
“若いうちに海外行け”って、やっぱり正しいと思うんだ。
今回の記事は「さる。オアハカの人」さん(以下さるさん)のこちらの記事にインスパイアされたもの。
結論から言うと、私は「若いうちに海外に行け」賛成派だ。
と言うと180度反対の立場のようだ。でも実際はグラデーションで重なっているところも沢山あるし、何よりこのズレで、私のさるさんリスペクトが損なわれることはコレっぽっちもない。
さるさんの記事はいつもオアハカ愛に溢れててアツい。オモシロいが深くて時にピリッと辛い。まるで「メキシコ」そのもの。自分は同じ在住者として「わかるぅ〜」と日々悶えながら、更新を楽しみにしている一読者である。
が。今回の記事を拝見したとき。
その「わかるぅ〜」がちょい便秘になった。
体の奥に小さな「わかる」核も確かにある。
しかし踏ん張っても詰まって出てこない。
(例えが小学男子レベルでスミマセン)
で、どうしたか。踏ん張るのをやめた。
そこでこれからは踏ん張らないでも溢れ出る私の思いを垂れ流す。同じ「賛成派」さんの思いとズレたものが出ても怒らないでほしい。
だってね。人の数だけ旅の方法があるし、生活スタイルがあるんだから。違うがデフォ。100%重なるほうが気持ち悪いというもの。
だから。さるさんの記事と、この記事を読んで。あなたの「海外旅行・海外生活」の理想スタイルを描く、きっかけになれたら本望である。
では、始めよう。
“若いうちに海外行け”は正しいのか
1)「若いうちに行け」賛成派宣言。
実は過去記事でバッチリ表明している。
グレゴリー・ケズナジャット著の「単語帳」で1時間から永遠の旅をしよう【オーディブル・レビュー】
読んでくれたら嬉しいが、一番の主張をコピペするとこうだ。
海外旅行はもちろん行くだけでも沢山の学びがある。しかし言語ができるとさらにその深度が増す。旅行が滞在となり生活になるとまた深まる。そうして体験と言語が深まるとともに「自分」も広がり、かつ揺らぐ感覚。これを多くの人、更にぜひ若いうちに体験してほしい、と老婆心ながら強く思う。
うん。確かに言ってるな。さて。
その「若いうち」をまず深掘りしたい。
2)「若い」っていつからいつまで問題
若いっていつまで?20代を超えたら、
もう“若さ”って終わり?
(中略)
若いうちに世界に飛び出して色々なものを見てこい。
若いうちにしかできない。
若いうちに、若いうちに、
若いうちってうるせーよ(心の声駄々洩れ)笑
さる節のコブシが回りまくってて笑ったw
笑いながらも、まずここで「む?」と最初の便秘発生。自分も漠然と「若いうち」を使ってた。でも、具体的な数字候補が現れたら、急に「なんか違う」センサーが反応した。
20代だって10代からは「年寄り」扱いされ、70代から見れば50代はまだ「若い」と言われるわけで。さらに同年齢でも「若い」人と「老けた」人が確実にいる。
つまり「若い」は絶対的なものではなく相対的なもの。数字で何歳までが若い!と決められる概念ではないんじゃないか。

では「若い」とは具体的にどういう状態か。
困った時の辞書さんにお伺いを立ててみた。

これコレ、これだ!
身体的にも精神的にも柔軟性があること。私のなかで「若さ」という概念が「腹落ち」した瞬間だった(便秘解消Part 1)。
だから、その柔軟性があるのなら。
30だろうが60だろうが、いつからだって海外に行けばいい。
※身体の「若さ」も必須。医療的に不安がある人は世界でも優秀な国民皆保険制度のある日本のほうが安心安全だと思う
先人も言っている。
『始めることさえ忘れなければ、 人はいつまでも若くある』
そして、先人さるさんは言う。
でも、いまは永久就職の時代じゃない。
ある程度働いて、経験を積んでから世界に出る、という選択も全然ありだと感じる。
なんだ。結局おんなじことじゃないか。
実際40代、50代で脱サラして世界旅行や海外移住……なんてnote記事を目にしたことも一度や二度ではない。今までの実績や土壌を捨てて新しい環境に飛び込める。うんうん。いいじゃない。それが「若さ」だ!
しかし。残念だがこれでメデタシ²ではない。
ここに別の「若さ」の指標が横たわる。
3) 『将来から見ると、今日が一番若い』
こちらは永六輔氏やコシノジュンコ氏の言葉で有名なヤツだ。
他者との比較でなく「自分」の中では昨日より今日。今日より明日。確実に若さは目減りし、歳をとっていく。当たり前のことだ。
そしてもちろん個人差があることは今はちょっと脇に置いておくとして。
人間は基本的に歳を取れば取るほど、身体は硬くなり、家庭や仕事の関係性で身も固くなり、考え方も固定化されてしまう生き物だ。そうして一旦出来上がってしまった「性格」や「価値観」はなかなか変えられない。
だから。
全てが固まってしまう前に。
つまり明日より今日。
金と時間のある退職後より
金はないが時間のある今。
ドッチも無くても気持ちがある今。
少しでも若く、柔らかいうちに。
若さを維持する柔軟運動をした方がいい。
今、世界は心身の柔軟性を維持するのが、かつてないほど困難な時代である。
⚫︎Uber Eatsで食べたいものが、通販で欲しいものが何でも自宅にいながらに手に入る。結果、在宅ワークの人のなかでエコノミー症候群が多く発症している。
⚫︎SNSで繋がったコミュニティは仲良しと怨嗟の仮面舞踏会(陽気そうなメキシコでさえ、生徒たちのSNSグループでは時々陰湿なイジメ?が起こっている)。
⚫︎そうして日々フィルターバブルのかかった偏った情報を見続け、エコーチェンバー現象で自分と違った意見のものをどんどん受け付けなくなっている。
さらに日本では、その整いすぎた環境がこの硬化に拍車をかける。
⚫︎定刻・定位置にピタリと到着する電車では、数分でも遅れるとお詫びのアナウンスが流れるほどガッチガチだ。
⚫︎10時ぴったりに開店するデパート。そこで働く従業員の物腰は一見「柔らかい」が、一円だって足りなかったら多分売ってくれないだろう厳格さを裏に秘めている。
そんな日本しか知らなかったら、もうこれが唯一無二の「スタンダード」だと信じてしまう。なまじ整っているだけに「正解」に見える。実際正解かもしれない。ただその「一つのシステム」だけを盲目的に良し、とする思考は「柔軟性」の天敵だ。
だから「柔軟性」を身に付けるに最適の道場である「海外」に、すべての人は今すぐにでも行くべきだ、というのが私の主張である。
その方法・期間・場所はもう何でもいい。一泊二日の韓国旅行から、数週間の短期留学、年単位のワーホリや駐在、期限のないノマドや移住。あなたのできる範囲でいい。
ぶっちゃけ世界の日本人宿を渡り歩いているタイプや、2週間の「世界一周」弾丸旅行が次でもう5周目♡的な旅行スタイルは「え、それ意味あるの?」と思わなくもないのだが、しかし行かないよりマシである。
海外に出れば。
・当然移動するわけで足腰を使わないわけにはいかない(長距離フライトでは本家本元のエコノミー症候群になっちゃうかもしれないが、旅先ではきっと普段ではありえない歩数を稼ぐことだろう)。
・「異文化」の地で「母語」ではない言葉でコミュニケーションを取らなければならない。
・突発的に起こるアクシデントにどうしたって自ら対応しなくてはいけない。
・日本人からしたらビックリなルールやトンデモ習慣の洗礼を受けなければいけない。
こうしたなかで「ほお、国が違えばこうなるのか」と「違い」を知り、普段使わない五感を駆使し、今ではゲームでしか体験できなくなった「角を曲がったら未知なものに出くわすかも」のドキドキアドベンチャーをする。(あああ、日本も最近熊が出るんですよね。皆さん気をつけてーーー!)
これらすべてが心と身体の「柔軟運動」であり「筋肉トレーニング」だ。
別にそれでみんながみんな「海外ステキ!」「海外サイコー!」になる必要はない。逆に「日本サイコー!」をたくさん発見できることも海外に出ることのメリットだと思う。
そしてそこでたどり着いた「日本サイコー」の思いは、一度も出たことのない井戸のなかで盲目的に「俺んちサイコー」と吠えているのとは違う。そして「違う世界」を体験していれば、日本に来ている外国人旅行者に対しても「違い」を理解してもらう方向で働きかけられると思うんだ。
さぁて。ココまでで既に3000字超え。
この調子だと終わりそうもない。
ちょっとピッチを上げて、もう一個の便秘箇所を垂れ流そう。
4) みんながみんな「さるさん」じゃない
ビザを持った瞬間。
旅人から住民になれたと感じた。
もともと海外旅行に興味がなく、オアハカ以外に住みたくない、と語るさるさん。その地で20年しっかりと根を生やし、自分で事業を興し、地元に貢献し、日本にもその良さを発信し……、ただただ凄い。尊敬でしかない。
翻って自分の場合を語ろう。
私も20年前はFM3から出発し、現在は永住ビザを取得している。
ビザを持った瞬間。
この街の住人から旅人に戻る決心を固めた。
ふふふ。これでどこでも自由に働けるぜ!
数年お礼奉公をしたら次の場所に移動だな。
そう。私はこの自分勝手きわまりない、イーカゲン精神で生きている。
ちょうどいい機会だから宣言すると、この夏には今の地を離れて次の場所に移動する予定だ。そのため今まで持たなかった車も買った。
次の場所、次の職?何も決まっていない。
今の日本語教師という職に未練もない。
まあ、何とかなるだろう。ならなかったらその時はその時だ。
この調子で私は「滞在」をしながら、
ノマドではなく「現地」で金を稼ぎ、
人生をまんま「旅」にして、これからもできる限り行き当たりばったりで生きていく。
旅の楽しさのほかに
海外での生活が“継続可能な形”になってますか?
はい。全くなっていません。
でも、めっちゃ楽しいです。
大抵の人は、数年海外を楽しんで日本に戻ってないですか?
それでもいいんじゃないですか。
私も戻るかもしれません。未定ですが。
日本で稼いで、また世界に旅行にいくんですか?
それこそ10年に1回でも、それを会社が保証してくれるような国になったら最高ですね。そうじゃない現実や円安時代に、それでも海外に旅行する。サイコーじゃないですか。ガンガンしてください。
世界に疲れたら、日本へ戻ってくるんじゃないですか?
——それも一つの現実じゃないですか?
失敗OK!リセット上等!それが人生だ!
自分がイーカゲンだからイーカゲン代表で言わせてもらうと。
さるさんはちょっと海外生活原理主義者で極論すぎる(コメントで自ら表明されてたw)。
みんながみんな、さるさんじゃないんだよ。
いきなり「非日常」を「日常」にできるわけじゃない。
何より、日常にしたいわけじゃない人がほとんどだと思う。
その「非日常」を思いっきりウェーイって楽しんだっていいじゃない。
そしてそのキラキラ体験wを、そのパッションのまま発信したっていいじゃない。
私は個人的に「世界一周」というWORDが嫌いなので(あ〜言っちゃった)、その界隈やノマドワーカーさんの記事をほとんど読んだことがない。だから、さるさんの気になるポイントを本当はわかっていないのかもしれないけど。
それでも。パスポート保有率が20%を切って内向き思考が加速する島国ニッポンにおいて、「海外出ようぜ!」ムーブメントは、私はどんな形でも大歓迎なのである。
そこで日本人だけでなく、他国人と思いっきりウェーイするもよし。
孤独感に苛まれて一人ホテルや自室でウェーンと泣き叫んでもよし。
バカして有り金全部持っていかれても、命さえあったら人生は続く(命は大事にね)。
そこで「海外キライ怖い、もう行かない」になるのか、「いい勉強料だった」と今後の人生や次の旅に生かすのかはその人次第だ。
ここで試されるものこそ「柔軟性」である。
したり顔で凝り固まった偏見をSNSで垂れ流す、ネト⚪︎ヨさん(あれって実際「老人」が多いそうですね)にならないで、いつまでも「若く」いよう!
だからね。全てにおいて柔軟で若くいられるなら、別に海外に行かなくてもいいよ。
でも。なんか毎日単調で、つまんないと漠然と感じ、同調圧力が煩わしくて、SNSで時間を溶かしながら、あ~自分、こうしてただ年を取ってくのかな〜なんて思っているなら。
今あなたの一番若いうちに、ちょっくら海外にでも行って頭と身体を揉んでこよう!

ここまで付き合ってくれてありがとう!
よかったら❤️,コメント,フォローよろしく
Hasta pronto! またお会いできますように
Special Thanks さる。オアハカの人さん
尖った記事だからこそ私にグサリと刺さり、自分を振り返る良い機会をいただきました。私の記事は下手すりゃ「みんな違ってみんないい」的な凡庸なオチw. これからもさるさん独自の切り口で、尖った記事を発信し続けてください。私も自分の柔軟性を上げてガップリ四つで受け止め続けます〜!(全5500字)
●関連記事●
本記事で引用した文のネタ元
プロフィールの代わり的な記事
他のエッセイをマガジンでまとめ読み!
©️2026 naveotoevan 0083 “若いうちに海外行け”って、やっぱり正しいと思うんだ。