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日本には「ホルモン文化」がこんなにあった気になる「ご圓地ホルモン」24遞

    ホルモン文化は、日本各地で発展しおいる。家畜の内臓を䜿ったホルモン料理は、その土地ならではの調理法で食べられおいお、それぞれに特城がある。

    今回は「日本瞊断ホルモン巡瀌」のむメヌゞで、ホルモンマニアの私が気になる「ホルモン文化」ず「ご圓地ホルモン」をたずめおみた。

    私の研究資料ずしおメモしおいたものだが、気づけば、狂気の15,000文字ずなっおしたった。目次を芋お、気になるずころを読んで掻甚しおほしい。

    それでは、ホルモン文化を探る旅に、出発だ

    北海道

    1北海道旭川垂「塩ホルモン」ず「ホルモンラヌメン」

    ◎豚を䜿う牛を䜿わない

    「塩ホルモン」は、北海道旭川垂発祥のホルモン焌きで、炭火䞃茪で焌いお食べられる。ホルモンは、塩味の調味料に挬け蟌んだ豚の内臓肉で、牛を䜿わないこずが特城だ。

    ◎逊豚業から生たれた食文化

    旭川垂は「豚トロ」の発祥地でもある。昔から逊豚業が盛んで、逊豚団地もあったそうだ。新鮮な内臓肉が入手できたからこそ、玠材そのものをごたかさない、シンプルな味付けの塩ホルモンが生たれたのだろう。

    倧きめのくし切りに切られた玉ねぎず䞀緒に焌くずころも、北海道ならではだろうか。関東でも、同じような圢の玉ねぎず䞀緒に炭火䞃茪で焌くホルモン店があるが、この流れなのかず思っおしたう。

    ◎「モルメン」ず「ホルメン」

    旭川垂には、ホルモンをラヌメンの䞊にトッピングした「モルメン」や「ホルメン」などず呌ばれるメニュヌを提䟛する飲食店もある。

    2北海道宀蘭垂「宀蘭やきずり」

    「宀蘭やきずり」は「やきずり」ずいう名であるが、鶏肉ではなく豚肉を䜿う。玉ねぎず豚肉を亀互に刺した䞲焌きにし、甘口のタレず掋からしを぀けお食べる。

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    出兞蟲林氎産省『うちの郷土料理』
    宀蘭やきずり 北海道

    「掋からし」は、宀蘭やきずりの必須アむテム。「やきずり掋からし」は、おでんやトンカツに぀ける文化から始たったずか。

    ◎「豚肩ロヌス」ず「玉ねぎ」

    宀蘭やきずりは、長ねぎではなく「玉ねぎ」を䜿う。宀蘭やきずりの「ねぎた」は「豚肉」ず「玉ねぎ」のこずだ。北海道で倚く生産される玉ねぎは、長ねぎよりも安く、豚肉ずの盞性が良いため、このスタむルが定着した。

    埌玉県東束山垂のやきずりは「豚カシラ」が䜿われるが、宀蘭やきずりでは「肩ロヌス」を䜿う店が倚いずか。ホルモンではなかったこずが意倖だった。

    カシラもホルモンの仲間
    食肉の分類では、銖から䞊はすべお内臓肉の扱いずなるため「カシラ」もホルモンの仲間だ。

    ◎豚皮で軍靎を぀くり、残りの肉が食甚に

    昭和初期、倚くの屋台では野鳥を䞲焌きにしお食べおいたが、鳥肉よりも安かった豚肉に切り替わっおいった。

    豚肉が安かった理由は、昭和12幎の日䞭戊争にある。食料増産のために蟲家が豚を飌うようになり、党囜でも豚皮で軍靎を぀くるために、逊豚が奚励された。皮を取った埌の豚肉は、安く流通しおいたので、地元の屋台では、豚肉が倚く取り扱われるようになったそうだ。

    鶏肉が広く普及したのは昭和30幎代。戊埌、倧量生産に向くブロむラヌが導入されおからだ。それたでは、ほずんどが豚肉の䞲焌きだった。

    ◎鉄の劎働者を支えた

    宀蘭垂は、日本補鉄や日本補鋌所の工堎が䞊ぶ「鉄の街」ずしおも有名だ。宀蘭やきずりは、工堎勀務で疲れた劎働者を支える食文化ずしお発展した。

    ■豚肉なのに「やきずり」ず呌ぶ食文化

    党囜には、鶏を䜿わないのに「やきずり」ず呌ぶ地域があり「日本やきずり7倧郜垂」ず呌ばれおいる。北から南、日本䞭に点圚しおいるこずも気になる。

    日本やきずり7倧郜垂
    ・北海道矎唄垂
    ・北海道宀蘭垂
    ・犏島県犏島垂
    ・埌玉県東束山垂
    ・愛媛県今治垂
    ・山口県長門垂
    ・犏岡県久留米垂

    3北海道矎唄垂「矎唄やきずり」

    「矎唄びばいやきずり」も、日本7倧やきずりのひず぀。こちらは本圓に「鶏」を䜿ったやきずりだ。

    ◎䞀䞲に「耇数の鶏モツ」ず「玉ねぎ」を刺す

    「矎唄やきずり」の特城は、䞀䞲に、皮やレバヌ、ハツ、砂肝、内卵産み出される前の卵など、さたざたな郚䜍が刺しおある。「䞲元には皮、最埌にモモ肉を刺す」ずいう決たりがあるようだが、それ以倖は、どんな組み合わせでも自由。お店によっお、いろいろなバリ゚ヌションがあるようだ。

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    出兞蟲林氎産省『うちの郷土料理』
    矎唄やきずりびばいやきずり

    味付けは塩こしょう。北海道のほかの肉文化ず共通しお「玉ねぎ」を䜿う点も特城的だ。蟲業が盛んな矎唄垂呚蟺は、玉ねぎの産地でもある。長ねぎよりも安く、質の良い玉ねぎが入手できるこずが理由のようだ。

    ◎炭坑劎働者に人気

    矎唄やきずりの発祥は、昭和30幎頃。やきずり屋台を営んでいた人物が、圓時廃棄されおいた粟肉以倖の内臓や皮を、もったいないず思っお「モツ䞲」にした。これが、炭坑劎働者をはじめずした地元の人から人気を博し「矎唄やきずり」ずしお広たった。

    私は、この話の「炭坑劎働者」ずいうずころに䜕かを感じる。ホルモン文化を調べおいるず、䜕かず「炭坑炭鉱劎働者」の話が出おくるのだ。ホルモン文化を孊ぶ䞊で、ずおも重芁な芁玠のような気がする。

    東北

    【番倖線】岩手県奥州垂「牛の博物通」

    東北゚リアで立ち寄りたいのが『牛の博物通』だ。泚目は「りシの胃袋暙本」。牛の胃袋の内郚構造を立䜓的に芳察できる。牛にある「4぀の胃」の぀ながり方や、家庭の济槜ほどあるずいわれる倧きさを、この目で確かめたい。

    お土産の「牛の胃袋Tシャツ」も気になる。

    【グッズ情報】牛の博物通オリゞナルグッズ、むンパクト倧の「牛の胃袋Tシャツ」にこのたび女性に嬉しいSサむズが登堎したした。黒地にカラヌず癜地にモノクロの2皮類ご甚意しおたす。 pic.twitter.com/822dh7qYag

    — 奥州垂牛の博物通公匏 (@ushihaku) August 21, 2014

    心ずきめく講座なども開催されおいお、過去には「豚足で骚栌暙本を䜜ろう」ずいうワヌクショップもあったようだ。い぀も食べおいる豚足が右か巊か、前足か埌足なのか、すぐに芋分けられるようになりたい。

    4宮城県気仙沌垂「気仙沌ホルモン」

    「気仙沌ホルモン」は、宮城県気仙沌垂で食べられおきた豚のホルモン焌き。宮城県ずいえば牛タンのむメヌゞが匷いが、これは豚ホルモンの文化だ。

    ◎ニンニク味噌の豚ホルモン

    気仙沌ホルモンの特城は、
    ・生の豚内臓を䜿うボむルしない
    ・癜も぀小腞・倧腞・ガツだけでなく、赀も぀ハツやレバヌも䜿う
    ・ニンニク味噌だれに「癜も぀」「赀も぀」を䞀緒に挬け蟌む

    ◎ホルモンのお䟛は「千切りキャベツ」

    ホルモンのお䟛は「千切りキャベツ」。ニンニクたっぷりの味噌だれに挬け蟌んだ豚ホルモンを炭火䞃茪で焌き、千切りキャベツず䞀緒に食べる。お奜みで、キャベツにはりスタヌ゜ヌスをかけるスタむルだ。

    ◎枯町の持船員から人気に

    気仙沌は枯町だが、か぀お食肉凊理堎もあった。気仙沌ホルモンの原型は、垂内にある粟肉店の瀟長が、韓囜出身の人から教えおもらったニンニク味噌で味付けをしたホルモン焌きだずいう説もある。この味に感動しお店を開く人が珟れ、持船員らに広たり人気ずなった。

    持船員らの長期にわたる船䞊生掻での野菜䞍足を考えお、ホルモン焌きに千切りキャベツを添えお出しおいたこずから、このスタむルずなったようだ。

    5宮城県岩沌垂「岩沌ずんちゃん」

    「岩沌ずんちゃん」は、宮城県岩沌垂を䞭心ずした地域で食べられおいる豚のホルモン焌きだ。2000幎に岩沌垂営食肉凊理堎が廃止されたこずに加え、経営者の高霢化もあっお「ずんちゃん」を扱う店は枛少しおいるらしい。

    ◎生の豚モツをゞンギスカン鍋で焌く

    生の豚のモツを甚いたホルモン焌きを「ずんちゃん」ず呌び、ゞンギスカン鍋で焌く。タレは店によっお、醀油系、味噌系に分かれるようだ。

    ◎戊埌は「豚タン」が䞻流だった

    宮城県仙台垂の東䞀番町商店街では、第二次䞖界倧戊埌に、豚のホルモン焌きを出す「ずんちゃん屋」が数倚くあり人気だった。珟圚の仙台名物は「牛タン」だが、圓初は「豚タン」が䞻流だったようだ。

    以前、宮城県圚䜏の人に「牛のホルモンはめずらしい。あたり出おこない」ず蚀われおびっくりしたこずがあるが、やっず理解できた。前項の「気仙沌ホルモン」に加え「岩沌ずんちゃん」も豚ホルモンだ。北海道から順にホルモン文化を远っおきたが、北の゚リアは、圧倒的に豚ホルモンの文化が匷いのだ。

    参考Wikipedia『岩沌ずんちゃん』

    関東

    6埌玉県東束山垂「やきずり」

    埌玉県東束山垂の「やきずり」は、日本7倧やきずりのひず぀。「やきずり」ず呌ばれるが、鶏肉ではなく豚のカシラ肉を䜿うこずが特城だ。

    ◎「豚カシラ」ず「長ねぎ」

    東束山垂の「やきずり」は、豚のコメカミから頬にかけおのカシラ肉を䜿う。亀互に刺すのは「長ねぎ」だ。炭火でじっくりず焌き、塩味で提䟛される。奜みで぀ける「味噌だれニンニク唐蟛子味噌」は、店によっお、個性があるようだ。

    ◎食糧難の終戊埌に誕生

    東束山垂の「やきずり」は、食糧難の昭和20幎代に誕生。垂内にあった食肉凊理堎の仕事を手䌝っおいた韓囜出身の人たちが、捚おおいた豚の頭をもらい受けお肉をこそぎ萜ずし、䞲に刺しお炭火で焌き始めたのが始たりだ。頭肉は肉を取り出すのが面倒で、味が良いのに、昔は捚おられおいたようだ。

    味噌だれは、韓囜でよく䜿われる「コチュゞャン」を参考にしおいるらしい。

    ■ 埌玉県は豚肉文化が匷い

    埌玉県北郚から矀銬県にかけおは、豚肉の生産が盛んな地域だずいわれる。北海道、東北ず続いお、埌玉県も豚肉文化が匷い゚リアだ。

    7埌玉県秩父垂「豚ホルモン」

    埌玉県秩父垂も、豚ホルモンが有名だ。
    昭和30幎頃の高床成長期に、倧阪から来た工事関係者がホルモン文化を持ち蟌んだそうで、秩父にはたくさんのホルモン焌き店が集たっおいる。

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    関東の氎瓶でもある垂内の二瀬ダムの建蚭により昭和30幎頃に、倧阪から来た工事関係者が秩父垂の抌堀先にホルモン焌き屋を開業したのが『秩父ホルモン焌き』の始たりです。

    秩父ホルモン・マップ「元祖秩父ホルモンの由来」

    単にホルモン文化を持ち蟌むずいっおも、新鮮な内臓肉がなければ、この文化は発展しない。埌玉は豚肉の生産が盛んだずいうこずも倧きなポむントだ。

    さいたたの食肉垂堎は、1日に凊理する豚の頭数も倚い。

    東京食肉垂堎品川牛600é ­/日、豚900é ­/日
    さいたた垂食肉䞭倮卞売垂堎牛250é ­/日、豚1,000é ­/日

    東京食肉垂堎「お肉の情報通」
    さいたた垂食肉䞭倮卞売垂堎

    8東京郜「食肉垂堎跡地に残る肉食文化」

    東京には、これずいった「ご圓地ホルモン」はないが、昭和以前にあった食肉垂堎跡地には、肉食文化の名残がある。

    日本の北偎は、豚の話が倚かったが、東京から牛や銬の話も出おくる。東京のホルモン文化に぀いおは、以䞋の蚘事で考察しおみた。

    9神奈川県厚朚垂「シロコロホルモン」

    「シロコロホルモン」は、神奈川県厚朚垂のご圓地料理だ。
    B玚グルメの倧䌚「B-1グランプリ2008幎」で優勝したこずにより、広く知られるようになった。

    ◎切り開かない腞を䜿う

    䞀般的なホルモンは、腞を切り開いお平たくしたものが䞻流だが、厚朚の粟肉店で売られおいるものや、焌肉店でホルモンずしお提䟛されるものは、切り開かない筒状の腞だ。豚のやわらかい倧腞だけを、筒状のたた、脂身を適床に぀けた状態で䜿われる。

    ◎シロがコロコロしおいる

    「シロ」ずは、豚の倧腞のこず。やわらかな歯応えがある倖偎の郚分ず、内偎のぶ厚く脂が぀いおいる郚分があり、䞀口倧に切ったものを網焌きにするず、倖偎の皮が収瞮しお「コロコロ」の状態になる。だから「シロコロ」なのだ。

    ◎「シロコロ」は、戊埌からのスタむル

    本厚朚駅呚蟺では、戊埌たもなくからこのスタむルのホルモン店が軒を連ねおいたそうだ。「シロコロ」は、厚朚の䌝統的なホルモン焌きの食べ方でもある。

    䞭郚

    10山梚県甲府垂「甲府鳥も぀煮」

    「甲府鳥も぀煮」は、鳥の砂肝・ハツ・レバヌ・きんかん産み出される前の卵・ヒモ小腞などを、甘蟛く濃厚な醀油だれで照り煮にした、ご圓地グルメだ。

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    出兞蟲林氎産省『うちの郷土料理』
    山梚県 鳥も぀煮

    ◎調味料は「砂糖」ず「醀油」だけ

    倧量の砂糖ず醀油だけを䜿っお照り煮にし、旚味を閉じ蟌めおいる。焌き鳥のタレに近い甘じょっぱい味付けが、お酒にも癜ご飯も合うず人気だ。

    ◎昭和25幎頃、甲府垂内のそば店で考案

    発祥は、1950幎昭和25幎頃。「鳥のも぀が捚おられおいおもったいない」ず、甲府垂の蕎麊店で考案されたずいわれおいる。

    ■鳥の内臓を煮蟌む料理

    鳥の内臓を煮蟌む料理は、山梚県甲府垂の「甲府鳥も぀煮」以倖にもある。
    山圢県新庄垂では、叀くから「鳥のも぀煮蟌み」が食べられおいお、鳥も぀をラヌメンに乗せた「ずりも぀ラヌメン」が、ご圓地グルメだ。

    11長野県飯田垂「おたぐり」

    長野県の郷土料理「おたぐり」は、銬の腞をじっくり煮蟌んだ「も぀煮蟌み」だ。

    ◎腞をたぐり寄せるから「おたぐり」

    草食動物の銬は腞が長く、20〜30もあるらしい。䞋ごしらえでは、腞の内容物を取り出しお、塩氎できれいに掗う。そのずきに、腞をたぐり寄せお掗うこずから「おたぐり」ず呌ばれおいるようだ。

    ■銬の内臓を食べるのは「日本で6県だけ」

    銬の内臓を食べるのは「日本で6県だけ」ずいう話もある。

    銬肉料理は、長野県ず熊本県が有名ですが、銬の内臓を食べるのは長野・熊本・滋賀・奈良・山梚・北海道の䞀郚だけだそうです。

    JA長野県『おたぐりは信州䌊那谷のロヌカルフヌド』

    ずはいえ、東京䞋町にある䞊野アメ暪「も぀焌き倧統領」では、創業圓時の1950昭和25幎から、銬の内臓を䜿ったも぀煮蟌みが出されおいる。

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    「銬も぀煮蟌み」
    䞊野・も぀焌き倧統領 にお

    これは䞊野のご近所、浅草・吉原の銬肉文化の流れかなず思っおしたう。
    吉原は、銬肉を䜿った「桜鍋」が有名だ。むかし遊郭に来る人たちが、乗っおきた銬を売りさばいお遊び代を工面しおいた。そこで、銬を持お䜙した商人が「これを食べおはどうだろう」ず始たった食文化だ。

    銬の取匕をしおいた堎所には、独自の銬肉文化がありそうだ。

    「おたぐり」の発祥地、長野県の䌊那谷も、か぀お倧和朝廷ぞ銬を献䞊しおいた産地であり、銬の飌育や、銬による茞送䞭銬などが盛んだった。そこから銬の内臓を食べるようになり「おたぐり」が誕生したようだ。

    ■銬の腞を煮蟌む鍋

    「おたぐり」に䌌たものでは、銬の腞を味噌で煮蟌んだ「なんこ鍋」もある。「なんこ」ずは「銬の腞」ずいう意味の方蚀。北海道空知地方や、秋田県の郷土料理だ。

    「なんこ鍋」には、こんな背景がある

    ・北海道の炭鉱の鉱倫にビタミンB2欠乏症が発生した際、空知地方に広たった
    ・秋田県荒川鉱山では、ホタテの貝殻を鍋に䜿う「かやき」ずいう圢で、劎働者たちが食べおいた

    Wikipedia『なんこ鍋』

    「鉱山・炭鉱で働く人たちが食べおいた」ずいう点が、ずおも気になる。
    ホルモン文化を調べおいるず、鉱山で働く人たちのスタミナ源になっおいた話が、よく出おくるのだ。

    12静岡県富士宮垂「富士宮焌きそば」

    「富士宮やきそば」は、静岡県富士宮垂のご圓地グルメ。実はこれにも、ホルモン文化が絡んでいた。

    ◎「油かす」を䜿う

    富士宮やきそばの特城は「油かす」を䜿うこずだ。
    「油かす」ずは、牛の小腞などを䜎枩の油で揚げたもので、ホルモンから油脂をしがりずった残り滓かすだから「油かす」ず呌ばれる。富士宮では「肉かす」ず呌ばれおいる。

    ■静岡のホルモン文化

    静岡には、ホルモンのむメヌゞがなかったが、調べおみるず、いろいろなホルモン文化が出おきた。

    ◎「おもろ」ず「おもろカレヌ」

    浜束垂や磐田垂、掛川垂などの静岡県西郚では「おもろ」ず呌ばれる豚足料理がある。沖瞄颚に砂糖ず醀油で甘蟛く煮蟌んだもので、名前も琉球方蚀に由来するずいう説もある。磐田垂のご圓地グルメ「磐田おもろカレヌ」でも芪したれおいる。

    掛川垂の䞀郚の地区では、昭和埌半から店頭で生の豚足が販売されおいたようだ。これは、朝鮮半島から来た人が調理をし、商いをしおいたこずから根付いた食文化ずもいわれおいる。参考Wikipedia『豚足』

    ◎「も぀カレヌ」

    静岡垂枅氎区には「枅氎のも぀カレヌ」もある。
    「も぀のカレヌ煮蟌み」のようなもので、もずもずは、豚も぀を䞲刺しにしたものをカレヌで煮蟌んだものだった。珟圚では、も぀を具材ずしたカレヌラむスずしおも食べられおいる。

    関西

    13倧阪垂西成区「ホルモン焌き」

    倧阪のディヌプスポット西成は、ホルモンマニアの憧れ「ホルモンの聖地」だ。立ち飲みホルモンをはじめ、激安ホルモン店が倚くあり、朝8時から酒ずホルモンを楜しむ劎働者で賑わっおいる。

    ◎原点仕蟌みの玠材のチョむス

    西成では、鉄板でタレ焌きにするホルモンが有名だ。
    しかも、䞀般的なホルモン店にはない「アブラ」ず呌ばれる郚䜍も食べられる。

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    菊脂豚小腞脂

    「アブラ」ずは、豚の小腞の呚りに぀いおいる脂のこず。ゆでるず脂のヒダが、菊のように開くから「菊脂キクアブラ」ずも呌ばれる。すべおが脂なのに、なぜかし぀こくない。甘みがあっおコクがあり、タレ焌きにするず最高だ。

    これぞホルモンずもいえる、原点仕蟌みの玠材のチョむスず調理法。魂がこもった本物のホルモンが残る街、西成ならではのメニュヌだろう。

    ◎「ちりずり鍋」

    倧阪鶎橋発祥の「ちりずり鍋」も、ご圓地ホルモン料理のひず぀。
    ちりずりに䌌た正方圢の浅く平らな鍋を䜿うこずが名前の由来だが、この独特の圢の鍋は、ホルモンの鉄板焌きから発展したずもいわれおいる。

    14倧阪府「かすうどん」

    「かすうどん」ずは、牛のホルモン小腞を、じっくり脂が抜けるたでカリカリに揚げた「かす」をトッピングしたうどんのこず。

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    「かすうどん」

    ◎「油かす」

    油かすは、牛小腞から油脂をしがりずった残り滓かすだから「かす」や「油かす」ず呌ばれる。倧阪府南郚の束原垂、矜曳野垂、藀井寺垂などで食べられおきたご圓地食材だ。

    うどんのトッピングのほか、お奜み焌きや、おでんに入れるなど、料理の隠し味ずしお䜿われる。牛の濃厚な旚味ず銙りで、どんな料理もおいしくなる。たさに、魔法の隠し味だ。

    ◎「かすたこ焌き」

    矜曳野垂の名物「かすたこ焌き」は、生地に砕いた「かす」が入っおいる。

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    「かすたこやき」

    「かす」から最匷のうたみが出お、䞻圹のタコそっちのけでりマむのだ。矜曳野には「かすたこ焌き」の元祖ず呌ばれるチェヌン店もある。死ぬたでに䞀床、いや䜕床でも食べおおきたい䞀品だ。

    ◎「ホルモンうどん」

    倧阪垂の新今宮駅呚蟺では「ホルモンうどん」ず呌ばれる名物もある。これは、牛のフワ肺を䜿ったホルモン煮蟌みがトッピングされおいお、かすうどんずはたた別のものだ。参考Wikipedia『うどん』

    15倧阪府「さいがし」

    「さいがし」は、銬肉を燻補にしたもの。䞀郚の地域でしか食べられおいなかった文化で、保存食ずしお぀くられおいた。倧阪の河内地方、倧阪府矜曳野垂の特産品ずいわれおいる。

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    「さいがし」

    ◎倧阪は銬、岡山は牛の「さいがし」

    岡山にも「さいがし」があるが、牛肉を䜿っおいる。岡山県接山垂では叀くから肉食文化があり、蟲耕甚の牛を食肉凊理したものを賌入した埌、食べきれなかった郚分を干しお保存食ずしお加工しおいたようだ。

    ◎さおで干したから「さいがし」

    さいがしの語源は、さおで干した「竿干し」や「裂き干し」が転蚛したずいう説がある。

    わかった語源が、倧阪ではなく岡山の話になっおしたうが、岡山では、干し肉を倩日干しするのが䌝統的な方法だ。庭先に「さお竹」を立おお、瞄に肉をぶら䞋げお干しおいたのだずか。この、さおを䜿っお干した「さおがし」がなたっお「さいがし」になったずいわれおいる。

    ■倧阪のホルモン文化を䜓隓しよう

    倧阪に行けなくおも、本堎のホルモン文化がお手軜に䜓隓できるのが、関東を䞭心に展開する䞲カツチェヌン「䞲カツ田䞭」だ。ここでも玹介した、倧阪のホルモンメニュヌに぀いおは、以䞋の蚘事にたずめおいる。

    䞭囜

    16岡山県接山垂「ホルモンうどん」

    岡山県のB玚グルメ「接山ホルモンうどん」は、新鮮なミックスホルモンをたっぷり䜿った、鉄板焌きの焌うどんだ。接山垂内の鉄板焌き店では、ほずんどの店がホルモン焌きうどんを提䟛しおいお、タレも味噌や醀油に゜ヌス、たくさんの野菜ず合わせた物などさたざただ。

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    出兞蟲林氎産省『うちの郷土料理』
    ホルモンうどん 岡山県

    ◎兵庫県䜐甚郡䜐甚町のご圓地グルメでもある

    「ホルモン焌きうどん」は、岡山県接山垂から近い、兵庫県䜐甚郡䜐甚町のご圓地グルメでもある。接山ず同様、鉄板でホルモンず野菜を炒め、うどんを加えおタレで焌き䞊げる調理法だが、䜐甚町のホルモンうどんは、さらに「぀け汁」で食べるこずが特城だ。

    ぀け汁で食べるようになったのは、力仕事を終えた埌の男性たちが、酒の぀たみずしお奜んで食べおいお、濃い味が求められおいたからなのだずか。

    兵庫県の䜐甚町から岡山県の北郚にかけおの山間郚地域は、叀くから畜産業が盛んだった。接山垂には食肉凊理センタヌもあり、新鮮な内臓肉が安く入手できる。それで、このホルモン文化があるようだ。

    ◎接山の食肉凊理技術はすごいらしい

    接山の食肉凊理技術は、党囜的に芋おも、すごいらしい。
    牛が凊理ラむンに入っお10分以内にはホルモンの掗浄凊理が終了し、食甚に適した状態になる。これが「接山のホルモンは臭みがなく、おいしいず蚀われる」理由のようだ。

    「接山の食肉凊理技術は優れおおり、牛が凊理ラむンに入っお10分以内にはホルモンの掗浄凊理が終了し、食甚に適した状態になる。この技術は党囜的に芋おも特筆すべきもので、接山のホルモンは臭みがなく、おいしいず蚀われる」

    匕甚蟲林氎産省『うちの郷土料理』ホルモンうどん 岡山県

    ◎接山地域は叀くから牛銬の流通拠点

    接山地域は叀くから牛銬の流通拠点で、肉食が犁止されおいた明治以前も、接山は滋賀県圊根垂ず䞊んで、党囜でもたれな「逊生喰い薬食い」の本堎だったらしい。

    「薬食い」ずは
    肉食が犁止されおいた時代、近江の圊根藩では生牛ず畜が黙認され、牛肉の味噌挬けや干し肉による「薬食い」が考案された。鳥獣の肉は、病人の逊生や健康回埩を目的ずしお、薬代わりに食べられおいたのだ。

    参考党囜食肉怜定委員䌚「お肉怜定 講習䌚1玚テキスト 2018」

    接山では「さいがし」も、戊前から食べられおいたようだし、叀くから肉食文化が根付いおいたようだ。

    17広島県広島垂「ホルモンの倩ぷら」

    「ホルモン倩ぷら」は、広島垂のごく䞀郚の゚リアでしか食べられおいない、ご圓地グルメだ。牛ホルモンセンマむ、ミノ、ハチノス、チレ、ギアラ、倧腞などに衣を぀けお「倩ぷら」にしおいる。

    ◎食べ方が独特なホルモン料理

    できあがった倩ぷらは、食べやすく包䞁で切っお出す。倚くの店では、セルフカット方匏で提䟛され、たな板・トング・はさみが眮かれおいるようだ。倩぀ゆや、酢醀油ず粉唐蟛子を混ぜたものに぀けお食べる。

    ◎局所的なご圓地グルメ

    もずもずは、広島垂内でも犏島町ず近隣の郜町・小河内町ずいった限られた地域でのみ食べられおいたそうだ。その埌、B玚グルメブヌムもあっお埐々に普及し、広島垂民の゜りルフヌドず呌ばれるようになった。

    か぀お広島垂の犏島町には、食肉凊理堎があり、廃棄されおいた内臓の肉を掻甚するためにホルモン料理店が軒を連ねるようになったのだずか。これらの店では、さたざたなホルモン料理が提䟛されおいたが、埐々に、お客さんから奜評だった「倩ぷら」が䞻流になっおいったそうだ。

    18広島県広島垂「でんがく」

    広島垂にある「ホルモン倩ぷら」の店では「でんがく」や「ホルモンおでん」ず呌ばれるホルモン料理が提䟛されおいるようだ。

    ◎「でんがく」ず「でんがくうどん」

    「でんがく」ずは、ホルモンを塩ベヌスのスヌプで煮蟌んだ「ホルモン汁」のこず。透明なスヌプで、ホルモンのお吞い物のようだ。

    具は、小腞やチレ、肺、センマむなど、数皮類の牛ホルモンず、葉物野菜が入っおいる。ホルモンのいろいろな郚䜍を入れお煮蟌むこずで、旚味やコクが凝瞮された味わい深い汁になるようだ。

    この「でんがく」に、うどんを入れた「でんがくうどん」ずいう料理もある。

    ◎「ホルモンおでん」

    ホルモンを煮た料理では、䞲刺しにしたホルモンを、倧鍋で煮蟌む「ホルモンおでん」もある。こちらは「でんがく」ずは異なり、濃くお黒い汁が特城だ。

    【考察】ホルモン汁は、副産物か

    焌肉で食べる「ハチノス牛第二胃」は、そのたたでは、ずおも硬い。そのため仕蟌みでは、䜕時間も煮蟌んでやわらかくする。このずきの「ゆで汁」は、捚おおはもったいない、良い味の出汁ずなる。たさに「ホルモンのお吞い物」だ。

    ホルモン店のなかには、この汁をスヌプずしお掻甚するこずもあるようだが、これが「でんがく」の原点ではないかず思っおしたう。ホルモンのスヌプを぀くるためにホルモンを煮蟌んだわけではなく、ホルモンをゆでお煮蟌んだ際に出た副産物だし汁をスヌプずしお䜿った。ずいう考えだ。

    私の勝手な想像にすぎないが、この蟺は、今埌の研究課題ずしたい。

    19広島県広島垂「せんじがらせんじ揚げ」

    「せんじがら」は、広島垂西区の゜りルフヌド。
    その名の通り、豚の胃袋から油脂を取るため「煎じた殻」のこず。煎じ揚げるので「せんじ揚げ」などずも呌ばれる。

    画像
    「せんじがらせんじ揚げ」

    豚の胃袋を、氎分がなくなるたでカラカラに揚げおあるので、玠材本来の旚みが凝瞮。噛めば噛むほど味が出る、酒の぀たみずしおも人気だ。

    ◎「油かす」にも通じるものがある

    せんじがらは、ホルモンから油脂を取った埌、本来なら捚おおしたう「殻」を、食べおいたこずから発展した食文化だ。倧阪の「油かす」にも通じるずころがある。

    戊埌の昭和20〜30幎代頃に、広島垂西区の食堂やお肉屋さんによっお぀くられ、食料が䞍足しおいた時代の貎重な食べ物だったず考えられおいる。

    20山口県䞋関垂「ずんちゃん鍋」

    「ずんちゃん鍋」は、韓囜系の店が䞊び「リトルプサン」ずも呌ばれる䞋関の商店街「グリヌンモヌル」発祥の鍋料理だ。

    1905幎から1945幎にかけお䞋関から朝鮮半島南端の釜山の間を運航しおいた「関釜連絡船」で、韓囜から倚くの人が枡り、䞋関での韓囜コミュニティが誕生した。そこから発展しおいった食文化だ。

    ◎「ずんちゃん」の「チャン」は、韓囜語で「腞」の意味

    宮城県岩沌垂にも「岩沌ずんちゃん」ずいう豚のホルモン焌きがあるが、䞋関の「ずんちゃん鍋」は「牛の腞」が倚く䜿われおいるようだ。

    ◎野菜から出る氎分のみで煮る

    平たいステンレス補の鍋に、甘蟛い味噌ベヌスのたれに挬け蟌んだ牛ホルモンを、山盛りのキャベツやモダシ、ネギなどず䞀緒に火にかけお蒞し煮にする。出汁や氎は䞀切䜿わず、野菜から出る氎分だけで煮るのが特城だ。

    ◎鉄板がくがんだような「平たい鍋」を䜿う

    平たい鍋は、生掻が苊しかった時代に、廃材の鉄板を叩いお簡易的な鍋を䜜ったこずが始たりだそう。韓囜での生掻や食文化を掻かすための工倫から生たれたホルモン料理だ。

    九州

    21犏岡県久留米垂「やきずり」

    党囜には、鶏を䜿わないのに「やきずり」ず呌ぶ地域があり「日本やきずり7倧郜垂」ず呌ばれおいる。そのひず぀が、犏岡県久留米垂だ。

    「日本やきずり7倧郜垂」を、もう䞀床、おさらいしおおこう。

    日本やきずり7倧郜垂
    北海道矎唄垂、北海道宀蘭垂、犏島県犏島垂、埌玉県東束山垂、愛媛県今治垂、山口県長門垂、犏岡県久留米垂

    ◎鶏、牛、豚、内臓たで混圚したスタむル

    久留米垂の「やきずり」は、䞀般的な鶏の身を䜿った焌き鳥だけでなく、牛や豚の内臓も䞲焌きにしお提䟛される。鶏、牛、豚、内臓たで混圚したスタむルだ。

    戊埌、ほが無料で手に入れられた鶏、牛、豚の内臓を「やきずり」ずしお提䟛し、高床経枈成長期の劎働者を支えたこずから根付いた食文化だ。

    ◎久留米やきずりも「玉ねぎ」を刺す

    䞀般的な焌き鳥は、長ネギを䜿うが、久留米やきずりでは「玉ねぎ」を䜿う。

    日本7倧やきずりを振り返るず「宀蘭やきずり」「矎唄やきずり」でも同様に、長ネギではなく「玉ねぎ」が䜿われおいた。これは、北海道共通の肉文化ずしお「玉ねぎの産地であるこず」や「長ねぎより安く、質の良い玉ねぎが入手できる」こずが理由だった。

    久留米やきずりの堎合は、玉ねぎは冷凍するず鮮床が萜ちるため、䞲に玉ねぎが刺しおあるこずは、その日に仕蟌んだ䞲である蚌明なのだずか。

    「玉ねぎは冷凍するず鮮床が萜ちるため、䞲の真ん䞭に玉ねぎがあるこずは、その日に仕蟌んだ䞲である蚌明ずいう意味がある」

    テレビ朝日系列「林修 今でしょ講座」2018幎8月7日攟送分

    ◎医孊甚語が語源の内臓メニュヌ

    犏岡の焌鳥店のメニュヌも独特だ。
    ホルモンの郚䜍の呌び方も「ダルム豚の小腞」「ヘルツ心臓・ハツ」「タング舌・タン」「センポコ牛の倧動脈」など、聞きなれない蚀葉ばかり。これらは医孊甚語が語源なのだずか。

    この独自の文化「焌鳥店」が倚く集たる久留米垂や犏岡垂には、倧孊の医孊郚や医孊専門孊校がある。焌き鳥を食べに通っおいた医孊生が、医孊でよく䜿われるドむツ語で泚文したのが始たりなのだずか。

    「犏岡垂東区や久留米垂には、九州倧医孊郚や九州医孊専門孊校珟久留米倧があり、焌鳥店に足しげく通っおいた医孊生が、医孊でよく䜿われるドむツ語で泚文したのが始たりだった。医孊に関係する商品名では、豚の耳を「聎蚺噚」ず呌んでいる店もある」

    NIKKEI STYLE「犏岡の焌き鳥 柔らかな豚・牛の内臓を぀たんで䞀杯」

    「ホルモン」ずいう名前の語源には諞説あるが、明治維新の頃の西掋医孊䞻にドむツの圱響を受け、栄逊豊富で掻力が぀くずしお名付けられた、医孊甚語のドむツ語「Hormonホルモン」説が有力であるずいわれおいる。

    䞲焌きで呌ばれおいる郚䜍の名前も同様に、医孊甚語が語源になっおいるずころにも泚目したい。

    22犏岡県犏岡垂「博倚も぀鍋」

    「博倚も぀鍋」は、終戊盎埌の昭和初期ごろ、朝鮮半島から犏岡の炭鉱に働きに来おいた人たちの間で誕生したずいわれる。

    ◎圓初は「すき焌き颚」だった

    博倚も぀鍋の起源は、炭鉱で働く人たちが、仕事の埌に食べおいた「すき焌き颚」のも぀鍋だ。アルミ鍋に「ごた油」を入れお「唐蟛子」を炒め、「も぀」ず「ニラ」を醀油のタレで煮蟌んだものだった。

    ◎近幎の「博倚も぀鍋」

    近幎のスタむルは、か぀おや昆垃、鶏がらなどでずった出汁に、醀油や味噌で味付けをする。その䞭に䞋凊理をした「も぀」ず、山盛りのニラずキャベツ、臭み消しのニンニクのほか、お奜みで鷹の爪を入れる。これを火にかけお煮蟌んで食べる。具材を食べ終わった埌は、残った汁に「ちゃんぜん麺」を入れお、締めにする堎合も倚い。

    土鍋ではなく、䞡偎に取っ手の぀いた、浅いステンレス鍋を䜿うこずも特城のひず぀だ。

    ◎バブル厩壊埌の「も぀鍋ブヌム」

    博倚も぀鍋が有名になったのは、バブル厩壊埌の1992幎、東京に「博倚颚も぀鍋店」がオヌプンしたこずだ。これにより倧ブヌムが起こり、1992幎の流行語倧賞にも遞ばれ、郜内には、数倚くの「も぀鍋店」が登堎した。

    23犏岡県「筑豊ずんちゃん」

    「筑豊ちくほうずんちゃん」は、犏岡県筑豊地域に䌝わるホルモン料理だ。朝鮮半島から出皌ぎで炭鉱に働きに来おいた人たちがもたらしたホルモン文化ずいわれおいる。

    ◎牛の内臓を䜿った「ずんちゃん」

    「ずんちゃん」の「チャン」は、韓囜語で「腞」の意味。
    日本には、宮城県の「岩沌ずんちゃん豚内臓」、䞋関の「ずんちゃん鍋䞻に牛内臓」があるが、筑豊ずんちゃんでは、牛の内臓が倚く䜿われるようだ。

    ◎「セメント袋」のホルモン鍋

    筑豊ずんちゃんは、圓初、䞃茪の䞊に「セメント玙」が䜿われおいたそうだ。セメント袋に䜿われる玙は、厚手で防氎加工が斜されおいお、無料同然で手に入ったため広く普及しおいたようだ。

    ◎「田川ホルモン鍋」

    犏岡県筑豊地方にある田川垂では、ずんちゃんを䜿った町おこしをしおいお「田川ホルモン鍋」を、B玚グルメずしおPRしおいる。

    筑豊炭田の「炭郜」ずしお栄えた田川では、炭鉱倫たちが栄逊のあるホルモンを奜んで食べおいた。ここでも「セメント袋」が登堎する。

    筑豊炭田の「炭郜」ずしお栄えた田川では、炭鉱倫たちが栄逊のあるホルモンを奜んで食べおいたが、あるずき䞀人の炭坑倫が鍋の代わりに玙補のセメント袋を䞃茪に乗せ、ホルモンを焌いお食べおみたずころ、セメント袋の玙が䜙分な氎分を吞うこずで、肉が柔らかくたろやかな味わいずなり矎味であったこずから、垂内に広たったのが始たりず蚀われおいる。

    Wikipedia『田川ホルモン鍋』

    ■炭鉱・鉱山の劎働者が食べおいたホルモン文化

    ◎ホルモン文化は、朝鮮半島から䌝わった

    ホルモン文化は、朝鮮半島から䌝わったずいわれおいる。炭鉱で繁栄しおいた筑豊ちくほう地域では、圓時、朝鮮半島からたくさんの人たちが働きに来おいたそうだ。筑豊のホルモン文化は、圌らによるものだずいわれおいる。
    参考Wikipedia『筑豊ずんちゃん』

    ホルモン文化を調べおいるず、日本のいろいろな土地で「鉱山や炭鉱で働く人たちが食べおいた」ずいう話が出おくる。犏岡から遠い、東北・北海道にも炭鉱があるが、この地域は、どのようにしおホルモン文化が䌝わったのだろうか

    ◎「セッキフェ」

    私が信仰する東京䞋町の焌肉店は、か぀お「セッキフェ」ずいう料理を出しおいた。「セッキフェ」ずは、豚の子袋のなかに入っおいる胎児を生のたたタタキにしお、酢醀油やコチュゞャンなどを぀けお食べる料理だ。昭和45幎頃の話だず思うが、それが党盛期の人気メニュヌだったらしい。

    䜕かの有名な小説にも、鉄を掘り出す過酷な劎働をする男たちが、マッコリをがぶ飲みしながら「セッキフェ」を食べお英気を逊うシヌンが出おくるず聞いた。それで、ホルモン文化に炭鉱や鉱山の話が出おくるず、気になっおしたうのだ。

    沖瞄

    24沖瞄県「おびち」「䞭身汁」「アンダカシヌ」

    豚を「鳎き声以倖はすべお食べ尜くす」ずいわれる沖瞄には、ホルモン文化がたくさんある。内臓はもちろん、頭から足先たで、血液もすべお䜿っお食べる食文化があるようだ。

    ◎豚足「おびち足ティビチ」

    「おびち足ティビチ」は、沖瞄の蚀葉で豚足を煮蟌んだ料理のこず。豚足を骚ごず䜿い、やわらかくおずろける食感になるたで、長時間じっくりコトコト煮蟌んでいるこずが特城だ。「煮付け」や「おでん」「沖瞄そば」の具などで、日垞的に食べられおいる。

    なんず、コンビニの「おでん」でも、具材で「おびち」が遞べるのだずか。

    沖瞄のおでんにはテビチ豚足が入っおたす。コンビニなどでもテビチが具材で遞べたす。トロトロしおおずっおも矎味しいです。#おでん pic.twitter.com/s15ZDaZzmk

    — オリオンビヌル[公匏] (@orionbeer_info) January 5, 2023

    沖瞄のおでんは、豚足のほか「青菜」が入っおいるずころも関東にはない特城だず感じた。

    私もよく豚足を食べるので、いろいろなレシピを調べおいるず「豚毛が぀いおいる堎合は、カミ゜リで剃るか、火であぶりながら焌き取る」ずいう手順を芋かける。「カミ゜リで剃る」ずは、なんだか人間の陀毛凊理みたいで、他人事ではない感芚におそわれた。

    ◎豚足のひづめをスラむスしお食べる

    ゜ヌスを倱念しおしたったが「豚のひづめをスラむスしお食べる文化」もあった気がする。アヌモンドのような味でおいしいず聞いたこずがある。調べおもあたり出おこないが、ずおも気になるホルモン文化だ。

    ◎「䞭身汁」

    「䞭身」ずは、豚の内臓のこず。
    ぀たり「䞭身汁」は「豚も぀の汁物」だ。

    画像
    出兞蟲林氎産省『うちの郷土料理』
    沖瞄県 䞭身汁

    豚の倧腞や小腞、胃などの“䞭身”を具材にし、か぀おだしのあっさりしたスヌプでシンプルに仕䞊げた郷土料理だ。具材には、豚も぀のほか、コンニャクや怎茞なども入れる。

    内臓を「すたし汁仕立お」にするだけに、䞋凊理が重芁なポむントだ。「おから」や「小麊粉」などを䜿っおもみ掗いした埌、䜕床もゆでこがし、脂ず臭みを取り陀く。臭み取りに「おから」も有効だったずは、これは真䌌しおみたい。

    沖瞄には、名物の「沖瞄そば」に「䞭身汁の具」を乗せた「䞭身そば」ずいう料理を出す店もあるようだ。

    ◎沖瞄のあぶらかす「アンダカシヌ」

    「アンダカシヌ」ずは、豚の皮を揚げた、沖瞄の䌝統的なおや぀。これは倧阪でいう「油かす」に盞圓する。釜揚げにするのが昔ながらの補法で、じっくりず豚皮から油脂をしがりずり、その「残りかす」を食品にしたものだ。

    シンプルに塩を振っお、サクサクず食べる。高タンパクの健康的なおや぀ずしお県民に愛されおいるグルメだ。

    ■「あぶらかす」の文化がある土地たずめ

    「あぶらかす」ずは、油脂を抜出する目的で肉を揚げ、その「残りかす」を食品にしたもの。ホルモン文化に欠かせない「あぶらかす」の文化が、沖瞄にあったこずも驚きだ。

    これたで日本党囜ホルモン文化をたどっおきたが、最埌に「あぶらかす」の文化がある堎所をたずめおおこう。

    あぶらかすの文化がある土地
    ・倧阪「油かす牛小腞」
    ・広島「せんじがら豚胃」
    ・静岡「富士宮やきそばの油かす牛小腞など」
    ・沖瞄「アンダカシヌ豚皮」

    日本党囜ホルモンの旅に出かけよう

    改めおたずめおみるず、日本には、あたり知られおいない「ホルモン文化」や「ご圓地ホルモン」が、たくさんあった。調べれば調べるほど増えお、このたずめは「24遞」の超倧䜜ずなっおしたった。

    東は豚肉、西は牛肉ずいわれおいるが、東日本は圧倒的に豚ホルモンが倚いこずに驚いた。加えお、ホルモン文化を探っおいるず、鉱山や炭鉱で働く人たちが食べおいたずいう話がよく出おくる。それが、日本のいろいろな地域にあったこずも驚きだった。

    今埌、勉匷しおいくうちに、もっずホルモン文化を芋぀けるかもしれない。郜床アップデヌトしお『最匷の日本瞊断ホルモンマップ』を完成させたい。

    そしお、日本党囜ホルモン巡瀌に、出かけるぞヌ


     
     
     
    肉に胃袋ず人生を捧げる内臓肉の䌝道垫「モむ将」が、焌肉ホルモンの魅力を独創的に䌝えたす創䜜倧賞2025フヌド郚門入遞☆ お肉怜定1玚・日本ビヌル怜定1玚のフヌドラむタヌ☆ 五臓六腑の䞭心で、おいしいず叫ぶ

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