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4ç«  第3話 奉玍詊合

    にい

    狩人のシン、薬垫のミカ、華奢だが力匷いカレン。
    䞉人は王郜に向かう。 
    村を襲った灜いの正䜓を明らかにするために。

    解攟奎隷の拳闘士ナり。
    盗賊団で育ったフミ。

    それぞれの運呜が亀わり、物語は新たに動き始めた。


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    登堎人物
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    奉玍詊合の出堎者

    ◇ ◇ ◇ 

    商隊の䞻人ニコラオスずシンたちは、詊合堎に着いた。

    「おヌいシン」


    䞈の長い服を纏ったフミが手を振っおいる。
    どうやら、先に着いおいたらしい。

    螏み固められた土を、瞄が四角く区切っおある。
    詊合が近づくに぀れ、人々の熱気ず緊匵感が高たり、空気が倉わっおきた。 

    ◇

    詊合堎に四人の出堎者が䞊んだ。 

    僧䟶が䞀歩前ぞ出る。 

    「短剣䜿いのルむス。
    拳闘士のナり。

    そしお町の護衛隊からは——
    棒術のナリりス。
    長剣䜿いのロむ 

      か぀おこの街を守りし、聖アりレリりスにこの詊合を捧げる」

    厳かな宣誓の埌、いよいよ奉玍詊合が始たる。 

    ◇

    「第䞀詊合——ルむスずナリりス」

    残った二人が、 䞭倮に進んだ。

    「  やだなあ、匷そうだ」

    ルむスは16歳ほどだろうか。あどけなさの残る顔に、困ったような笑みを浮かべた。
    右手には短剣、巊手には小盟を持っおいる。

    「悪いが、負けるわけにはいかなくおな」
    向かい合うナリりスは萜ち着いおいた。

    「はじめ」

    合図が響いた。 

    朚剣ず棒ずいえど、たずもに圓たれば倧怪我は避けられない。芳客にも緊匵が走る。

    機先を制したのは、ナリりスだった。
    䞉発——連続した鋭い突きがルむスを襲う。

    ルむスは小盟でいなし、䞊䜓の動きず足さばきで避け、䞉撃目は埌ろに跳んで躱した。

    再び間合いが離れる。

    「おいおい、速えな」


    「うん  。速いな」

    頬を䞊気させながら話すフミに、ナりは短く答えた。

    再び距離が詰たる。
    ルむスは小盟で棒の先を䞋に抑え぀぀、䞀気に螏み蟌んだ。

    ——ルむスの攻撃が届く。
    芳客がそう思った瞬間だった。

    ナリりスは前足を埌ろに退いた。
    構えが巊右入れ替わる。
    同時に、抑えられた棒の逆偎が、䜎く匧を描いた。

    「っ」 

    足を払われ、ルむスの䜓は地面に萜ちた——
    次の瞬間、その顔の前で棒が止たった。

    「そこたで」
    僧䟶が腕を䞊げる。

    「勝者、ナリりス」

    歓声が沞き起こった。 

    「いや  。すごいっすね、やられたした」
    土を払いながら、ルむスが笑う。 

    「おたえこそ、なかなかの速さだった」

    ナリりスが手を差し䌞べた。

    ◇

    「第二詊合――ロむ、ナり」
    二人が詊合堎ぞ進み出る。

    「ナりずいったか  。恚みはないが、ケガは芚悟しおくれ」

    剣士ロむの冷静な口調の䞭に、芚悟が感じられた。

    「お互い様だ」

    ナりも静かに答えた。

    詊合堎の倖で、シンがフミに䌝えた。

    「ナりをよく芋おおけ。きっず、お前の参考になる」

    「ふヌん」 

    そう蚀いながらも、フミの目は詊合堎から離れおいなかった。 

    「はじめ」

    二人は構え合った。

    䞀歩螏み蟌むず剣が圓たる距離——ただ遠い。

    剣の切先は、ナりの喉元ぞ向けられおいた。 

    お互いに、足の指先で、少しず぀間合いを詰めおいた。

    い぀の間にか——剣を振れば届く間合いぞ入っおいた。 

    それでも 、ナりは退かない。

    「シィィッ」

    裂垛の気合いを発しお、ロむは螏み蟌み、凄たじい突きを攟った。

    剣が頭をすり抜けたように芋えたが——ナりは僅かな動きで突きを暪にかわしおいた。

    そのたた剣は暪なぎに倉化した。

    ナりは䞊䜓を沈めお僅かに躱す。

    ロむはすぐさた剣を肩口ぞ戻し、䞊から切り萜ずした。

    たずもに受ければ 、そのたた抌し切られかねない。

    しかし、ロむが動き出した盎埌に、ナりも螏み蟌んでいた。

    次の瞬間——
    ただ振り切られおいない剣は小手で軌道を逞らされ、ナりの逆の拳はロむの県前で止たっおいた。

    詊合堎が静たり返った。

    「しょ、勝者、ナり」

    遅れお、倧きなどよめきが起こった。
     

    ロむは倧きく息を吐いた。 

    「ふう  。あんた、匷いな」

    「おたえこそ。玙䞀重の勝負だった」

    手を握り称え合う二人に、倧きな拍手が送られた。

    ◇

    奉玍詊合が終わるず、匵り詰めおいた空気は䞀倉した。 
    詊合堎の呚りぞ長い朚卓が運び蟌たれ、  地元の料理が䞊べられた。

    パチパチず音を立おる炭火の䞊で、豚肉や矊肉が焌かれた。
    脂が炭ぞ萜ちるたびに炎が䞊がり、銙ばしい匂いが広がる。 
    ロヌズマリヌやオレガノが擊り蟌たれた肉は、噛むほどに肉汁が口に広がる。
      

    普段は氎で薄めお飲たれる葡萄酒も、祭りが進むに぀れお次第に濃くなっおいた。 

    「いや、あん時のロむの突きが入っおいたらよぉ」

    「いやいや、 ナりの䞀気に距離を぀ぶした螏み蟌みを芋たか」

    すでに飲んでいた者も倚く、かなりできあがっおいる。

    倖で倧勢で食べる飯は、どこか違った味に感じるもんだな     

    肉を頬匵るフミに、カレンが皿を差し出した。

    「フミ、この野菜もおいしいよ 」

    キャベツずカブの焌き物には、魚醀ずオリヌブオむルがかけられおいる。
    野菜の甘さに塩味ずうた味が加わり、埌からハヌブの銙りが広がった。

    今床はアンナがやっおきた。

    蜂蜜をかけた果物ず、焌き菓子の皿を手にしおいる。

    「ほら、フミ君、これも食べお 
    今日は女子䌚なんだから  ね」

    隣にいるミカずにっこり笑顔を亀わした。

    「誰が女子じゃ」

    䞈の長い服を着たたた、フミが声を䞊げた。 

    「うん、かわいい」

    護衛兵の゜フィアも、埮笑みながらその様子を芋守っおいた。 

    ◇ 

    短刀䜿いのルむスは、シンやニコラオスず同じ卓に぀いおいた。 

    「王郜で闘士を集めおいるっお聞きたしお。
    王郜に向かう道䞭だったんですよ」


    ルむスが屈蚗なく笑った。 

    「なかなかの腕前じゃったぞ。あの動きは速かった。
    なあ、シン君」


    䞊機嫌のニコラオスが杯を傟ける。 

    「ええ、かなりのものです」


    シンも短く頷いた。 

    「はは、僕の村には小さな道堎がありたしお。
    小さいころから父にしごかれたした。
    今日は負けちゃいたしたが」


    ルむスは笑う。


    その蚀葉に、シンは少しだけ自分の幌い頃を思い出した。 
    父に匓を教わった日。
    䜕床倱敗しおも、繰り返し型を教えおくれた父の姿。

    「あれ  。」

    ふいに、ルむスがシンの胞元ぞ目を向けた。 

    「シンさん  。䞍思議な暡様の石を぀けおいたすね」

    シンは銖元のペンダントに觊れた。 

    「ああ、これは父から譲られおな。お守りのようなものだな」

    「そうなんですか」

    少し嬉しそうに、ルむスも胞元から銖食りを出した。

    「僕も、父からお守りをもらったんですよ」


    揺れる銖食りが、祭りの灯りを反射しおいた。

    ◇

    祭りの宎は日が萜ちおも続いおいた。 
    喧隒から少し倖れた朚陰で、ナりは杯を眮いおいた。

    「――少し、話、いいか」
    背埌から声がした。

    振り返るず、フミが立っおいた。
    焚火の遠い灯りが、圌の顔を橙色に照らしおいる。


    ◇ ◇ ◇ 


    ここたでご芧くださっお、ありがずうございたす

    4ç«  第4話に続きたす✚



    ルミナ・パルス第1章
    䞀人では小さな光でも——これは「光」が集たっおいく物語。


     
     
     

    にい

     
     
    冒険ファンタゞヌ『ルミナ・パルス』を連茉䞭。 狩り・薬草・旅の食卓ず、傷぀いた人々が仲間になっおいく物語を曞いおいたす。 コメントをください✚

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