#11 心を閉じた紳士パパに、無言で試され続けたという女の話
沈黙の時間が長すぎて、もはや拷問。
なのに、なぜか会い続けてしまう私。
心を開かない紳士パパとの“無音の攻防戦”を記録した夜。
↑ヒロとの物語はこちら
◆ フレンチの前に現れた男
ヒロと別れてしばらくして。
次に出会ったのは、30代前半、不動産営業マンの翔くん。
平日18時。
高級フレンチレストランの前で待ち合わせ。
すでに彼は到着していた。
グレージュのスエードジャケット、黒タートルに黒パン。
こなれ感ただよう雰囲気。しかも高身長のイケメン。
……なんでこうも男前が多いんだw
「私なんかでいいんですか?」
思わず恐縮してしまう。
外見に興味がない私でも、
久々に男前との食事に胸が高鳴った。
◆ 久々に惚れてまうやろ案件
翔くんは終始落ち着いていた。
話すときは誠実、語りすぎない控えめさ。
店員さんへの態度もスマート。
「仕事ができる男」そのものだった。
2時間の食事を終えると、
「今夜は帰りましょうか」とサラッと送ってくれる。
――惚れてまうやろ!
久々にドキドキした。
◆ お風呂とテレビと、沈黙と
その数日後、彼は自宅近くまで迎えに来てくれた。
てっきりホテル直行かと思いきや、予約済みのステーキ屋へ。
しかも、そこは私が前から行きたかったお店。
……もう、ポイント高すぎ。
食事を終えて、いよいよホテル。
私は密かに「恋の予感」すら感じていた。
ところが。
「ごゆっくり〜」とお風呂に追いやられ、
出てみたら彼はテレビに夢中。
横に座っても……何も起きない。
沈黙のまま1時間。
……まさかの私から動けってこと?
いやいや、まだそのキャラじゃない。
ていうか、私ってテレビのリモコンじゃないんだけど。
気まずすぎる。
◆ クールすぎる彼
やっと動いた翔くんは、淡々とコトを終えた。
拍子抜けというか、感情の高まりはゼロ。
その後も何度か会ったけど流れは同じ。
「食事 → ホテル → お風呂 → テレビ → 淡々」
「気持ちいい?」と聞けば「満足してるよ」
「してほしいことは?」と聞けば「大丈夫だよ」。
いつも同じ返事。こちらが空回りしているみたいで、どんどん虚しくなっていった。
◆ 甘えん坊の片鱗
なのに酔っ払うと届くLINEは、やたら甘えん坊。
クールなのか、寂しがり屋なのか。
どっちが本当の翔くん?
ある日、意を決して聞いてみた。
「翔くん、なんで心を開いてくれないの?」
彼は申し訳なさそうに言った。
「僕は誰にも心を開いたことがない。
もしゆいちゃんに甘えたら、家庭を壊してしまう。
それくらい依存心が強いんだ」
――いや、素直か。かわいいすぎるか。
◆ それでも、別れを選んだ
一人で努力を重ねてきた人なんだろう。
だからこそ、心を閉じて生きる術を覚えてしまったのだろう。
癒してあげたい気持ちもあった。
でも、心を閉じたままのセックスは、
ただの作業でしかない。
虚しさが残る関係は、私には寂しすぎた。
だから、私たちはその日を最後にした。
📝 共感フレーズ
営業トークは流暢でも、恋の扉はガチガチに閉ざされていた。
◆ 次回予告
次回は、少し趣向を変えて「男女の心理」をテーマに。
パパ活を通じて見えてきた、男の本音と女の戦略――。
恋愛を超えた、人間観察エッセイをお届けします。
📚 『はじめてのパパ』シリーズの続きはここから――
禁断のサバイバルを味わいたい人は
【マガジン1 (#1〜8):パパ活サバイバル —— 刺激と現実の狭間で】へ👉
面倒くさい女の心ドラマをのぞきたい人は
【マガジン2(#9〜17):心が面倒くさい女の、自己解放記】へ👉
💬 感想・フォロー・スキ♡大歓迎です!
「40代女性のリアル」、これからも綴っていきます。
