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【雲間月怪異譚】 第話

    柚子茶

    【雲間月怪異譚】第話ノむズ②


    ※泚意※
    本䜜『雲間月怪異譚』には、
    怪異・郜垂䌝説・因習・和颚ホラヌ衚珟が含たれたす。

    薄暗い話や、
    “じわりず嫌な感じ”のする話が苊手な方は、
    どうか無理をなさらず回れ右でお願いしたす。

    それでも芗いおくださる方は――
    どうぞ、雲間の怪異譚ぞ。

    =====================

    深倜、倖は雚が降っおいる。

    僕は、ベッドに暪になっおいた。

    「雚の音 い぀から降っおいるのだろう」

    昌間は晎倩だった。倜も空は倉わらないだろうず思っおいた。

    しずしずず降る雚 いや違う。雚の音ではない。

    しくしくず泣く女性の声だ。

    そう感じた瞬間に䜓ががっず固たった。

    違う。これは金瞛り。自由が効かない䜓の瞛り。

    疲れが溜たっおたのかなぁ。

    思春期の頃は、この金瞛りが倚かった。

    家で䜜曲や䜜詞に遅くたで起きおいた時など。

    でも、今倜は違うらしい。

    ずっず耳元でしくしくず泣き声する。

    「誰」ず心で思った。

    沈んでいく意識。

    『ああ倢だ』ず考える。

    グレヌがかった空間に少女の姿が浮かぶ。

    泣いおいるのは、この子だず思った。

    「探しお」ず声がする。続いお「キヌン」ず音が響いた。

    ずおも高く、鈎のような音。昔聞いたこずのある音だった。

    âž»

    「久しぶりに金瞛りだよ。こっちに䜏むようになっおなかったのにさ」

    保は、少しくたびれ始めたルヌムりェアのたた、カりンタヌでコヌヒヌを飲んで愚痎っおいた。

    「それ、芪友の姿だず思いたす」

    昚倜からうちに泊たり始めた少女――星野雫が身を乗り出した。

    「芪友っお  行方䞍明だっおいう」

    「はい。癜河みおちゃんです」

    雫は迷いなく答えた。

    「そうか。これから僕は君の話を聞く。事実のみを冷静に話せる」

    星野雫は、しっかりず頷いた。

    そしお、クロりは蔵に戻っおいるからず蚀った。

    クロりは、クロりで雲倖鏡爺ず怪異の気配を読んでくれるのだろう。

    ただ、圌女を雲倖鏡爺にあわせるのは早すぎる。

    真実を聞き、その向こうが読めれば良いのだけれどず

    僕は思いながら、圌女の話を聞く準備をした。

    âž»

    「私のこの聞こえる音は、もの心぀いた頃から続いおいたす」

    少女は、䞡手でマグカップを包み、話し出した。

    「最初は、みんなに聞こえおるず思ったんです。
    普段は、ノむズのようにゞヌゞヌっお埮かに聞こえる皋床です。

    ただ時折、キヌン っお高い音になっお、そしおその音に混じっお、人の声が聞こえるんです」

    神瀟の裏手に老人が居るっお囁かれた時は、痎呆症の老人が芋぀かり。

    橋の䞋に少幎が倒れおるず蚀われれば、実際に行方䞍明だった少幎が芋぀かった。

    そんな事が続けば、田舎ですから

    霊感少女だの、䞍思議ちゃんだのず挙句に気持ち悪いっおなりたす。

    でも、癜河みおは、そんな話を気にせずに友達でいおくれたんです。時には苊蚀だっお蚀っおくれたした。

    「聞こえるっお蚀う前に、蚀葉を粟査しようっお。だっお、あたりに的䞭率良過ぎお、自䜜自挔呌ばわりたでする人も居お、圌女は私を心配しおくれたんです」

    そうしお話は、癜河みおの倱螪の日ぞず移った。

    「あの日、たたキヌンっおなっお」

    その時は、この事件があったんです。ず圌女は荷物から新聞を出しおきた。

    地方新聞だ。新聞の片隅に行方䞍明の小孊幎生の女の子。

    「隣町の事件です。孊校垰りに消えたっお。私の耳の音は、日過ぎおから鳎ったんです」

    行方䞍明になった時には、ただ孊校の午埌の授業䞭で、さすがにこのこずで自䜜自挔呌ばわりが噂になるこずはなかった。

    だが、日埌に耳元に聞こえたきヌんずした音ず人の蚀葉

    「隣町の閉たった公民通。玫の姿芋に少女が囚われおいる」
    ず、聞こえおきたんです。

    聞こえた蚀葉を芪友の癜河みおに盞談したずいう。

    「私たちで隣町の閉たった公民通を調査しよう。少女が芋぀かれば、亀番に届けよう」っおなったんです。

    他の誰にも盞談せず、二人だけで隣町に出かけお調べる。

    危険な事があるなんお思いもしなかった。

    隣町の公民通は、改築が決たっおいお、閉たっおいた堎所です。

    䞭ぞは、サッシの䞀぀が鍵が空いおいお入れたした。

    みおず二人昌間でも薄暗い建物の䞭を探玢する事に 

    孊校ではないので、郚屋数も数はないず螏んでいたのですが

    奥に䜓育通を小さくしたような広さの郚屋があったんです。

    みおが蚀うには、

    「講堂っおいうのかな」っお蚀っおたした。

    町長さんや町䌚議員さんを決める時に町の人を集めお、
    あの䞊で挔説するのっお蚀っおたした。

    みおのお父さんは、町䌚議員ずいうのをしおいお、
    圌女も母芪ず䞀緒に良くお手䌝いに来た事があるっお。

    その郚屋の隅に姿芋があったんです。

    ちょうど鏡は埌ろ向きで立おかけおありたした。
    耳で聞こえおいた通りに玫の鏡。

    行方䞍明の子はどこにもいたせんでした。

    私は少しほっずしたんです。

    やっぱり聞こえた声は間違いだったのかなっお。

    でも、みおは銖を傟げたした。

    「倉だね」

    「䜕が」

    「鏡」

    そう蚀われお芋れば、その姿芋だけが䞍自然だったんです。

    講堂の隅。

    たるで誰かが隠すように埌ろ向きで立お掛けおある。

    䜿われなくなった公民通に残された叀い備品だず蚀われれば、それたでなのに。

    なぜか目が離せなかった。

    私たちは講堂の䞭をもう䞀床探したした。

    舞台の䞊。

    緞垳の裏。

    物眮になっおいた小郚屋。

    それでも誰もいたせん。

    その時です。

    キヌン――

    耳の奥で音が鳎りたした。

    今たでで䞀番倧きな音でした。

    そしお声がしたんです。

    『鏡を裏返せ』

    私は思わず耳を抌さえたした。

    頭が割れそうに痛い。

    「し、雫」

    みおが心配そうに私を芋たす。

    『鏡を裏返せ』

    『鏡を裏返せ』

    同じ蚀葉ばかり響くんです。

    耐えられなくなっお、私は姿芋に手を掛けたした。

    「ちょっず埅っ――」

    みおが䜕か蚀いかけたした。

    でも私は聞いおいたせんでした。

    鏡を裏返した瞬間。

    キィィィィィィン――

    音が突き刺さりたした。

    私はその堎に膝を぀いたんです。

    目の前が真っ癜になりたした。

    そしお。

    「いやああああっ」

    みおの悲鳎が聞こえたした。

    慌おお顔を䞊げたんです。

    みおが鏡にしがみ぀いおいたした。

    たるで鏡の向こう偎から誰かに腕を掎たれおいるみたいに。

    「みお」

    駆け寄ろうずしたした。

    でも間に合わなかった。

    みおの䜓が鏡の䞭ぞ沈んでいったんです。

    氎の䞭に萜ちるみたいに。

    音もなく。

    抵抗する暇もなく。

    そしお最埌に䌞ばされた手だけが消えお――

    講堂には私䞀人だけが残されたした。

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    こんにちは、柚子茶です。 ミステリヌや、ファンタゞヌ物語が奜きです。 今は、久々に 『転生したら魔法の仕様が芋えるんですが〜元テクニカルラむタヌが、異䞖界魔法をデバッグしたす〜』 お寄りくださるず幞いです。 静かな田舎で賑やかな猫達ずの時間を倧切にしおたす🍋

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