
長編小説:童貞スーサイズ-94
芳雄が13歳の時、父は自ら 命を絶った。
父の葬儀に現れた謎の男から、芳雄はUSBメモリを受けとる。 中に
は父の死の秘密に関する映像が入っていた。
そして芳雄は、父と心中を図ったが一命を取り留めた少女の存在を知る。
一瞬にしてその見知らぬ少女に恋心を抱く芳雄。
さらに同封されていた父からのメッセージ。
それはニール・ヤングの歌からの引用だった。
少女への想いと父からの謎のメッセージに導かれ、少年は異様な世界に足を踏み入れていく……
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■第94話■ 奥座敷インフェルノ
(本文抜粋)
島崎課長がレバーを握った状態で保持しているので、レバーは本体から弾けず、手榴弾は炸裂しない。
島崎課長がそれを握るのをやめるか、握る気力を無くすまでは。
「田辺部長、行ってください。あなたはこの部のリーダーでしょう……“やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、 ほめてやらねば、人は動かじ”……そうでしょう? それがあなたの座右の銘でしょうが?」
青ざめた田辺部長は、なんとか腰をあげたが……その瞬間に脱糞してしまい、ズボンの中の糞ごと畳に座り込んでしまった。
「すべては結果ですよ、田辺部長……あなたにとって結果はすべてだったじゃないですか。うんこを漏らして座り込むのが、わたしの要求に対する結果ですか? それがあなたの示す結果ですか? それはわたしの求めていたものとは違う。そういうわけで……あなたを処刑します」
島崎課長が田辺部長の悲しげな顔にAKの狙いを定めたとき、座敷の奥から声が上がった。
「……あの」
「誰かね?」
おずおず手をあげたのが、奥田裕子だった。
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