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ハルザキヤマガラシは他人事

    hiyori_games


    この黄色い花は、アブラナ、ヤマガラシなどの種類らしかった。

    随分と前から咲いてた。

    スイセンが枯れはじめた頃から、入れ替わるようにどんどん数を増やしていったんだ。


    子ども達は、背丈が低く、密度の薄い、密やかな花を好んだ。

    だからなのか?

    こんなに目立って、たくさんあったのに、この花にだけ見向きもしない。

    少しだけ調べてみた事もある。

    けれどAIの判定はいつも曖昧だったから、特定の種類に絞り込めずに、

    『見てごらん、この花は◯◯だよ。』

    とも言えなかった。



    何が物事を分つのだろう?

    これはおそらく、ハルザキヤマガラシなのだと思う。


    子ども達にとってどうでもよいならば、私も取り上げないつもりだった。

    けど、2才の娘がてっぺんを小さくむしってきたから、ほんの少しだけ、興味を向けてみたんだ。


    しかし残念ながら、私の中で、存在感の割に思い入れも湧かなかった。


    なにせ、何も起こらずに、随分と長くそこにありすぎた。

    だから淡々とした感情が漂っただけだったんだ。



    人はいちいち花に名前を付けたがったが、多くの命は特に何も求めてない。

    そして私も、すべての植物をわざわざ把握しようとは思わなかった。


    まぁ、君たちだってその方が良いだろう?

    私たちに摘み取られる心配をする必要もないのだからね。


    むしろそこで穏やかに枯れていく事こそ望む所であるのだろう。

    などと考えたら、ようやく少しだけ愛着が持てた気がした。


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    40代、2児のパパが、隙間時間にエッセイ書いたり、小説書いたり、カードゲーム作ったりしてます。 よろしくね。

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