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Photo bybluefield045

怖がりが毎日ホラーを書き続けたら何故か月間1位になった話

    西野 葵

    かなり前にも書いた気がするけれど、わたしはホラーが怖い。
    というか、けっこう苦手だ。


    あの、わざわざ怖がらせてくる感じ。
    わたしとしては、静かに穏やかに暮らしたいのだ。

    それなのに、なぜか人生ではホラーの方が向こうから寄ってくる。
    最初の出会いは『エクソシスト』だった。

    幼いわたしにとって、あれは“恐怖という概念の発明”みたいなものだった。寝ても覚めても思い出す。いや、思い出したくないけど思い出す。


    そこから『13日の金曜日』のあの定番演出。

    ジャジャーン! ドーン! バシュッ!

    で、寿命を5年ほど削った。
    さらにゲームの『バイオハザード』初代で窓から犬が飛び出してきた瞬間、寿命10年は確実に減ったと思う。

    わたしの人生、ホラーの影響でだいぶ短命コースである。
    いとこわし、いとこわし。やめてたもれ。

    なのに今、なぜかホラーを書いている。
    しかも、毎日。


    なんとまあ、「ホラー短編集」なんてタイトルまでつけて。
    これが人生のバグというやつだろうか。あるいは、人は一度怖いものを知ると、今度は“怖がらせる側”になりたくなるのかもしれない。

    怖がるのは嫌だけど、怖がらせるのはちょっと楽しい。
    なんか、人間って矛盾してるなと思う。

    そんな感じで、毎晩コツコツ書き続けていたら、
    気づけばTALESのホラージャンルで、まさかの月間1位。


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    なんということでしょう。


    通知を見た瞬間、「いや、嘘だろ」とスマホを二度見した。
    だって、怖がりがホラーで1位って、数学的に間違ってる気がする。
    でも、本当だった。わたしがいちばんびっくりしている。

    「ドラクエの経験値理論」みたいな話を前に書いたけど、まさにそれだ。


    実はホラーを書くたびに、ほんの少しだけ、
    “怖さ耐性”の経験値が入っていたのかもしれない。
    そしてある日、レベルが上がった。ポンッと。
    「ホラー作家:レベル2」に。
    ……いや、まだスライム相手に逃げ出すレベルなんですけどね。

    それでも、読んでくれる人がいるというのは、本当にありがたいことだ。
    わたしの書くホラーは、血がドバドバとか、霊がギャーとか、そういうタイプじゃない。


    むしろ、ちょっと悲しかったり、
    ちょっと寂しかったりする“静かな怖さ”が多い。
    だから読んでくれた人が、「怖いけど、これなら読める」と、TALESのコメントで言ってくれたとき、いちばんうれしかった。
    怖がりなわたしだからこそ書ける“優しいホラー”があるのかもしれない。しらんけど。

    というわけで、
    これからもわたしは、びびりながらホラーを書き続ける。


    寿命は少しずつ減っていくかもしれないけど、そのぶん、物語の深みが増していくなら、それも悪くない。
    怖いけど、楽しい。
    たぶんそれが、わたしの一番好きなバランスなんだと思う。

    そして、TALESのホラーで月間1位になったのとほぼ同じタイミングで、
    noteのフォロワーさんも、そろそろ1000人を超えそうです。

    二度びっくり、二度うれしい。
    怖がりなわたしにしては、上出来すぎる秋です。


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    好きなことを、好きなタイミングで。 note / TALESで、エッセイやコラム、小説などを書いています。

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