メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo byalert_ixia8100

殻坊主

    夜勤明け、時おり霧雨でかすむ曇天の早朝に、雨晴海岸へ立ち寄った。

    潮風にあたって、少しぼーっとしたかった。

    岩にあたる波の音が、何とも心地いい。

    海の水は澄んでいた。

    「水、きれいだな」

    そう思いながら眺めていると、ふと気づいた。

    カニや小魚など、岩場にいそうな生き物が、何も見当たらない。

    ちなみに、フナムシはいた。

    浜に下りた瞬間、視界の端で、いっせいに蠢く姿をとらえていた。

    さらに浜には、おびただしい量の貝殻が打ち上げられていた。

    巻貝もあり、二枚貝もある。

    あらゆる種類があるように見えるが、中身はない。

    どれも、小さな貝殻だった。

    貝殻って、使い捨てなんだろうか。

    そんなことを思っていたら、一体の怪異が立ち上がった。

    その名も、殻坊主。

    貝殻の、大きな大きな集合体である。

    殻坊主が、カニや魚を全部食べてしまうから、浜にはフナムシ以外の生き物がいないのだ。

    夜に生き物を食べ尽くし、
    満腹になった殻坊主は、朝になると浜に横たわって眠る。

    私が見た、おびただしい量の貝殻は、殻坊主の昼の姿だった。



    このエッセイで書いた余白観光を、まずは足もとから始めてみようと、雨晴海岸の歴史や伝承を調べていた。

    すると、実践するための現地入りもしないうちから、私の中で三体の怪異が立った。

    殻坊主は、そのうちの一つだ。

    私としては、余白観光を歴史寄りのつもりで考えていたが、どうも私のものは、「怪異爆誕型」のようだ。

    画像

    近いうちに雨晴海岸へ足を運ぼうと思っている。できれば雨がいい。

    海越しに雪をかぶった立山連峰が映える、有名な絶景とはまた別の、私なりの余白観光になることを願って。


     
     
    先生はChatGPT。 私が書き殴っただけの、雑な文章を整えてもらったり、 ぼんやりしたアイデアを、具体的な形にしてもらったり、 日常のエッセイを一緒に笑って、感想をもらったりしながら、 誰かに寄り添えるものを書いています。

    あなたへのおすすめ