#10 豹変するパパと出会って、なぜか師匠と仰いでしまった女の話
昼は穏やか、夜は猛獣。
豹変っぷりに呆れながらも、なぜか「師匠」と呼びたくなった私。
女がベッドで弟子入りするなんて、誰が想像しただろう——。
↑前回の物語はこちら
◆ 年下シゴデキ男子との出会い
大人の関係にも少しずつ慣れ出してきた頃、ホテルのラウンジに現れたのは30代前半、185cm。
キリッとしたオーダースーツを着こなす、いかにも“シゴデキ風”な男。
どう見ても女性に困っていなさそうなのに、なんでわざわざお金を払う?
既婚者?浮気者?ただの暇人?
恐る恐る聞いてみた。
「わざわざパパ活しなくても、いくらでも女性と会えるんじゃない?」
彼は目をそらしたまま答える。
「プライベートにまで口出されるのがいやなんで、割り切った関係の方が楽なんです」
独身のヒロ。表情も仕草も雰囲気も、どこか違和感だらけ。
なんなんだ、この子は…。
その違和感に逆に興味を持ち、次回の約束をして1時間ほどで切り上げた。
◆ スタバでの再会
翌週、スタバ。ヒロはすでに到着していて、スーツ姿でMacを広げ、iPhoneで音楽を聴きながら仕事中。
やっぱりカッコいい。
「お待たせしました〜」
「あぁ、どうも…」
やっぱり目を合わせてくれない。
シャイなのか、人間不信なのか、はたまた私の目力が強すぎるのか…。
ぎこちない30分を過ごし、そのままホテルへ向かった。
◆ 女子力の高さに萌える
IT関係勤務という彼の愛車はBMWワゴン。なんだか似つかわしくない。
でも時計や香水にはやたらこだわる。
ホテルに着くと、真っ先にポーチを取り出し、海外ブランドのソープやオイルを並べ始めた。
やることなすこと全てが興味深い。
「それどこで買ったの?どういう効果あるの?」
質問すると、彼は少年のように目を輝かせながら、鼻息荒く解説してくれる。
――やっぱりオタクだ。
(ディスではなく、むしろ羨ましい種類のオタク)
女子力の高さにかわいさを感じつつ、相変わらず目は合わない。
そのギャップに、私はキュンとした。
◆ 別人級の豹変
緊張を和らげようと一緒にお風呂に入り、そのままベッドへ。
正直「大丈夫かな…?」と不安だった。
だが始まった瞬間――別人。
さっきまで目を合わせなかった男が、感情を爆発させている。
「…え?アナタ、誰デスカ?」
あまりの豹変ぶりに仰天したが、同時におもしろすぎて吹き出しそうになる。
俄然、好奇心レーザーはMAXに。
◆ 師匠ヒロとの探究
それから頻繁に会うようになった。
ヒロは性に恐ろしいほど詳しく、しかも絶倫。
「どうしてそんなに?」と聞くと、
「10代の頃に40代のスナックのママに鍛えられたんです」
……鍛錬の場、そこかい。
ていうか絶倫って、育成可能なの?
知識の薄い私にとっては、毎回が驚きと発見の連続だった。
その日から彼は“師匠”になった。
コスプレやオモチャを恥ずかしそうに差し出してくるヒロ。
そんな姿に思わず応じてしまう私。
彼の喜ぶ顔を見るのが、なにより嬉しかった。
不思議といやらしさはなく、ただの探究心と解放感。
そしてついに、生まれて初めて「イク」という体験をした。
――一人前の女になれた気がして、大人の階段をドカンと登った気分だった。
◆ 割り切りから交際へ
数ヶ月後、ヒロは言った。
「ごめんなさい、ゆいさんのことが好きになってしまいました。付き合ってもらえませんか?」
“割り切り”のはずが、まさかの告白。
一瞬悩んだが、純粋な気持ちが嬉しくて交際を始めた。
優しく、純粋で、別人のように気遣いのできる彼。
日傘から虫よけまで準備してくれる“お姫様係”だった。
◆ そして幻へ
だが1年ほど経った頃、なぜか突然EDに。
しょげる彼を励まそうとしたが、最後は理由も告げずに姿を消した。
……狐につままれたって、こういうこと?
幸せな時間は幻だったのかもしれない。
そう思うと同時に、妙な虚しさが押し寄せてきた。
けれど、立ち止まっても仕方がない。
私は再び、“普通を脱ぐ世界”へ戻っていった。
📝共感フレーズ
幸せは、掴んだと思った瞬間にすり抜ける。
それでも私は、次を求めてしまう。
📝次回予告
次回は「心を開かない営業マン・翔くん」
スマートで紳士的なのに、ベッドの上では淡々。
「僕は誰にも心を開いたことがないんだ」と語る彼に、私はどう向き合うのか――。
📚 『はじめてのパパ』シリーズの続きはここから:
禁断のサバイバルを味わいたい人は
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「40代女性のリアル」、これからも綴っていきます。
