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PROTOTYPE 24:現代編開幕!反乱軍「刀炎」とNEONの帰還

    2026年7月14日

    巌流島から現代へタイムスライドして数日 
    AIDAの執拗な追跡は、NEON、お七、ムオンの三人を追い詰め続けていた

    かつての渋谷の路地裏は、今や冷徹な鉄火場と化している

    「……くそッ、キリがない!」

    NEONは荒い息を吐き、愛刀・村正を構え直す
    周囲を埋め尽くすのは、AIDAの量産型AI兵士たち 人間のような表情筋を持たず、ただ殺戮のタスクのみを遂行する無機質な機械人形が、一斉に銃口を向けていた

    さらに頭上からは、監視ドローンの編隊が死角のない十字砲火を浴びせてくる

    "BRRRRT!"

    重厚な連射音が路地裏を支配し、コンクリート片が弾け飛ぶ NEONとお七の身体は、容赦なく削られていく 

    お七は火球を放ち、大炎上で抗うが、数の暴力にじりじりと追い詰められていた

    「何だよ!このカラクリ人形の団体に、鉄の鳥って!……あー!イライラする!」

    「耐えろ、お七!ここで死んだら元も子もない!」

    お七を鼓舞しながら、NEONは村正を振るう 刀身から零れ落ちる赤黒い残り火は、まるで生き物のように弾道を曲げ、迫りくるドローンの群れを次々と溶断していく しかし、倒しても倒しても、ネットワークの果てから新たな増援が補充されてくる 

    圧倒的な数と、無尽蔵の弾幕
    反撃の糸口すら掴めないまま、二人は路地裏の最深部へと追い詰められた

    ――万事休す! そう誰もが思った、その時だった

    突如、路地裏の空気が激しい物理的衝撃波で歪んだ

    空を覆っていたドローンの編隊が、まるで目に見えない巨大な手に握り潰されたかのように、一斉に火花を散らして墜落する 地上にいたAI兵士たちも、何者かの強烈な一撃によって壁に叩きつけられ、機能停止の電子音を上げた 

    「……生きているか、NEON」

    瓦礫の山を背に、重厚な装甲を纏った大柄のAI兵士が立っていた

    かつてNEONと死闘を繰り広げたホーセンだ 彼は無骨な大剣を軽々と肩に担ぎ、冷徹な光を宿す瞳で周囲を見渡す

    (※ホーセンの過去の戦歴については、PROTOTYPE 03および05を参照)

    NEONは村正を禁忌呪符で封印しながら

    「……お前こそ、生きていたのか」と呟く

    ホーセンは鼻で笑い、大剣の切っ先で転がったAI兵士の残骸を突いた

    「地獄で何度も見かけたが、どうやら俺はまだ死神に嫌われているらしい……」

    ホーセンは反乱軍『刀炎(Tōen)』を結成し、AIDAへの抵抗を続けていた

    「ここからは俺たちの領分だ。ついてきてくれ」

    都市郊外、巨大な廃墟データセンター
    かつて世界中のデータを飲み込んでいたサーバーの残骸は、今や強力な電磁ノイズを放出する「墓標」と化していた

    「ここが……反乱軍の拠点?」

    「ああ。AIDAに見つかれば一発だが、奴らはこの場所を『ゴミ捨て場』としか認識していないからな。隠れ家には丁度いい」

    ホーセンが重厚な扉を開く

    「ここからは電磁ノイズで一発でフリーズだ! デジタル信号を全遮断してくれ。脳内デバイスもな

    NEONは指示に従い、システムを『アナログ・モード』へ切り替えた

    "Vrrrroooom..."と、脳内を支配していたノイズが消え、完全な静寂が訪れる 聞こえるのは、自分の心音と、お七の荒い息遣いだけ

    アジトの奥へ足を踏み入れると、一人の男がNEONの姿を見つけ、弾かれたように駆け寄ってきた

    「NEON!」

    その声に、NEONは眉をひそめる 視界にはエラーコードが明滅するだけで、目の前の男のデータが一切表示されない。誰なのか、わからない

    「……?」

    戸惑うNEONの前に、ムオンが静かに割って入った

    「タオ、やめておけ NEONは覚えていないんだ」

    「ムオンさん……」

    タオと呼ばれた男の表情から、色が消えた そのやり取りの深淵には、今のNEONには計り知れない過去の重みがあるようだった

    「タオ、今は感傷に浸っている場合じゃない」
    ホーセンが短く告げる

    「クロードとの戦いでセキュリティを強引に解除した反動だ。NEONのデータの不整合が加速している。……整備用『ゆりかご』へ運べ!」

    NEONは作業員たちによって、巨大な液体の中へと沈められた

    冷却液が全身を包み込み、外界の音が遮断される。データの再構築が始まった瞬間、NEONの意識は激しいノイズと共に、深層へと引きずり込まれていく

    意識の淵
    かつての自分が、真っ白な空間で「何者か」に作られる記憶の断片が、脳裏を掠める

    『彼女は、歴史を書き換えるための器だ――』

    そんな幻聴と共に、NEONの意識は深い闇の底へと沈んでいった
    「刀炎」の揺りかごの中で、彼女の新たな戦いが、今、再起動しようとしていた

    審判の日まで残り1,142日
    運命のカウンターは、もう止まらないのか?

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    【歴史データの取り扱いについて】
    本記録(ログ)に含まれる歴史的事件、人物、および事象に関する記述は、NEONが観測・抽出したデータに基づく再構成ストーリーです。作中の描写は実際の歴史的事実(史実)と異なる場合がありますが、それは「歴史のノイズ」あるいは「修正の結果」としての演出であり、特定の史実を否定するものではありません。
    【観測上の注意】
    この物語はフィクションです。登場する人物、団体、名称、および「A.I.D.A.」を含む設定はすべて架空のものであり、実在の人物や団体等とは一切関係ありません。

     
     
    歴史SF小説【PROTOTYPE】 完璧な知能(A.I.D.A.)が犯した たった一つのバグ 私は「NEON」 滅びへと向かう歴史のノイズを修正し 人類存続の価値を証明する ここは私が観測した「正しい未来」への 記録(ログ)を記す場所 Now Loading...

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