだが、2026年のテーマは「太宰とおしゃれと容貌と」とのこと。
    太宰作品における、服の着こなしとか容貌に関する書きぶりから太宰の抱えるコンプレックスや自負を感じ取ってみようということらしい。
    このテーマに沿って、太宰作品から引用された文章が短冊に使われていたり、アテンダントさんが朗読してくれたりする。

    それから、壁にファイルが引っ掛かっているのがお分かりだろうか。
    これにも太宰作品からの抜粋が印刷されて収められている。
    「よかったら読んでみてくださいね」とのことで、もちろん読んでみた。

    以上の太宰列車に関する説明は、ぜ〜んぶアテンダントさんがしてくれる。
    予習不要です、念のため!

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    凝った飾りだ
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    風鈴!
    夏の風物詩ですね。

    アテンダントさんの周辺観光案内も楽しむ

    太宰列車の衝撃が大きかったので書き漏れていたのだが、アテンダントさんは津軽弁だ。
    東北の方言は「なんのこっちゃ」となるらしいと聞くが、津軽鉄道のアテンダントさんは(たぶん)手加減してくださっているので心配しなくて大丈夫。
    耳慣れない言葉やイントネーションに旅情を感じる。

    そして、太宰列車では太宰に関する小ネタ披露とか作品朗読もしてくださるのだが、それと共に周辺観光案内や車窓の説明もしてくださる。
    五農高前駅の「高校」がどのあたりにあるとか(駅からは校舎は見えない)、嘉瀬駅付近では某有名アイドルが地元の子供達と一緒に絵を描いた車両が展示されているとか。

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    これがそれ

    それから、津軽飯詰駅(つがるいいづめ・えき)では、月に一度だけオープンする駅博物館があり、その時だけレストランが営業するとか・・・めっちゃ面白そう。

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    山が正面に来る良い場所!
    この山、岩木山って話だった・・・か?
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    秋は大層美しいだろうな〜と思う田園風景

    アテンダントさんの乗車は金木駅(かなぎ・えき)まで。
    降りる直前、金木駅周辺の観光地図を配ってくださったのだけど・・・私、約10年前に津軽鉄道に乗った時にもこれもらわなかったっけ・・・?

    なんかすごい、記憶を刺激された。

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    津軽鉄道でいただいた観光地図

    未乗車区間⑥金木駅〜津軽中里駅

    アテンダントさんが下車されてからも、車内の飾りを見たり、車内に置かれている本のラインナップを確認したり、車窓を見たりと忙しい。

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    太宰に限らないけど、本が置いてある。
    読みかけの本は借りて帰ることができる。
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    曇りだけど美しい
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    お気に入りの鉄塔

    金木駅から終点の津軽中里駅までは15分程度。
    短い乗車でもう終点だ。

    私は折り返しの列車に乗ろうと思っていたので、津軽中里駅で過ごせる時間は30分程度。

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    津軽中里駅の駅舎にも金魚ねぷたがいた
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    駅舎を出たところ
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    気に入った路地
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    花壇があった

    津軽中里駅の周辺を少しだけ歩き、やっぱり暑いので駅舎に戻る。
    次の目的地は、途中駅の芦野公園駅。
    窓口で切符を購入すると・・・

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    また硬券だ!

    今回の旅では秋田県の由利高原鉄道でも硬券をゲットしていたのです

    津軽中里駅の駅舎では津軽鉄道グッズも販売しており、それらを眺めながらのんびり過ごす。
    発車時刻の少し前に改札が始まり、再び太宰列車に乗車して芦野公園駅へ向かう。

    太宰列車っていうか津軽鉄道まとめ

    津軽鉄道の太宰列車、装飾も凝ってたし、何よりアテンダントさんのお話が面白かった(太宰列車の運行は2026年は9月30日まで)
    太宰列車に限らず、津軽鉄道自体が、太宰関係の施設で有名な金木駅はもちろん、始点の津軽五所川原駅でも立佞武多(たちねぷた)関係で楽しめる、観光的にも優秀な路線だ。
    周辺観光も併せて、ぜひ津軽鉄道に乗ってみていただきたい。

    ★太宰列車について注意★
    アテンダントさんが作品朗読などをしてくださる列車は一日一往復だけ。
    これに乗りたい方は公式サイトでスケジュールを必ず確認してくださいね。

    約束ですよ

    続きます

    次回は、津軽観光の要所・金木を散策する。


    ▶︎この旅行エッセイを最初から読む(この旅の目次もあるよ)


    ※↓楽しかった観光列車。山梨県の清里などを通るHIGH RAIL1375

    ※↓こちらも車内放送が楽しかった。静岡県の大井川鐵道。

    ※↓その他の旅行エッセイはこちらから

    ※↓インスタにも写真を投稿しています

     
     
    国内旅行(公共交通機関旅)には自信がある 47都道府県宿泊コンプリートまで福井県を残すのみ 若干マニアックな旅行記と練習中の写真とたまに雑記で構成されるブログ

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