

『氷壁』
氷を
噛み砕く。
氷を
噛み砕く。
氷壁の奥が
見えている。

だから……
私が
見えている。
届くまで
あと一ミリだから。
届くまで
あと一キロだから。
血だらけに
なるんだよ。


冷えると
熱を持つ。
熱く
噛み砕く。
遠くにも
近くにも
感じる…。
近くにも
遠くにも。

冷える。
熱を持つ。
狂ったように
ただ
齧りつくだけなんだよ。

朝も。
昼も。
誰そ彼も。
闇も。
知らない。
滲んでいる。
分からないんだよ。

何も
見えないから。
自分しか…
見えてないから。
齧りついて
いるのでしょう。

血だらけに
なるんだよ。
熱を持つと
冷える。
冷たく
噛み砕く。
こちらにも
あちらにも
感じる。
あちらにも
こちらにも。
熱を持つ。

冷える。
狂ったように
ただ
齧りつくだけなんだよ。

外側からなのか。
内側からなのか。
内側からなのか。
外側からなのか。
見えているから。
届くまで
あと一ミリだから。
届くまで
あと一キロだから。
。…いならかわ
わからない…。

だから
熱を
噛み砕く。
だから
熱を
噛み砕く。
血が……
沸騰している……。

這いつくばって
土を舐めている……。


nonoinfinity