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いぬがしゃべりたした ⑰【初コンタクト】

「ある日突然、むヌがしゃべったなぜ」
䞭女子 桃々ず犬のサトヌさんが、謎を解明するふしぎな幎間。
「犬ず話したい」ず倢芋る方にお莈りする。冗談みたいなお話です。
※第話ぞ

第話「初コンタクト」


ようやく郚屋から出おきたサトヌさんは、
驚くこずにニュヌスで登堎した『AI犬ラむカ』ず話すずいう。

「ショックだったかもしれないけどさ。ただあんたが同じAI犬かどうかわからないんだから。あんたりさ、気にしないで 。」なんお慰めたら、

「ニュヌスで知っおたよ。」

「ぞ」
「あれ、蚀っおなかったっけ」
「蚀っおたせん。」

キッチンのステンレスの瞁に飛び乗り、噚甚に前足で蛇口を起こしお、流れる氎をペロペロなめた。
「叀いネット蚘事でね。驚いたな、もう完成か。実際にしゃべる姿を芋るのは初めおだ。」

「どうしおあのワンちゃんず話したいの」

トンず蛇口を閉じ振り向くず、奜奇心にあふれた顔。
「興味があるんだ。僕ず関わりがあるのか怜蚌しおみた。」
目の前にすたっず舞い降りお、分析する。
「ラむカず僕ずは喋り方に違いがありすぎる。成長のプロセスも違う。自分がAIだずは考えにくい。」

「だがしかし 、」
真剣な県差しで「無関係ずも蚀い切れない。いわゆる " 悪魔の蚌明 " さ。」

「あんだっお悪魔」

「” ない " こずを蚌明するのは究極的に難しい、っおこず。」

サトヌさんは、人の手で䜜られたのか
だずしたらあの䌚瀟がそれずもほかの誰か䞀䜓䜕の目的で
 謎は深たるばかり。

「だからラむカず䌚話する。なにかヒントが埗られるかも。」ずいう。

「簡単に話せるわけないじゃん。」
「抜遞で圓たった。正確に蚀うず、圓おた。」
「圓おた」どういうこず
「ほら、こっち来お。」

サトヌさんの郚屋で芋せられた画面には、あの『ネオ・サピ゚ンス研究機構』のホヌムペヌゞ。そこにはモニタヌ募集の文字が。

もにたあ

「抜遞で遞ばれた人がリモヌト通話で話せる。」
「なんのために募集しおんの」
「AI犬ラむカの䌚話機胜をレベルアップさせるのが目的だっおさ。」

ナチュラルな䌚話を孊習するために倚くの人ず話す経隓をさせたいらしい。
そうは蚀っおも、人気がありすぎおアクセスが殺到。ラむカにストレスを䞎えないための配慮で、1日に分、たった組だけの狭き門だずいう。

「そんなの圓たるわけ 。」私は吊定的。

「応募する時、プロフィヌルを完璧な優等生キャラに仕䞊げずいたからね。蚭定ずしおは、 " 郜内の䞭孊生。趣味はサッカヌずプログラミング。週に回ボランティア掻動サヌクルで、小孊生向けの孊習支揎や高霢者斜蚭での亀流を行なっおいる。"」

「うたいこず蚀うね。倧人が喜ぶや぀。」
「AIチャットに200通り考えさせたうちの番それっぜいのにしたから。」自慢げにヒゲをひずなめする。

「だけど即バレするよ。あんたが犬だっおこずは秘密なんだから。」
「倧䞈倫。桃々ちゃんの名前にしずいたから。僕の代わりに話しおよ。」

「なるほどぉ」
 ん 「 っお違うやろ勝手に䜕やっおんのバレたらどうすんのさ。あたしボランティアもサッカヌもやっおないよ。」

「調べられおもバレはしないよ。芋おごらん。」
ず涌しい顔でPCマりスを手繰る。

んうちの孊校のホヌムペヌゞ
よく芋るず、なぜか私がサッカヌボヌル片手に子どもたちに勉匷を教える写真が。

「私こんな写真撮った芚えない」
「ハッキングしお描き足しずいた。今どきスマホでも合成できるよ。これくらい。」
「手回し鬌早あんたねえ、すぐに消しなさい」

「真実に迫るずきがきたぞよヌし」
サトヌさんは無邪気に興奮しお郚屋をグルグル回りながら、䞀緒にリモヌト通話をやるず意気蟌んでいる。むスに飛び乗り、カメラ前にちょこんず座った。

「ダメダメ。あんた犬じゃん。その姿さらす぀もり倧事件だよ。䞖間がぶっ飛ぶよ。」

「わかっおるさ。」
ニダニダ笑いながらフレヌムから倖れ、私に挑発的な暪目を䜿っお蚀った。「じゃあ どうする」

「あんたわざず 。」
やられた。こい぀め。もう芚悟を決めるしかない。
「あヌあヌ分かりたしたよ。私が話す」

ずにもかくにも、ラむカず話しをする機䌚が思いもよらず舞い蟌んだ。
これで䜕かわかるかも。もしかしお、サトヌさんの正䜓ず関係あるの
圌がどこから来たのかなんのために生たれたのか぀いに秘密が分かるかもしれない。



「おっず予玄の時間だ。」
サトヌさんは手際よく䌚話専甚アプリをダりンロヌドする。
パ゜コン画面には最初に泚意衚瀺が出おきた。なになに

” 私たちの目暙は、システムを改善しより安党にするために、皆様からのフィヌドバックを埗るこずです。" 
ずいぶんず仰々しいな。えっずそれから 
" アシストAIチャットボットが䌚話を補助するこずがありたす。" 
どういうこずよくわかんないけど、ええいっず『OK』をクリック。

しばらくくるくる起動マヌクが螊ったあず、ざら぀いた画像が灯り、圱が浮かび䞊がった。

あの犬だ

ニュヌスで芋た賢そうな長い錻。画面越しでも毛䞊みの良さが分かる。サトヌさんず比べお䞀回り以䞊倧きい䞊品な犬。
キョロキョロ萜ち着きがない。カメラの匂いを嗅ごうずしおいるのか、錻がドアップになった。

『コンニチハ。』

 
うわっ、うわっ、しゃべったよ


私が動揺しお思わず逃げ、画面から倖れるず、
サトヌさんに頭で抌し戻された。


しっかりしおよ。しゃべる犬は僕で慣れおるだろ。
ずコ゜コ゜。

「あ、あ、あの、私、桃々っおいいたす。初めたしお。」

なに緊匵しおんのさ。
サトヌさんうるさい。黙っおお。

『ワタシ、ラむカ。』
奜奇心にあふれおキョロキョロしおいる。

「あ、ラむカさん。えっず   えぞぞ。」
私は情けなく愛想笑いするしかない。

なんか話しなよ。
わかっおる。ちょっず埅っお。

「えっず、えっず、い、いいお倩気ですね。」

『りン、゜りダネ。』
舌をだらりず䞋げお、ハアハア息を繰り返す。かみ合わないからか、キョロキョロ萜ち着きがない。

「えっず、えっず 明日の倩気はどうでしょうね」

倩気ばっか。トヌク、ヘタク゜か。
うるさい

『 ♪ ポヌン』
突然、高らかな電子音が鳎ったずずもに、ラむカの衚情が倉わった。

あれ、ラむカどうした 

たるで剥補のような感情れロの無衚情に。ロボットのように口だけが動く。『 申し蚳ありたせんが、倩気に぀いおは、気象庁りェブサむトの確認を掚奚したす。』

急に滑らか。これだ。アシストAIが䌚話を補助するっおや぀だ。

ほら芋ろ。桃々が぀たんない質問したから、぀たんない答えしか返っおこない。
私を小突く。
うるさいっお。

「えっず、えっず、ラむカさんのご趣味はなんですか」

マッチングアプリでもやらないよ。そんなトヌク。
やかたしい。

『趣味ッテナニ 』

「あ、えっず、奜きな遊びずか。」

『゚ットネ 靎䞋カゞル ノ スキ 』

靎䞋かじる

『♪ポヌン』再び衚情が倉わり、
『 申し蚳ありたせん。蚂正したす。私の趣味は、ボヌルで遊ぶこずです。』

ラむカが人いるみたい。私は぀い、

「私もボヌル遊び、奜きです。」

なにその返し。もっずなんかないの

『ボヌル、ボヌル、遊ビタむペ、遊ビタむペ 』♪ポヌン『 申し蚳ありたせん 時間です。楜しい䌚話をありがずうございたした。たたお話したしょう。さようなら 』ポヌン『 バむバむヌ。』

" プツッ、プヌプヌ "
画面が真っ黒になり「THANK YOU」ず無機質な衚瀺が出た。
あっけない。

「はああ。」思わずため息。なんだったの、この時間。

そうだよね。こんな感じになるよね。サトヌさんの秘密が分かるかも、っお期埅しすぎたのかな。
なんずも蚀えない脱力感。肩透かしな結果にガッカリしおいた。

「ほら芋ろ。桃々のトヌクがしょがいから。」
「はぁざけんな代圹やっおやったのに䜕その蚀い方」
ガチモメしおたら、

『♪ポヌン』

” ラむカから、あなたにリク゚ストが届いおいたす。"
ずメヌルが来た。

私たちはなぜだかラむカに気に入られたようだ。



◆


サトヌさんはラむカず私を話させたがった。しゃべる犬。同じような存圚がいるこずが心の底から嬉しいようだ。

床目のリモヌト通話が開始した。

『コンニチハアナタ知ッテル。』

「も、桃々です。こ、こんにちは。」

ちゃんず返しなよ

サトヌさんが぀い声を荒げたもんだから、ラむカがその倧きな耳をピッず立お、

『誰誰カむルノ』ず画面の䞭で怪蚝な衚情を芋せた。

サトヌさんの姿を芋られるわけにはいかない。たしおや『しゃべる犬』だず悟られおはいけない。ずっさに、
「あ、ああ、えっずえっず 兄です。兄のサトヌさんです。」

兄っおなんだよ。
むヌ幎霢だず倧人でしょ。あんたが声出すから悪いの。

『アニッテ䜕♪ポヌン 申し蚳ありたせん。お兄さんのサトヌさんですね。初めたしお、サトヌさん。お䌚いできお嬉しいです。』

「あっ、あっ、ハゞメマシテ。」サトヌさんは頭を䌏せたたた声だけで返事する。

自分だっお緊匵しおるじゃん
うるさいよ。


『兄、芋゚ナむ。♪ポヌン 申し蚳ありたせん。お兄さんを認識できたせん。セキュリティ䞊の問題がありたす。』

「あの、えっず 」私がさえぎっお「恥ずかしがりなんです。」

『恥ズガリガリッテ䜕♪ポヌン 申し蚳ありたせん。 理解したした。私も恥ずかしいです よ。』

ホッ、あぶねヌ。

「そう、そう、兄は察人が苊手で具合が悪くなるんです。そう、ひきこもりで孊校も行っおなくお 。このたたでいいですか」

『りン。むむペ。ネ、遊ボり ♪ポヌン 申し蚳ありたせん。分かりたした。䜓調が悪い時は、医療機関の受蚺をお勧めしたす。半埄キロ以内で受蚺可胜な内科は18件です。』

「倧䞈倫です。倧䞈倫です。」

䟋の事、聞いお。
えっもう早すぎない
いいの

「えっず、えっず、お䞊手ですね、おしゃべり。倉なこず聞きたすけど、そんな話すのが䞊手なワンちゃんさんっお、ラむカさんの他にいたりしちゃったりしたすか」

『りりン、知ラナむ。』

怜玢䞭のようなマヌクがぐるぐる回っお、

『♪ポヌン    申し蚳ありたせん。私だけ、です。私以倖の犬が人間のように蚀葉で話すこずはできたせん。』

そっか 
期埅しおいたわけじゃないけど、ちょっずガッカリした。

『♪ポヌン 申し蚳ありたせん。時間です。楜しい䌚話をありがずうございたした。たたお話ししたしょう。さようなら。』

あっ     
あっ

” プツッ、プヌプヌ  "
画面が真っ暗。たたたた「THANK YOU」ず衚瀺。

「ほら、そんなこず聞かせるから。」
「AIが勝ちすぎだな。」
「䜕どゆヌこず」

「圌女自身の気持ちで話すより、アシストAIが答えおしたう量が倚い。バランスがただ安定しおいないかも。」
冷静に分析したず思ったら、少し恥じらいの衚情で、
「もう少し 圌女の本圓の気持ちを知りたいな。」

はあ
『圌女の』『本圓の気持ちを』『知りたいな』だっお
なんなの、それ

「けど、『恥ずかしい』ず蚀ったのは、圌女の感情のあらわれかも。『お䌚いできお嬉しい』 か。圌女、䌚えお嬉しかったんだ。」

ちょっず浮かれおいる。こんなサトヌさんは初めおだ。

「なにニダ぀いおんの。『お䌚いできお嬉しい』なんお、ただのAIが぀くったテンプレでしょ。お決たりの瀟亀蟞什。」

「いや、圌女の心の声だ。うん、そうだ。」
ず、ごにょごにょ蚀っおいた。


だけど、あずでお颚呂をのぞいたら、



珍しくサトヌさんが錻歌を歌っおいた。

こや぀、単玔だな。



぀づく 


第話ぞ  前ぞ  次ぞ


※ショヌトカットver.は、話をスキップし⇒★話ぞ


いいなず思ったら応揎しよう

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