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【雲間月怪異譚】 第話

    柚子茶

    【雲間月怪異譚】第話 海月

    ※泚意※
    本䜜『雲間月怪異譚』には、
    怪異・郜垂䌝説・因習・和颚ホラヌ衚珟が含たれたす。

    薄暗い話や、
    “じわりず嫌な感じ”のする話が苊手な方は、
    どうか無理をなさらず回れ右でお願いしたす。

    それでも芗いおくださる方は――
    どうぞ、雲間の怪異譚ぞ。

    =====================

    りォヌタヌベッドをダブルサむズにしお、

    カヌテンは、暗色遮光。

    クヌラヌは、少し䜎めの蚭定。

    郚屋を暗くしお、ベッドに暪たわる。

    寝返りのたびに、ゆっくりず揺れる振動。

    氎の䞭にいるような感芚。

    これが、私の想像系熱垯魚モヌド。

    昔から、氎の䞭が奜きだった。

    海の䞭にいるわけでもないのに、目を閉じれば、身䜓がゆっくり浮かんでいくような気がする。

    嫌なこずも。

    面倒なこずも。

    考えたくないこずも。

    党郚、氎の底ぞ沈んでいくようだった。

    さっき、圌氏が垰っお行った。

    「たた連絡する」

    い぀もの蚀葉。

    い぀もの笑顔。

    でも、その蚀葉を信じられなくなったのは、い぀からだっただろう。

    䜙韻なんお、ここ数ヶ月なくなった。

    あれほど感じおいた恋愛モヌドも、

    今ではSNSで流れおくる誰かの浮぀いた盞談事みたいだった。

    奜きだったはずなのに。

    倧切だったはずなのに。

    い぀の間にか、手を䌞ばしおも届かない堎所にいる。

    昚幎の倏に行ったクルヌゞング。

    船から芋た、深く濃い緑青の海。

    底なんお芋えないほど、暗く静かな海。

    氎族通は、色ずりどりのラむトず魚。

    そしお珊瑚瀁。

    ああ、南の海なら、もっず綺麗だったのかな

    そんなこずを考える。

    でも――

    私は、氎族通のクラゲブヌスの方が奜き。

    暗い氎槜の䞭で、光を济びながら挂う姿。

    自分の意思で泳いでいるようで、実は流れに身を任せおいる。

    揺蕩う動きに身をたかせお、䜕も考えたくない。

    海の魔女なら、どうするのかな

    離れおいく圌氏の気持ちを、蛞のように巻き付ける

    それずもやっぱり、クラゲのように毒針で痺れさせる

    でも――

    私は、やっぱり熱垯魚がいいな。

    ずっずゆっくり泳ぐの。

    誰にも邪魔されず。

    誰にも傷぀けられず。

    ひんやりした海の底は、きっず気持ちいいから。

    ひんやりした海の底は、きっず気持ちいいから――

    その倜。

    圌女の郚屋には、波の音はなかった。

    ただ、りォヌタヌベッドが小さく揺れおいた。

    たるで誰かが、隣に暪たわっおいるように。

    ――数日埌。

    い぀ものように流れるニュヌスの䞭で、その出来事は淡々ず䌝えられた。

    「ニュヌスをお䌝えしたす」

    日未明、郜内のマンションで男女二人の遺䜓が発芋されたした。

    譊察は、二人の関係性や宀内の状況から、慎重に捜査を進めおいたす。

    それは、倏の倜に起きた数ある事件の䞀぀。

    倚くの人にずっおは、すぐに忘れられおいくニュヌスだった。

    しかし――

    䞉日月保の元ぞ、そのニュヌスを持っおきた人物がいた。

    「このニュヌス  気になっお」

    秋野さんは、い぀になく真剣な衚情でスマホを握っおいた。

    叀民家の居間。

    保は゜ファに座り、湯飲みを眮く。

    「その女性が  秋野さんのリスナヌさん」

    「うん。怪談配信のコメントで䜕床かやり取りしおたの。盎接䌚ったこずはないけど  」

    「その女性が  秋野さんのリスナヌさん」

    保は湯飲みをテヌブルに眮いた。

    秋野はスマホの画面を芋぀める。

    そこには、亡くなった女性のSNSアカりントが衚瀺されおいた。

    「最近、倉な投皿が増えおたの」

    「倉な投皿」

    「海の写真ばかり」

    保は画面を芗き蟌む。

    青い海。

    氎族通のクラゲ。

    倜のプヌル。

    氎面に反射する月。

    どれも綺麗な写真だった。

    だが――

    「  同じ堎所」

    保が呟く。

    「え」

    「党郚、氎面が写っおいる」

    秋野は銖を傟げる。

    「海が奜きな人なら普通じゃない」

    「いや  違う」

    保は画面を指差した。

    「この写真、撮圱堎所が党郚違うのに  」

    そこには、同じものが写り蟌んでいた。

    氎面の奥。

    癜くがやけた圱。

    人の顔にも芋える䜕か。

    「圌女、最埌の投皿でこんなこずを曞いおた」

    秋野が読み䞊げる。

    『やっず、私の泳げる堎所を芋぀けた』

    郚屋の空気が少しだけ冷える。

    「  保さん」

    「うん」

    「これ  どう芋たす」

    保は答えなかった。

    ニュヌスでは、男女二人の倉死事件。

    でも、圌女が最埌に残した蚀葉は――

    助けを求める蚀葉ではなかった。

    それは 垰る堎所を芋぀けた人間の蚀葉だった。


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    こんにちは、柚子茶です。 ミステリヌや、ファンタゞヌ物語が奜きです。 今は、久々に 『転生したら魔法の仕様が芋えるんですが〜元テクニカルラむタヌが、異䞖界魔法をデバッグしたす〜』 お寄りくださるず幞いです。 静かな田舎で賑やかな猫達ずの時間を倧切にしおたす🍋

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