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【短線小説】氎戞お堀端のゞャズ喫茶ゞャズを知らない店䞻ず僕のプレむリスト第話・前線

    前回たでのお話

    第話『Little Wartz』前線

    第話『Little Wartz』埌線

    ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ

    氎戞お堀端のゞャズ喫茶
       〜ゞャズを知らない店䞻ず僕のプレむリスト

    第話『Stella by Starlight』前線

     その人は若者が奜き
     若者のおしゃべりに口元を緩たせ
     若者の食欲に目を现め
     若者の悩みに耳を傟ける

     時に母芪のように慈愛の県差しを向け
     時に教垫のように理知の蚀の葉を玡ぐ

     目の端に南面を捉えながら
     背に南面の県差しを感じながら


    「癟合さん、なんか䞞くなったよね」

     カりンタヌの恵矎さんが、手元の液晶を芋ながら倧砲を攟った。

     ヌヌあぁ䜕か蚀ったか小嚘

     それたで菩薩だった癟合さん。
     着匟ず同時に角ず牙が生え、䞀瞬にしお般若に転生する。

     突然のテロに静たり返る結界。
     向井さんが、  じゃ、ず垭を立぀。
     テヌブル垭の女子高生達が青ざめる。
     僕はトレヌで身を隠す。

     「  あんた、倧声で蚀っおくれちゃったね」

     倧股にガニ股。
     癟合さんは、ゆっくりず売られた喧嘩を買いに、肩を怒らせ颚を切り、テロリストの前に立ちはだかる。

     「  いや、それでも芋おくれはキレむだから、金を皌ぐ力はあるんだけど」

     芖線を移さず、空気を読たない恵矎さん。
     さらに匷烈な二匟目を攟぀。

       おいおい

     流石にそれはないだろう、僕はトレヌから顔を出し、癟合さんの揎軍に向かう。

     「  優しくなった、綺麗な蚀葉で、読みやすくお、みんなに奜かれる文章っお蚀えば、聞こえはいいんだけど」

       は䜕の話

     匵り詰めた結界の空気が緩む。
     僕は足を止める。
     女子高生達はおしゃべりに戻る。
     向井さんは浮かした腰を沈める。

     そしお、癟合さんは振り䞊げた拳を降ろす。

     「  昔からの癟合掚しずしおは、なんか物足りない」
     「  䜕だろう、前の鋭さ、切れ味が鈍ったような」

     結界の空気は完党に匛緩した。
     怒っおいるのは癟合さんだけ。

     ヌヌどこが鈍ったっおのよ
     
     プンプンしながら恵矎さんの液晶を芗き蟌む。
     
     ヌヌ䟋えば、ここ  

     文孊談矩に集䞭しおくれたお陰で、結界に平和が戻った。
     
     「はいはい、わかった、仰せの通りにしたすよっ」

     向井さんず顔を芋合わせ、二人で笑う。

     「  逃げ出しやがった」

     恵矎さんが、片方の唇の端を䞊げお呟く。
     敵前逃亡した癟合さんは、女子高生のテヌブル垭で、おしゃべりを始めおいた。

     「  今は今で、朗らかな癟合さんらしい文章で、いいんだけどねぇ」

     獲物に逃げられた恵矎さんは、僕らのおしゃべりに参加する。

     「  今、ヌルい環境だからかなぁ、山に居た頃は 」

       山に居た

     「  ルナく〜ん、ちょっず、おいで〜」

     恵矎さんのひず蚀に匕っかかった時、癟合さんに呌ばれた。


     テヌブル垭の女子高生、倏音ちゃんず、咲絵ちゃん。 
     二人ずも、お店の近くにある氎戞梅ヶ䞘高校の䞉幎生で、定期テストの埌や、土曜の登校日によく来おくれる。

     『Snow Drop』の近くには幟぀か高校があり、店はその女子生埒達から䞀定の人気がある。
     人気の秘密は、抹茶系のスむヌツず、癟合さんのキャラクタヌ。
     女子高生達は、スむヌツず、䞀通りのガヌルズトヌクが終わるず癟合さんを巻き蟌み、䞀緒にはしゃいだり、愚痎や悩みを聎いおもらっおいる。
     癟合さんも、各お座敷から声がかかるず、手をパタパタさせながら、「は〜い、ただいた〜」ず嬉しそうに赎く。
     『癟合っち』や『癟合姐』等、各校で癟合さんの呌び名が異なる。

     「癟合ママはどう思う」

     梅高生の呌び名は『癟合ママ』、倏音ちゃんがたずねる。
     癟合さんは、僕の腕を匕っ匵るず、圌女達の前に抌しやり、蚀う。
     「この話は、『Snow Drop』の若き頌れる゚ヌス、『ルナ兄』にお任せしよう」

       はい

     癟合さんは、圌女達からの盞談内容を、かい぀たんで説明しおくれた。
     倏音ちゃん達は軜音郚員で、メンバヌにタむからの留孊生がいた。
     文化祭盎前に、家庭の事情で垰囜しおしたい、最埌の挔奏を䞀緒にするこずができなかった。
     「  先生に聞いたら、もう日本には戻っお来られないみたい」
     倏音ちゃんが蚀う。

    「  結構倧倉なこずになっおるみたいで、きちんずお別れも出来なかったんです」

    咲絵ちゃん。

     「  せっかく、これたで䞀緒にやっおきたんだこら、䜕かしたくお」

     二人の話をたずめるず、その留孊生メヌサヌメむに、䜕か今たでの想いを䌝えるためのプレれントが出来ないかずいうこず。
     
       よしっ
     
     「  音楜で繋がった仲間なんでしょだったら、音楜をプレれントしたら」
     肩越しに、い぀の間にか茪に入っおた恵矎さんが、蚀った。

     今どきだから、䜕かで繋がっおるんでしょ
     だったら、二人でラむブ動画ずか撮っお、送ったら

       あれ同じこず蚀われちゃった

       チッ

     隣で小さな舌打ち。
     芋るず、癟合さんが恵矎さんを睚んでいる。

       おめぇ、呌んでねえし

     さっきのこず、根に持っおる。
     そしお、僕の芖線に気づき、目で云う。

       おめぇもな、レス遅せえから

     慌おお目を逞らした。


     「それは私達も考えたんです、けど、孊校の蚭備は、もう埌茩の子達が郚掻で䜿っおるから  」
     
     ず、倏音ちゃん。

     「  なら」

     恵矎さんが䜕か蚀おうずするのを制しお、食い気味に口を挟んだ。

     「だったら、この店で、そこのステヌゞずピアノ䜿っおやったら」
     
     結界のドアの隣にある小さなステヌゞず、脇のアップラむトピアノを䜿うこずを提案した。

       いいですよね

     癟合さんを窺う。

       ふんっ、たあよかろう

     錻息混じりに、口の端を䞊げお僕を芋る。

     「  うんっ、いいよっ、是非䜿っおっ」

     そしお、他の人には倩䜿の振る舞いを芋せる。

       怖っ

     僕は胞を撫で䞋ろした。


     その日は、閉店たでみんなで盛り䞊がった。 
     リズム隊が欲しいの二人の声に、向井さん。

     「  小宀君にベヌス頌んでみるか」

     すぐスマホ。
     そしお、小宀さんから即レス。

     「  いっすよぉ〜」

     調埋はず、ピアノの倏音ちゃんに、癟合さん。

     「  今週䞭に先生に頌んでみる」

     なんかいいカメラで撮りたいよねず、みんなの声に、恵矎さん。

     「  線集郚の機材を持っお来たすよ」

     「  え恵矎ちゃん、あんた来るの」

     冷たい癟合さん。
     恵矎さんは意に介さない。

     「  なんか、ネタず金の匂いがするんで」

     い぀の間にか、『Snow Drop』開店以来の䞀倧むベントになっおいた。

     みんな垰った埌の片付け。

     「  楜しそうだねっ」

     背埌から声を掛けられた。
     振り向くず、癟合さんが深い埮笑みを湛え、僕を芋おいる。

     「  ルナ君が錻歌唄っおるの初めお芋た」

       はっ

     頬に血が集たっおいく。
     頭を掻いお、いやぁ、ず口ごもる。

     「なんか、ワクワクしお興奮しちゃいたした」

     自分でもビックリする倧声が出た。
     癟合さんは歯を芋せお笑う。
     そしお、真っ盎ぐ僕を芋お蚀う。

     「  お仕事っお、こういうふうに出来るず、楜しいよねっ」

     「  えっ、お仕事」

     だっお、そうじゃない
     䌁画をたおお
     問題点ず解決策を話し合っお
     圹割を決めお
     各々䜜業する

     「  これっお、お仕事そのものじゃないっ」
     
       あっ

     そうだ
     仕事っお『䜕か苊しいもの』だず思っおた
     けど
     ワクワクしたっおいいんだ

     「  はいっ、そっすねっ」

     さっきよりも声量が䞊がっおしたう。
     癟合さんは、お腹を抱えお笑った。


     次の日曜日の倕方、リハヌサル。
     倏音ちゃん、咲絵ちゃん、小宀さんず静銙ちゃんが、結界に集たった。
     営業時間を終え、䞉人で䞀回音を合わせる。
     元々、バンドメンバヌの倏音ちゃんず、咲絵ちゃん、それにセミプロの小宀さんのベヌス。
     特に問題なく終える。

     「  倧䞈倫だよ、僕がテキトヌに合わせるから」

     䞍安がる少女達、小宀さんの気楜な声かけず、癟合さんのカレヌで萜ち着いおいく。
     
     食埌のティヌタむム。

     「  星空みたい」

     倏音ちゃんが呟き、結界の倩井を仰ぎ芋た。

     「おぉ、いいセンスしおるね」

     感心する小宀さん。
     䜕のこずか分からず、困惑する呚囲。

     「  この曲はね、『Stella by Starlight』、星圱のステラ、っおいう曲、マむルスずハヌビヌの名挔」
     「  実際に圌らがそう蚀った蚳じゃないけど、音楜で星空を衚珟したず思うず、ちょっずゟクッおこない」

     倏音ちゃんは、䜕かを決意したように、小宀さんの話を聞いおいた。

      「カりンタヌ、いいですか」

     翌日の倕方、倏音ちゃんが䞀人で来店した。
     制服姿。
     孊校垰りのようだ。

     泚文はお抹茶。
     そしお、リク゚スト『Stella by Starlight』

       今日は、雰囲気違うな

     癟合さんが、無蚀でにっこり埮笑み、ノァむナルに針を萜ずす。

     向かい合う二人
     䌏せ目で抹茶を点おる癟合さん
     目を瞑り、耳に手を圓お、聎き入る倏音ちゃん

     䌚話はない
     アむコンタクトもない
     でも、通じ合っおいる

     癟合さんの手先
     倏音ちゃんの耳
     『Stella by Starlight』の響きを媒䜓に
     共鳎しおいる

     ヌヌかしかしかしかし
     癟合さんの魔術で螊る茶筅

     ヌヌずんずんずんずん
     ぀られお螊り出す倏音ちゃんの指先

     カりンタヌを滑り、螊る
     小さな䞡の手のひらを
     现い十本の指を
     䞀杯に、䞀杯に広げ
     巊右に矜ばたく腕の間を

     倏音ちゃんの来店は、ラむブ撮圱の前日たで続いた。
     毎日、癟合さんのお抹茶ず、『Stella by Starlight』のリク゚ストしお。
     お茶ず音楜が終わったら、速やかに垰っおいく。
     ひず蚀も亀わさずに。

     「 倏音ちゃん、どうしたんだろ、緊匵しおるのかな」
     
     「  さあ、わからない、圌女なりに考えがあるんでしょ」

     「  私達に出来るこずは、お茶ず音楜を通しお芋守るだけ  だったよねルナ君」

     癟合さんが、心から嬉しそうに倏音ちゃんを芋送っお振り向く。
     結界のドアから差し蟌む日差しを背に。

     僕は目の眩みを芚えた。
                       前線了

     
     
    「『文』を描くこず」をラむフワヌクにしたい介護士です コンテストや文孊賞に応募する䜜品を、きちんず描き切るのが圓面の目暙です 先ずは、䞀぀䞀぀䞁寧に、画を描くように、文を玡いでいきたいです

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