
フラたろとの暮らし①ご飯の匂いが立ち上がるころ
そうだ ご飯の時間だ!
夜9時にご飯を用意するのがいつの間にか習慣になっていた。
フラたろを迎えてまだ間も無い。
気を抜くと、ついついご飯の時間を忘れそうになる。
そんなとき、フラたろはいつも甘えるように手を舐めてくる。
急いで準備しなくては。
いつも通りケトルでお湯を沸かす。
不思議なものでお湯が沸くのをじっと待っているとお湯は一生沸かないものだ。
お湯を待つ間にお皿を持って来て、ご飯を計量することにしよう。
そんな合間にも後ろからテトテト足音が聴こえる。
フラたろがずっと後ろを追いかけてくる。
フラたろを迎えるまで、他人にしつこくされるのは好きではなかった。グイグイ来られるとつい一線を引いてしまう癖があったが、フラたろの足音は後追いしてくる子供のように感じた。
悪い気持ちはしなかった。
子犬のご飯は消化を良くするため、お湯でふやかす必要がある。
沸いて少し冷ましたお湯をご飯に淹れるとふわっと部屋に匂いが立ち上がる。
このときの尻尾をブンブン振るフラたろを眺めることが毎日の楽しみになっている。
早くご飯をあげよう。この幸せな日常を噛みしめながらお皿を差し出した。
ご飯をあげるとフラたろはいつも夢中で食べる。
子供の仕事は沢山食べることだとよく聴くが、大好きなおもちゃにも目をくれずモグモグ食べて大したものだと思う。
毎回同じご飯で申し訳ないと思っていたが、この食べっぷりを見るとそんな気持ちも消化された。
フラたろとの暮らしシリーズ
①ご飯の匂いが立ち上がるころ
②たくさん食べたあとは
③とんでもないやつだ