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【エッセイ】『堪忍の袋と地雷と、キッチンと』~戦国武将とサレ夫が教えてくれる「生き抜く知恵」・後編


    風向きが変わるとき
    中編を読んでいただき、ありがとうございました。
    前編では、出会いと新婚生活。
    中編では、家族を守るために、家を築き、会社を築き、居場所を築いてきました。
    振り返れば、あの頃は毎日が精一杯で、
    「幸せなのか」
    「苦しいのか」
    そんなことを考える余裕すらありませんでした。
    ただ、目の前の人を守ることだけで必死だった。
    でも人生というものは、不思議です。
    大きな出来事は、ある日突然やって来るように見えて、
    本当はずっと前から静かに始まっています。
    昼が少しずつ夕方になり、
    気づけば夜になっているように。
    振り返って初めて、
    「あの頃から風向きは変わっていたんだ」
    と気づくのです。
    そして後編。
    ここから、物語は一気に色を変えます。



    第17章:信じるということ、裏切られるということ

    「信じるということ、裏切られるということ」では、手術成功という安堵の裏側で始まる、静かな崩壊。
    手術は無事成功した。
    「これで、ようやく普通の暮らしに戻れる。」
    そう思っていた。
    でも本当に終わったのは病気だけだった。
    人は何を信じ、何を見落とすのか。
    「信じる」ということの意味を、もう一度考え直す章です。

    第18章:ただいま地獄、笑って通過中

    もう一度信じようと決めた男の、不器用な再出発。
    裏切られても、もう一度信じようと決めた。
    それが正しかったのか、今でも分からない。
    ただ一つ言えるのは、
    地獄には、笑わないと歩けない道があるということ。
    笑いながら泣いていた、そんな日々を書きました。

    第19章:苦悩・不眠・そして再び

    父親として最も苦しかった時間。
    娘を守りたい。
    その気持ちだけを握りしめて走っていました。
    でも現実は、思っていた以上に残酷でした。
    眠れない夜。
    何度も折れそうになる心。
    それでも父親をやめるという選択肢だけは、最後までありませんでした。

    第20章:巻き返し

    感情に負け、しくじり、それでも立ち上がろうとする姿。
    人は、追い詰められると失敗します。
    僕も見事にやらかしました。
    しかも、かなり派手に。
    でも、この章は失敗の話ではありません。
    失敗したあと、人はどう立ち上がるのか。
    その話です。

    第21章:いざ天下分け目の関ヶ原へ

    親権裁判という名の長い戦いが始まります。
    ついに戦が始まりました。
    相手と戦うためではありません。
    子どもたちの未来を守るための戦いです。
    家族全員が、それぞれの役割を背負い、
    長い関ヶ原へと歩き始めます。

    第22章:ついに大阪の陣へ

    勝っても終わらない現実。
    判決は勝ちでした。
    でも、人生は判決文だけでは終わりません。
    勝ったはずなのに、
    何も終わっていない。
    法律と現実の間にある、大きな溝と向き合った章です。

    第23章:強制執行、されど正義は我にあらず

    「正義」とは何かを何度も問い直すことになります。
    「強制執行」。
    言葉だけ聞けば、とても強そうです。
    ところが現実は、
    優しくて、もどかしくて、歯がゆい。
    正義とは何なのか。
    勝つとは何なのか。
    最後の最後まで、その答えを探し続けました。

    第24章:最終章・羅生門の片側、風の通り道で

    「羅生門の片側、風の通り道で」。
    誰かを裁くために書いたものではありません。
    僕には僕の景色があり、
    相手には相手の景色があります。
    だから最後は、
    「勝った」「負けた」ではなく、
    人はなぜ、同じ出来事を違って見てしまうのか。
    そんなことを、珈琲を片手に一緒に考えていただけたらと思います。


    ここまで読んでくださった皆さんへ。

    この物語は、
    「サレ夫」の記録であり、
    父親の記録であり、
    経営者の記録でありひとりの人間が、
    何度も倒れながら、それでも歩き続けた記録でもあります。
    もし、この二十四章のどこか一場面でも、
    あなた自身の人生と重なる景色があったなら、
    この物語は、もう僕だけの物語ではありません。
    それでは。
    最後の八章で、お待ちしています。

     
     
    はじめまして。妄想が趣味です。 どうでもよさそうなことが、なぜか気になります。 気になったら調べます。そして、だいたい余計なことを考えます。 詩を書いたり、物語を書いたり、料理をしたり、酒を飲んだり。 宮古島生まれ、沖縄在住。

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