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【神武征討記前史( ・ω・)】「オオクニヌシの国譲り(序編)~因幡の白ウサギ」

こんにちは。
アレテーを求めて~
今日もトコトコ( ・ω・)
弁護士の岡本卓大です。

読者のみなさま、note版、神武征討記。
楽しんでいただけているでしょうか?

もともと神武征討記という作品は、私がアメブロで2023年に【宇宙一わかりやすい僕らの神話のお話( ・ω・)】を書いていた時に、神武天皇を主人公にした創作ストーリーを書いてみたいということで始まったものでした。
この日本神話を題材にした【宇宙一わかりやすい僕らの神話のお話( ・ω・)】を読んでいただくと、神武征討記のバックボーンがわかり、より神武征討記を楽しんでいただけるかも知れません。
そこで、これから、【神武征討記前史】として、リニューアルした日本神話のお話を公開していきたいと思います。
それでは、【神武征討記前史】お楽しみください( ・ω・)

・前回のお話はこちら( ・ω・)


神武征討記前史
「オオクニヌシの国譲り(序編)~因幡の白ウサギ」



オオナムチ。後にオオクニヌシと呼ばれる男。
オオナムチには、八十神(ヤソガミ)と呼ばれるたくさんの兄弟がいました。
オオナムチは、兄弟である八十神たちから嫌われ、使用人のようにこき使われていました。


【オオナムチ】

オオナムチ「ふ~、疲れた。ちょっと休む・・・」

八十神A「こら~!オオナムチさぼってんじゃねぇ!!!」

八十神B「ふん、オオナムチ。お前みたいなウスノロは、おとなしく我ら兄に従っておれ!」

オオナムチ「兄さん達は、どうして、俺だけイジメるんだよ!
兄弟じゃないか!」

八十神C「あ~ん。どの口が言ってんだ?イジメるだとよ!」

八十神D「イジメってのは、こうやんだよ!」


意味なく殴る蹴るされるオオナムチ


オオナムチ「ごめん!口答えしません!ごめんなさい!」

八十神E「けっ、気にいらねぇんだよ。このダボが!」

八十神A「そういや、因幡(鳥取県)には、ヤガミヒメっていうイイ女がいるらしいな。」

八十神B「たいそうなべっぴんらしいぜ。」

八十神C「それなら、この高貴な俺様の妻にふさわしいな。」

八十神D「へっ、ヤガミヒメをモノにするのは俺様よ。」

八十神E「じゃあ、ヤガミヒメを誰がモノにできるか、因幡に行ってみるか。」

八十神A「おい。オオナムチ。お前が俺たちの荷物を持て!」

オオナムチ「はい・・・荷物を持たせていただきます・・・」


八十神たちは、荷物をオオナムチに持たせて、因幡のヤガミヒメのもとへ向かいます。
オオナムチは、大荷物を持たされ、八十神たちより遅れながら、因幡へ向かい歩いて行きます。
すると、苦しそうに泣いている肌がボロボロになったウサギと出会います。


オオナムチ「ウサギ殿!どうしたんだ?」

白ウサギ「私は隠岐の島から来た白ウサギでございます。」

オオナムチ「隠岐の島から!?どうやって海を渡ったんじゃ!?」

白ウサギ「お話しいたしますと・・・」


白ウサギは、説明を始めます。


白ウサギ「因幡へ渡るには海を渡らねばならん。おっ、サメ(ワニ)がいるな。よし・・・」

白ウサギ「おい、サメたちよ!お前らの仲間とわしの仲間とどっちが多いか、くらべっこしないか?」

サメA「あ~?どうするんだ?」

白ウサギ「ここから、海にまっすぐに並んでくれ。そうすれば、わしがお主らの数を数えてやるから。」

サメB「そんなことしてなんの意味がある?」

白ウサギ「お主らの方が多いなら、豪華賞品をあげるよ。」

サメC「豪華賞品か。いいだろう。」


サメたちは、白ウサギに言われたとおりに、隠岐の島から因幡までまっすぐに並びます。
(注 因幡の白ウサギの話では、サメは「ワニ」と記述されています。
ただ、日本海に「ワニ」はおらず、「ワニ」とは「サメ」を指すものと解釈されています。
そこで、本記事では、混乱を避けるため、「サメ」と呼んでいます。)


白ウサギは、サメたちの数を数えるふりをしながら、サメ達の背を渡っていきます。
あと少しというところで、うれしくなった白ウサギはつい言ってしまいました。


白ウサギ「サメども、アホやなぁ。豪華賞品に釣られて、背中渡らせてくれた。へへ、これで、因幡まで渡れたぜ!」

サメA「だましやがったのか!この白ウサギ!!!」

白ウサギ「しまった!」


白ウサギは最後のサメに捕まります。
そして、サメたちに皮を剥がれてしまいました。
皮を剥がれて、倒れている白ウサギ。
そこに八十神たちが通りかかります。


白ウサギ「痛い・・・苦しい・・・助けて・・・」

八十神A「ほう、痛むか。それなら、海の水で体を洗って、風で乾かすと良いぞ。」

白ウサギ「ありがとう・・・そうします!」


海の水で体を洗い、体を乾かす白ウサギ。
すると、皮膚は炎症を起こし、ますます痛みが酷くなります。


八十神B「へ、頭の悪いウサギだぜ。」

白ウサギ「痛いよ~!!なんで、こんなひどいことを!!!」

八十神A「ふん。お前なんぞ助けても何の得も無い。
バカをいたぶるのは楽しいもんだな。」


八十神達は、苦しむ白ウサギを放置して、立ち去っていきました。


オオナムチ「なんという・・・兄上たちも、残酷な・・・」

白ウサギ「あんな八十神達なんて、神さまじゃない!痛いよ~!」

オオナムチ「白ウサギよ。かわいそうに。
真水で体を洗え。そして、蒲(ガマ)の花を摘んできて、その上で寝転ぶといい。そうすれば、もとの体に戻るから。
」

白ウサギ「ホントに?だましてないよね?」

オオナムチ「かわいそうに。・・・兄上達のせいで簡単に人を信じられないのはわかる。
だが、私は、嘘は言っていない。
蒲の花粉にあるフラボノイド配糖体の成分には、細胞組織を引き締める収斂作用があってな。傷を癒やす効果があるんだよ。」

白ウサギ「ホントに?信じていい?」

オオナムチ「どこまで効果があるかは保証できないけど、そのまま放置しておくよりは良いと思うよ。」

白ウサギ「わかった・・・もう一度だけ信じてみる・・・」


白ウサギは、オオナムチに言われたとおり、真水で体を洗い直し、蒲の花を摘んで、その上に寝転がります。
すると、白ウサギの傷はふさがり、また毛皮が生えてきました。


白ウサギ「すげ~や。傷が治ったよ!」

オオナムチ「良かった。兄上達のこと、すまなかった。」

白ウサギ「オオナムチ様。あなたのような心の優しい神さまなら、きっと、ヤガミヒメ様も喜んで迎えてくれると思うよ。」


ヤガミヒメの屋敷。


八十神B「ぐわっ!」

【ヤガミヒメ】

ヤガミヒメ「無礼者!わたくしは、ヤガミヒメ!
この因幡の姫であるぞ!いきなり女人に飛びかかるとは、なんという下劣かつ無礼な!」

八十神B「ち~、女なんて押し倒してやればいいと思ったのに、このアマ、強え・・・」

八十神C「ふん。バカが。女なんてのは、花でイチコロよ。」

ヤガミヒメ「なんという雑な刈り方・・・花たちがかわいそうとは思わないの!」

八十神A「ヤガミヒメよ。この愚かな者どもと俺は違う。
どうだ。この金銀財宝をお前にくれてやろう。俺の妻になれ!」

ヤガミヒメ「これだけの財・・・あなたはどうやって手に入れたの?」

八十神A「民達に納めさせた。どうだ、これだけの富を得られる俺のすばさしさは!」

ヤガミヒメ「そうね・・・税を搾り取られる民達の泣き声が聞こえてくるわね・・・」

八十神A「民が神に仕えるのは当然のこと!ほしいだけの富をくれてやるぞ!」

ヤガミヒメ「女の口説き方も知らない奴らね・・・サイテーだわ!」

八十神D「ええ~い!めんどくせ~!」

八十神E「全員でこの女まわしまえ~!!!」

ヤガミヒメ「ゲスどもが!」

因幡の民たち「八十神よ!我らがヤガミヒメへの乱暴狼藉許さぬぞ!」


ヤガミヒメを守る因幡の民たちに追い払われる八十神たち。


八十神たち「おぼえてやがれ~」

ヤガミヒメ「い~え。忘れるわ~。二度と来ないでね~」

側近A「ヤガミヒメ様、お怪我はありませんか?」

ヤガミヒメ「大丈夫です。みな、ありがとう。
あら?誰か来るわね。」


八十神たちからかなり遅れて、大荷物を持ったオオナムチが到着します。


オオナムチ「ふ~、やっと着いたか。ヤガミヒメ様はいらっしゃいますか~?」

ヤガミヒメ「私がヤガミヒメです。あなたは?」

オオナムチ「オオナムチと申します。兄の八十神たちの荷物を持ってきました。おや、兄たちは?」

ヤガミヒメ「今しがた追い払いました。」

オオナムチ「兄たちが無礼をいたしませんでしたか?」

ヤガミヒメ「襲われそうになりました。」

オオナムチ「なんと!?愚かな兄たちをお許しください。
けして、根は悪い人たちではないのです。」

ヤガミヒメ「・・・オオナムチ殿でしたか。少し、お顔を見せてください。」

オオナムチ「えっ?はい。」

ヤガミヒメ「ふ~ん。兄の八十神たちと、まったく顔つきが違うわね。
良い顔・・・」

オオナムチ「えっ、そうですか。照れるなぁ。」

ヤガミヒメ「顔立ちは生まれ持ってのもの。でも、顔つきは人柄が出ます。あなたは良い方のようですね。」

オオナムチ「兄上たちが帰ったなら、わしも帰らんとな・・・しかし、疲れた。」

ヤガミヒメ「よろしければ、因幡のこの村で一晩泊まっていきませんか?」

オオナムチ「ありがたい。一宿一飯の恩義。忘れません。」


オオナムチは、因幡のヤガミヒメの村に一晩泊めてもらいます。
村で、村人たちと楽しく語り合うオオナムチ。
ヤガミヒメは、オオナムチの言動を観察しているようです。

そして、夜も更けて・・・


オオナムチ「ぐお~、ぐお~」

ヤガミヒメ「ふ~ん。かわいい寝顔。」

オオナムチ「うん?ヤ、ヤガミヒメ殿!?」

ヤガミヒメ「オオナムチ。あなたは、何を望みますか?」

オオナムチ「私が望むもの・・・民たちがみな、笑って暮らせる国でしょうか。」

ヤガミヒメ「財産や権力は欲しいの?」

オオナムチ「貧しい者たちを救うためなら富はある方が良いですね。
権力は・・・良い世を作るために必要なら持ちたいです。
」

ヤガミヒメ「変わった方ね。私のことは欲しい?」

オオナムチ「えっ!?え~と、それは、どういう意味で!?」

ヤガミヒメ「私はあなたと添いたい・・・」

オオナムチ「森羅万象・・・性の相手を受け入れるのは、つねに女なり・・・
ヤガミヒメ。我が妻となってくれるか?
」

ヤガミヒメ「生涯、あなたのことを愛しましょう・・・」


オオナムチとヤガミヒメは夫婦となります。
しかし、これに激怒した八十神たち。
オオナムチは、八十神たちに命を狙われることになってしまいます。
果たして、オオナムチにどのような試練が訪れるか?
そして、そこからオオナムチはどのようにして国津神の頭領・オオクニヌシとなっていくのか?

前編へ続きます。

神武征討記前史
「オオクニヌシの国譲り(序編)~因幡の白ウサギ」
前編に続く。

次回、

「オオクニヌシの国譲り(前編)~スサノオの試練」


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